Under The Blue,Blue sky

テキトーなブログです。
小説なんかも書いていきます。
ただ更新も遅いうえにつまらないかも…(汗)

この空の下で、手をつなごう。 第三話

2010年12月09日 | この空の下
僕達は、昼食を食べるため食堂に向かった。
ちなみに大介はちゃんと拾っておいた。
「しっかし、痛いな……おい! 茜、マジに蹴らなくていいじゃねぇかよ」
まだ痛いのか大介は、茜に蹴られた場所をまださすっている。
「ふん! あんたが悪いんでしょうが」
食堂に向かいながら、二人は口げんかしている。
「二人とも、もうやめなよ。手を出した茜が悪いってことでいいでしょ」
「ふ~ん、優まで私を非難するの」
茜がジト目で睨んでくる。
「いや、非難とかじゃなくて……やっぱり手を出した茜のほうがはいけないよ」
「足だけどな」
俺うまいこと言ったんじゃねってと大介がドヤ顔する。
「「………」」
……バカがいる。
「もうバカ相手にするの疲れたわ、私が悪かったわ」
茜がこれで良いでしょって目で僕を見る。
呆れてるみたいだ。
まあ、僕もだけど。
「さすが優だぜ、茜を諭すとはさすがだ」
大介の言葉に呆れてるだけなんだけど……まあ、いっか。
「いや~ほんと優はいい奴だ」
突然大介が抱きついてきた。
「ちょっ、ちょっと、大介離れてよ」
しかし、大介は僕を離さない。
茜が唖然とした顔で僕達を見ている。
「あんた達……やっぱりホモだったの?」
その一言を聞いて僕は、勢いよく大介を引き剥がした。
「僕はホモじゃないから!!!」
力いっぱい否定する。
そもそも、やっぱりって茜は僕たちを、どういう目で見てるのさ。
「それだけ力いっぱい否定すると、あやしいわね」
昼時で満員になっている食堂の人たちがこっちを見ていた。
優と大介できてるんだってよ……とか、やっぽり、あの二人ホモだったんだ……
とかひそひそ話をしているのが聞こえる。
「だ・か・ら、違うって!!!」
僕はあらぬ噂が流れるのが嫌だったから、精一杯誤解を解こうとする。
「なんだよ、優、毎晩一緒に寝てるじゃねえか。……俺を捨てるのか?」
大介が、寂しそうにこっちを見る。
僕は大介の言葉に思わず吹いてしまった。
なんだ、やっぱりそうなんだ、という声が周りから聞こえた。
「みんな、知ってるでしょ! 寮の部屋割り、二人ひと組なんだかから、みんな誰かと一緒な部屋で寝るでしょ!」
僕は必死に否定する。
すると、そりゃそうだ。……からかうのはここまでにしとくか、なんて声が上がる。
やっぱ、みんな知ってて、言っていたか……。
みんなノリが良すぎでしょ……。
そして、発端を作った人に一言、言っておく。
「茜さ、……そう言うこと言うのやめてよ」
「優が、私じゃなく、大介をかばったのが悪いんでしょ」
何て言いながら、茜は笑っている。
「俺は優に捨てられた……」
そして、バカが一人ショックを受けている。
「別に、僕は捨ててないけど……」
「なに! じゃあ、俺は部屋から出ていかなくていいんだな!?」
「誰も出て行けなんて言ってないよ……」
今までの会話の中に
「ふう~よかったぜ。優と一緒な部屋から、出て行かなきゃならないって思ってしまったぜ……」
言いながら大介は冷や汗を拭う。
「……優あんた、襲われないように気をつけなさいよ」
大介を見ながら、茜が耳打ちしてきた。
大介に限ってそんなことは、ないと思うけど……。
ちょっと不安になる。
食堂の中を渡すと、奥のほうに手を振っている人がいる。
よく見ると直哉だった。
「お~い、こっちに来いよ!」
手を振って僕達を呼んでいる。

この空の下で、手をつなごう。 第二話

2010年10月18日 | この空の下
静かな授業中の教室で僕は、ぼぉ~っと黒板を見ながら、直哉はメンバーどうするんだろうな……なんて考えていた。
隣の席の大介は、いつものことで一時限目からすでに寝ている。
左斜め前の茜は……いつも通り寝ている。
はぁ……この二人学校に何しに来ているんだろう? 
いつも不思議に思う。


