Plankton Staff Diary

プランクトンのスタッフ日記

「クイーン・ハリシュ」と「ルー・リード/ベルリン」

2008年10月23日 | P太郎
●クイーン・ハリシュのインタビュー

クイーン・ハリシュの某雑誌のインタビューに立ち会った。
彼の生い立ちから、家族のこと、ダンスのうんちく、普段の心がけなどなどを語ってくれたが、これがとても面白かった。
ハリシュは一流のダンサーであるが、それ以前にアーティストなんだといろいろ感心させられた。
ハリシュが今の地位を築くまで血のにじむような努力をしたのだが、やはり生まれつきのダンサーとしての天性の才能があるようで、今まで師匠に付かず、見よう見まねでどのダンスのスタイルで自分の中に取り入れてしまったらしい。
神や目に見えない力を信じるスピリチュアルな精神を持っていて、ダンスを通して、全ての人々(観客やダンス教室の生徒や弟子)が幸福になれるように力を送り込んでいる。そのために、常に綺麗な心を持つように心がけているとか…。関心する名言ばかりが飛び出したインタビューだった。
僕はハリシュとは東京のコンサート会場で挨拶する程度でしかしていないが、会った瞬間にハリシュの「綺麗な心」を感じた。本当に素晴らしい人格の持ち主だと思う。恐らく、F・チォカリーアのメンバーもそれを感じただろう。


●映画『ルー・リード/ベルリン』

映画『ルー・リード/ベルリン』を渋谷シネクイントで観た。 本当に素晴らしかった!! 最近のライヴ映画ではダントツの出来。
この劇場の音響も素晴らしく迫力があり、まるでコンサートを観ている感じだった。

この映画は、ルー・リードが1972年に発表したアルバム『ベルリン』の曲をアルバムの収録順に演奏したライヴを収めたドキュメンタリー。アルバム『ベルリン』は、ルーの最高傑作のひとつと言われるほど、高い評価・完成度にも拘わらずセールス的に失敗して、『ベルリン』の収録曲を演奏するのをずっと封印していたらしい。

アルバム『ベルリン』は、多数の強者ミュージシャンによる豪華で重厚なサウンドをバックに、詞はアルバム通して、ベルリンを舞台に、アメリカ人駄目男とドラッグ漬けのあばずれ女“キャロライン”との退廃的な悲劇のラブ・ストーリーとなっている。僕は高校1年のときにこのアルバムを初めて聴いて、国内廉価盤アナログ・レコードにライナーとオリジナル英語歌詞をにらめっこしながら、本当に夢中になってよく聴いた。恐らく、ルー・リードのアルバムでいちばん聴いたと思う。今では歌詞をみなくても何となく何を歌っているか分かる。当時まだまだガキだった僕に初めて退廃的で不道徳な世界を覗かせ、初めて悲劇に美しさを感じさせた。僕にとっては、大人世界の音楽第1号かも。

この映画は、全演奏曲の歌詞が字幕でちゃんと出ていて、また曲ごとに役者が演じているイメージ映像が挿入され、まるで映画をみているよう。アルバムの世界や歌詞を知らない人でも楽しめるように作られている。アルバムのサウンドをそのまま再現してて、『ベルリン』のファンならば鳥肌もの映画。

この映画は、いずれDVDになると思うが、いい音響の劇場で観るべし!!


10/31(金)まで、渋谷シネクイント
連日21:30~(終映23:05)
http://www.cinequinto.com/

11/1(土)より吉祥寺バウスシアター
2週間限定レイトショー(20:45スタート)
http://www.baustheater.com/


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