goo blog サービス終了のお知らせ 

雲丹

最近熱いコト
国際経済、為替、株。
海外、英語、Marketing&Sales

ちいさなおんなのこのはなし 20 The Last moments

2006-04-16 23:24:25 | こばなし
これで『ちいさなおんなのこのはなし』は終わりです。

ちいさなおんなのこが命の泉を見つけることができたのでしょうか?

きっと、みつけることができたのだと信じてあげましょう。
それがぼくにできるたったひとつのことです。

それでは


また、いつか、どこかの街であのこを見つけることができたら。
それだけを祈って。


I wish on the star to follow what it means.

This is the end of this sorrow story.

ちいさなおんなのこのはなし 19

2006-04-16 23:11:51 | こばなし
そうそう、不思議なことに『今日』はちいさなおんのこがこの街に来てちょうど三年目だったのですよ。

最初の一年目は、たいせつなお友達がいない寂しさと、新しいお友達がだんだん増えていく楽しさ。
次の二年目は、だんだん帽子屋さんのお仕事ができるようになっていく楽しさ。
最期の三年目は、そう、ようやくここに来た意味がわかったのでしょう。

だから、命の泉に行くことを決めたのだと思います。

きっとらいおんさんの夢を見たからだとぼくは思います。
らいおんさんがここまでちいさなおんなのこをつれてきた、その意味と、自分の本当にしなければいけないことに気がついた。
きっとそういうことでしょう。

きっとね、ちょっとこわい気持ちもあったと思います。
だってぼくはちいさなおんなのこが夜に一人で泣いている姿を見たことがあるから。

だけど、『じぶんのすべきこと』をみつけることができて。
ちいさなおんなのこは幸せだったと思いますよ。


ちいさなおんなのこのはなし 18

2006-04-16 22:59:16 | こばなし
Apr16 2006

今日、ちいさなおんなのこは命の泉に旅立ちました。

さいごに「さようなら」を言いたかったんですが、、、
ちょっと朝寝坊をしてしまって、起きたときにはちいさなおんなのこが旅立ったあとでした。
追いかけてさけんだ言葉もきっと届かなかった。

ぼくの言葉はもう彼女には届きませんでした。

きっと今頃、岩だらけの険しい山を一生懸命登っていることでしょう。

いまのぼくにできることはただ祈ることだけです。





ちいさなおんなのこはなし 17

2006-04-10 23:41:55 | こばなし
ちいさなおんなのこは旅に出る用意をはじめました
昨日は、おせわになったパンやさんにご挨拶にいきました
あと、旅のためにくつをたくさん買いました

すてきなくつははいているひとをすてきなばしょにつれていってくれると、もっともっとちいさかったときにだれかが教えてくれたからです


きょうはいつものようにお店で働きました

今日を足してあと七日で長い旅に出るんだとおもうとどきどきしてきました

ちいさなおんなのこはなし 15

2006-04-04 23:44:30 | こばなし
ある日いつものように、ちいさなおんなのこは帽子やさんでおるすばんをしていました

「次の満月に異国の旅人達が命の泉に行くといっているよ」

絹商人がそんなはなしをおしえてくれました

次の満月まで、あと十二日

命の泉


おとうさんの木とおかあさんの木に

ここまで来たのはそのため、そしてここまで来てしまった理由

あと十二日

ちいさなおんなのこのはなし 14

2006-04-04 23:31:23 | こばなし
ある夜、ちいさなおんなのこはらいおんさんと草原にいる夢をみました

初夏の爽やかな風が吹き抜けるとても心地好いゆめのなか、ちいさなおんなのこはらいおんさんのふさふさとしたたてがみにもたれて眠ってしまいました

そして、ゆめからさめ、たったひとり、いつものベットにいることに気が付きました

いくら探してもらいおんさんはいませんでした
おおきな声で名前を呼んでも応える声は聞こえません

ちいさなおんなのこのは初めて涙を流しました
大切なおともだちがいないこと、たったひとりで、今、ここにいること、それはいままで考えないようにしてきた全て
ほんとうは最初から最期にまでたったひとりだったのかもしれません
ほんの少しのこころの支えになってくれたたいせつなおともだち

どうしてあのときあんなことをいってしまったのかしら

たいせつなおともだちだったのに


そんなことをかんがえながらまたちいさなおんなのこはねむりにつきました

ちいさなおんなのこのはなし 13

2006-03-30 23:57:39 | こばなし
ときどき思うことがあります

さいごの『友達』らいおんさんが どこにいるのかな?
今、なにを見ているのだろう? 
そして、なにを考えているんだろう?

また、昔みたいにみんなに怖がられて、ひとりきり、広いサバンナを歩いているのかしら?

そう考えながら 眠りにつくのでした。

ちいさなおんなのこのはなし 12

2006-03-28 21:23:09 | こばなし
そして何年かが過ぎ

おんなのこは、最期のお友達、らいおんさんが連れてきてくれたこの街に住むことを決めました。

ちいさなおんなのこのはなし 11

2006-03-28 21:17:10 | こばなし

だけど、ときどき、お母さんの木もお父さんの木もそして大切なおともだちもいない

たったひとりきりの夜に、涙を流しました。

そして夜中涙を流して、眠りにつくのでした

ちいさなおんなのこのはなし 10

2006-03-28 21:11:42 | こばなし
ちいさなおんなのこは山の麓のちいさな街で働くことにしました。
ひとりでは山に登れないし、たとえ命の泉を見つけてもお母さんの木のあるところまでお水を持っていくことができなかったからです。
お母さんの木のあるところまではここから砂漠を横切って何日も何日もかかるのです。

だからちいさなおんなのこは、働いて、お金を稼いで、らくだを買って、砂漠を渡らなければならなかったのです。

ちいさなおんなのこはちいさな帽子屋さんに置いてもらうことになりました。
はじめはお店のお留守番、おつかい、おそうじ

ちいさなおんなのこはがんばって働きました。