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民主党Q&A「政策実行のための16.8兆円の財源は確保できるのか?」 文字起こし

2009-08-17 23:36:21 | 政治

民主党HPに出ている民主党Q&Aの動画の内容を文字起こししました。

出演:鈴木寛、長妻昭、福山哲郎

(鈴木)

民主党のマニフェストを実行するために、4年後には16.8兆円の予算が必要です。その財源をどう確保するのかということを色々な方からお問い合わせがありますので、ご説明お願い致します。

(長妻)

まず、予算編成の仕組みを徹底的に変えます。今の仕組みというのは、各省庁から出てきた予算を積み上げている山があります。その山を一つ一つ削るというのは大変な話で、我々はそうではなくて、予算編成をする前に政治の意思で、マニフェストでお約束をした案件について各省庁に優先的に予算をつけさせます。そして残りの予算でやりくりをするということなんですが、それを丸投げすると結局は社会保障が削られ、天下り団体への資金を削られないということになるので、100人以上の与党政治化を入れて、厳密にチェックします。その時に優先順位の低い予算とはどういうものかと言うと、我々は税金の浪費のシステムと言っていて、それをHATKAZシステムと呼んでいます。

Hはひも付き補助金、Aが天下り斡旋仲介、Tが特別会計、Kが官製談合、Zは随意契約。こういうシステムの周辺にあるものを優先順位が低いという事で削っていきます。

平成19年度に、天下りを受け入れる法人に12.1兆も税金が流れ込みました。先進7ヶ国の中で天下りを斡旋しているのは日本以外ありませんので、こういうところを見直すということです。

そして、事業仕分けという手法も実行いたしまして、サンプル調査で全国の事業を調査したところ、金額ベースで26%お金の使われ方に問題ありという結果が出ました。これを無くし、財源にするということです。当然、埋蔵金というのも一定の金額を使わせていただくことになります。

(鈴木)

私達はそうした無駄使いを無くし、更には、例えば公共事業は4年間かけて1.3兆円削っていくとか、人件費を4年間かけて1.1兆円を削るとか、庁でかかる物品費や施設費も削っていきます。

(長妻)

机一つを買うにも省庁ごとにバラバラに買っているものを一元的に調達をする。また、コンピュータシステムについても、局ごとに作っているソフトウェアが違うところを全省庁的に発注する体制を作るとことで大幅に調達コストが下がります。

(福山)

今回はパラダイムが変わるんです。それは長妻さんが仰ったように、今まで一般会計しか議論されていなかった国の予算を特別会計を併せて207兆円の枠で考えようということです。

施設費とか委託費とか省費とかいうのは、特別会計と一般会計でうま~く重複も含めて使っていたわけです。それを一つにする事によってガラス張りにしようというのが我々の考え方です。

(長妻)

具体的に公共事業では、川辺川ダムや八ツ場ダムは中止するということをやります。

(鈴木)

それから、1年目には政策経費が7.1兆円となっているわけですが、まず埋蔵金が4.3兆ありますから、残り2兆円強という財源を手当てしていくことになります。

例えば、麻生内閣が作りました補正予算の中で、官庁の営繕、つまり施設を新しくするということに2.9兆円も使っているわけでありますから、これを止めれば1年目はこれで予算が確保されます。普通はこれだけ経済が大変な時には自分の懐は我慢すべきで、これを国民の皆さんのために使いたいと思います。

(福山)

政治が恣意的に削っていくと、本当に必要なものが削られる可能性があるので、そこは行政刷新会議というのを作って、第三者の皆さんにもチェックしていただきながら無駄遣いを明らかにしていくシステムを構築します。