(仮称)多摩市まちの環境美化条例

2011年11月13日の市議会報告会(関連記事)の”子ども教育常任委員会”の報告の中の話。

なんでも、2011年12月定例会で「(仮称)多摩市まちの環境美化条例」なるものが市側から上程されるそうだ。
でその時に渡された資料によるとその条例案に対する検討内容として、
　○禁止事項
　　・まち美化重点地区における路上喫煙
　　・まち美化重点地区における吸い殻、紙くず及び空き缶等のポイ捨て

　(公共の場所)
　　・吸い殻、紙くず及び空き缶等のポイ捨て
　　・落書き行為【所有者の許可がない場所】
　　・ペットの糞の放置
　　・回収容器を設置する事なく自動販売機を設置する事
　　・路上での歩行禁煙(市内全域)
　　・土地所有者が空き地を不良状態にする
　○禁止事項に違反した者に指導及び勧告を行う
　○指導及び勧告に従わない者を公表する
　○過料
　　5万円以下(まち美化重点地区域内での禁止事項に違反し、まちの美化を著しく害していると認められ、指導及び勧告に従わない者)
　○環境美化に貢献した者を顕彰する
があるそうだ。

色々な考え方があると思うが、個人的にはこの手の問題は上からではなく下からの盛り上がりで制定するべきだと考えるので12月議会での上程は拙速だと思う。
又、市からこの条例が何故必要なのかという”説明”が一切ない。
議会で説明すればいいのかというと条例案によっては、そうではないだろうと私は、思う。
特にこの内容がらすると、市民同士による相互監視を強いる内容が入っているので、慎重に考えて欲しいものである。

あと美化を考えるなら、歩行禁煙だけではなく歩行飲食も問題視すべきである。
歩行飲食は、とってもみっともない。
それと、誰かが意図的に行うわけではないが、落ち葉も美観という面では如何なもんだろうか？

あと、公表された人がその後、改心したときに名誉回復出来るのだろうか？
このような条例を制定するのなら、名誉回復まで気にかけるべきだろう。
名誉回復がされない場合、市が訴えられる事も出てくるだろう。そこまで考えているのか？
あと、自業自得と言えばそれまでだが、親が公表された場合その子どもは学校でイジメにあわないのか？不安である。

学校で指導したところで表面的な事でイジメが起きる事を完全に否定出来ない。
そこまで、考えているか？

まるで、江戸時代の”五人組”のようなシステムを導入するようなもんなのに市民に説明がないし市民からの要請でもないものを何故、するのか分からない。

まぁ、もしこれが通れば市職員は1回で公表で懲戒解雇されるぐらい押し付けた方は厳しく対処しなければならないが、きっと誤魔化すだろうな。

これからの推移を注視して行こうと思います。

カメの菊五郎でした。