新・カメの菊五郎の独り言

多摩市在住のカメ育てに苦労中の普通の会社員。×1です。

「外科医 須磨久善」を読みました

2009-08-13 19:15:22 | 本と雑誌
2009/07/24の「が届いた」で書いた、”外科医 須磨久善”を読んだのでその感想を。

須磨先生の人生をざっと俯瞰出来る本であった。

作者の海堂氏が本文中で書いているが、
時代の要請によって、須磨が自ら語り始める日は近い。その時、オードブルのような本稿が、メインディッシュの真価を引き立てることになれば幸いだ。
という位置付けの本だと私も思う。
そうは言っても、須磨先生の人生をなんとなく把握する事が出来その中から色々と感じる事はある。
キーワードをあげれば、
 ・初心
 ・シンプル(Make it simple)
 ・前向き
 ・5年
 ・人の縁
 ・急がば回れ
 ・本物を知る、見る、触れる
といった所。

でも、胃大網動脈バイパス術が日本人(須磨先生)が発明した事をこの本で始めて知りました。

また、作者が須磨先生に一流とは問いかけた時に須磨先生の答えが素晴らしい。
「一人前になるには地獄を見なければならない。だけどそれだけでは所詮二流です。
一流になるには、地獄を知り、その上で地獄を忘れなくてはなりません。
地獄に引きずられているようではまだまだ未熟ですね」
皆さんはどう思われますか?

私も何かの分野で一流になりたいものだ。

私の”初心”は、なんだろうか?この歳なら振り返って見つめ直してもいいだろうというか見つめ直すべきなんだろう、きっと。

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