映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

『40男のバージンロード ~I Love You, Man~』

2009年10月11日 | 映画~あ~
2009年 アメリカ映画


友人が映画館にこの映画を見にいって、お奨めされたので観てみました。恋人との結婚が決まり、その準備を始めるカップル。婚約者のゾーイには大勢の女友達がいるのに、自分には親友と呼べる男友達がいないことに気が付いたピーター。ベストマンを探し出すべく、あの手この手で「男友達探し」をすることに。

ベストマンというのは、英語圏の結婚式で新郎側の一番の親友が務める役割で、指輪の交換まで指輪を預かったり、結婚の準備を手伝ったり、とにかく信用されている人でないと頼まれないもの。日本にはベストマンの制度は無いけど、たとえば「仲人」を頼まれることが名誉であるように、ベストマンと言うのはものすごく名誉なこと。


さて、感想ですが、ベタベタのコメディーです。率直に感想を述べると・・・「映画館行かなくてよかった」。私としてはあまり楽しめずに終わりました。話が面白くないわけでもないし、テンポが悪いわけでもない。でも、楽しめない。その理由は、キャスティングなんじゃないかと思います。なんかね、映画の中のどのキャラクターにも気持ちが入らないのよ、観ていて。じゃあ人物像がうまく描かれていなくて印象が薄いのか、と言うとそういうわけでもない。ただ、俳優たちの演技を見ていて、気持ちが乗ってこない。

内容がベタベタなので、キャスティングもものすごくベタな方が私としてはよかったんじゃないかと思います。ベタなコメディーだからこそ、「ここ、笑うところです!」と言うところで笑えないと、観ている方が辛い。その笑いどころをしっかり作ってくれる俳優が、この映画の中には存在しなかったと思う。主役のピーター(ポール・ラッド)に、男友達をなんとしても探さなくては!という必死さがあまり伝わってこないし、ひょんなことから出会ったシドニー(ジェーソン・セゲル)と友情を育んでいくことになるのだけど、どうしてこの2人がうまくいくのか納得がいかなかったり。気が合うようには見えないのよ。シドニーも映画の中ではちょっと風変わりな性格なんだけど、それがうまく表現しきれていなかったようにも思う。ただ失礼なやつなのか風変わりなのか、その違いもよくわからなかった。ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンとか、もうものすごくわかりやすいコンビの方が、こちらも安心して笑える。


主役のピーターを演じたポール・ラッドの経歴を見てみると、これまでに数々のコメディー映画に出演している様子(『ナイト・ミュージアム』『40歳の童貞男』、最近では『Year One』)。そして親友候補のシドニーのジェーソン・セゲルも数々のコメディー歴あり。さらにこの2人は過去数年間でコメディ映画で何度も共演している。監督は、『ポリーに首ったけ(Come along Polly)』の人らしい。ベンを以前に使っているのね…。

ただ、もうこうなると、趣味の問題なんだと思う。友人は代絶賛。私はちっとも楽しめなかった。あ、ピーターの弟役のアンディ・サンバーグはよかったです。



ということで、

おすすめ度:無星   

だめ、私にはお奨めできない。



* 邦題が『40男のバージンロード』となったようですね。もちろん劇場未公開ですが(公開されてても行かなくて良いと思いますけど)、DVDでは発売されているのかしら?ということで、題名部分に邦題を追加しました。(2011年1月22日 追記)