チャイムが鳴り昼休みに入った。
「ふぁ~、よく寝た。優、食堂に行こうぜ」
チャイムと同時に大介が起きた。
「あのさ、大介いつも思うんだけど、何しに学校に来てるのさ。授業中は大体寝てるし、起きてるの休憩時間くらいだしさ」「そりゃ~、……睡眠と食事のため?」
「僕に訊いても知らないよ……それに、茜もだよ。ちゃんと授業聞かないと」
そばで僕達の会話を聞いていた茜に話を振る。
「私は、大介ほど寝てないわよ。それに私の方が大介より成績いいわ」
「なんだと! 茜、この間の中間テスト赤点何個だったんだよ」
大介がキレて、茜に訊いた。
「私、三個だったわ。あんたは?」
「……負けた。俺は四個だ……」
大介はガックリ肩を落としうなだれている。
逆に茜は誇らしげに無い胸を張っている。
「……優、あんた失礼なこと考えてないわよね?」
茜、直感良すぎでしょ……。
「し、失礼なことって何?」
僕は背中に冷や汗を掻きなが、悟られないように言った。
「えっ…たとえば…@*が無いとか…」
茜は自分で認めたくないのか、ゴニョゴニョと途中聞こえないよう言う。
「茜に無いものは、そりゃ~やっぱ、む……ごふっ!!」
言い終わる前に茜のハイキックが大介に炸裂した。
そして、大介が教室の地面に叩きつけられた。
……うゎ~すごい痛そう……。
「それで、メンバーどうするの?」
茜が、何事もなかったかのように話を続けた。
「茜、勉強の話逸らしたでしょ?」
テスト前また二人の面倒を見るんだろうな……と思うと少し憂鬱だ……。
「まあまあ、勉強なんてしなくても、死なないわよ」
朝、直哉に受験勉強しろって怒っていた人のセリフじゃない……。
けど、つっこんだら怒るだろうなぁ。
うん、黙っておくことにしよう。
大介みたいになりたくないしね。
「まあ、話の続きは食堂で話しましょ」
茜は教室を出ていく。
「そうだね、早く行かないと食堂混むしね」

「…あの~誰も俺の心配してくれないの?」
教室の中から一人、寂しそうな声が聞こえた。

この空の下で、手をつなごう。 第一話

2010年10月07日 | この空の下
テキトーに書いてる小説です。
良かったら読んでみてください。
青春?ものになってます。
長編になりますので



「今度バスケの試合しようぜ!」
昨日寮のテレビで見たバスケの試合の話で盛り上がっていた、僕達はマジマジと直哉の顔を凝視していた。
「……おい、直哉……突然何言ってんだ?」
僕達、四人グループの一人、大介がまた始まったと、呆れた様子で言っていた。
「なあ、茜お前もするだろ?」
直哉は大介の様子を気にすることなく、茜に同意を求めた。
「……どうせ、いやだって言っても聞かないでしょ? 馬鹿兄貴のことだし」
兄、直哉の行動には慣れているのか、冷静に茜は言った。
「よし、茜もすると……で、優もするよな?」
直哉は、僕に訊いていた。
僕達三人は昔から直哉に、振り回されてきた。
同意を得ようが得まいが、直哉に巻き込まれるのだ。
「どうせいつものように、拒否権ないでしょ?」
僕は、そう答えた。
「よし、優もオーケーと……よっしゃ! 近いうちにバスケの試合するか!」
「あのよ~、オレまだやるって言って無いんですがね…」
大介が呟いている。直哉は聞こえてないのか、無視しているのか話を続けた。
まあ、いつも通り無視だろうけど…。
直哉は一つのことに熱中すると、人の話し聞かないからな…。
「……で、何でいきなりバスケなの?」
僕は当然の疑問を直哉に訊いてみた。
「そりゃ~、テレビで見たバスケが面白そうだったからな! 最近何にもしてないし、丁度いいだろ?」
さすが毎日を勢いで生きている直哉だ……理由が適当すぎる。
「…そう言えば、あんた、受験生でしょ! 勉強しなさいよ!」
茜は直哉が受験生だったということに気づき、叱っている。
「まあまあ、茜怒るなって、…それじゃ、相手のメンバーは俺が探しとくから……そう言うことで、よろしく♪」
直哉は、ウキウキしながら颯爽と食堂から出て行った。
「よろしく♪ ……じゃないわよ!」
椅子から立ち上がり、茜が叫ぶも直哉は無視して食堂から出て行ってしまう。
食堂にいる人がこっちを見ている。
大介が僕に茜を止めろよという目で訴えてきた。
「茜、周りの人が見てるよ」
僕が言うと茜はハッっと我に返った。自分に視線が集まっているのを感じ、赤面して椅子に座った。
他の人たちも、また兄弟喧嘩か~なんて言いながら各々の会話に戻って行った。
僕達四人のバカ騒ぎなんて、毎回のことでほかの人も慣れたものだった。
そして、今度はあの四人組バスケするらしいぞ、なんて話をしている。
「……しょうがない。バスケするしかないわね」
茜が力なく呟く。
「まあ、するしかないね。直哉は止められないしね」
僕が二人に言うと、茜はため息をついた。
大介はウンウンと頷いている。
「というかよ~、俺たちだけじゃ人数足りなくないか?」
大介が至極真っ当なことを言ってきた。
「「…あっ!」」
僕と茜の声が重なった。