春、コンビニの警報ランプの上にツバメが巣を作っていた。
何羽もヒナが生まれて、ぴーぴー鳴いていたのを記憶している。
ある日、一羽のヒナが死んでいた。
そこで、裏のハナミズキの根元に埋めた。
先日、いつものようにコンビニに行くと、
ハナミズキのあった場所に電柱が立っている。
そして、地面はすっかりコンクリートで覆われている。
死体を埋めた時には、
生きているヒナに病気が移らないように、
としか考えていなかったが、
いざコンクリートで覆われてみると、
完全に潰されてしまったんだな、という思いが湧く。
もっとも、彼らから見れば、
我々人間が、死体を埋めた上に墓石を立てるのも、
コンクリートで覆うのと大差ないであろう。
どちらも、死者を地中に固く封印するように見える。
実際、墓石というのは、元々そういう役割を意図したのかもしれない。
かつて、死者というのは、
生前どんなに仲がよく、恨みが全くなくても、
生者、特に身内に祟るものであった。
古代中国の道教では、
「注連」(死者が生者を道連れに引き込む)ということが説かれ、
死者が遺族に害をなさないように様々な儀式が行われていた。
近代的な言葉で表現するならば、即ち、伝染病である。
死体のすぐ近くにいるというのは、衛生上非常に危険な行為である。
特に昔は、火葬をしなかったから、死体から疫病に感染する者も多く、
菌やウィルスを知らない人々は、それを「祟り」「注連」として畏れたのであろう。
故に、
地中深くに埋めるのみならず、上に重い石を置いて封印し、
地上の生者に影響を及ぼさせないようにしたのではなかろうか。
何羽もヒナが生まれて、ぴーぴー鳴いていたのを記憶している。
ある日、一羽のヒナが死んでいた。
そこで、裏のハナミズキの根元に埋めた。
先日、いつものようにコンビニに行くと、
ハナミズキのあった場所に電柱が立っている。
そして、地面はすっかりコンクリートで覆われている。
死体を埋めた時には、
生きているヒナに病気が移らないように、
としか考えていなかったが、
いざコンクリートで覆われてみると、
完全に潰されてしまったんだな、という思いが湧く。
もっとも、彼らから見れば、
我々人間が、死体を埋めた上に墓石を立てるのも、
コンクリートで覆うのと大差ないであろう。
どちらも、死者を地中に固く封印するように見える。
実際、墓石というのは、元々そういう役割を意図したのかもしれない。
かつて、死者というのは、
生前どんなに仲がよく、恨みが全くなくても、
生者、特に身内に祟るものであった。
古代中国の道教では、
「注連」(死者が生者を道連れに引き込む)ということが説かれ、
死者が遺族に害をなさないように様々な儀式が行われていた。
近代的な言葉で表現するならば、即ち、伝染病である。
死体のすぐ近くにいるというのは、衛生上非常に危険な行為である。
特に昔は、火葬をしなかったから、死体から疫病に感染する者も多く、
菌やウィルスを知らない人々は、それを「祟り」「注連」として畏れたのであろう。
故に、
地中深くに埋めるのみならず、上に重い石を置いて封印し、
地上の生者に影響を及ぼさせないようにしたのではなかろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます