自衛隊で上司のパワハラに苦情を申し立てた体験談

元自衛官。瑣末事です。のんびり更新。特定個人誹謗意図は無し。隠蔽体質改善を願って。

体験談2 隊長の嫌がらせ2

2017-08-01 05:06:22 | 体験談
X年9月、割り当てられていた上級部隊である団の部内紙(組織内の小新聞的なもの)への投稿記事を作成した。
割り当て部分のお題は「意外と知られていない雑学」。
良い機会である。
私は、以前から問題視していた組織員の怠惰無意欲を改善させるためのものにしようと考えた。
こういうことは、意識の低い者に言っても無駄である。
己と同等か少し劣った者に対して訴え、頂点付近のレベルを向上させることで、その少し下位の者がその影響を受け…を繰り返して末端まで波及させ、全体を持ち上げる。
1000人以上が読む機関紙である。一人や二人膝を叩く者が居れば良い、との思いで作成した。
私のような末端の影響力の無い者ではなく、影響力の高い者に良い影響を与えることができればなお良い。
私も様々な資料を読み漁り、その良きものを取り込み職員として好ましい影響を受けてきた。
何も影響が無くとも、国家に貢献し得ないどうでも良い内容を書くよりは良い。
そう思い、記事を完成させ先任を通じ直属上司の小隊長に提出した。

1ヶ月が過ぎた頃、小隊長から、隊長(私の敬礼を再三無視した上司)が私の書いた記事について指導する、と通知された。
私は記事の提出期限を思い違いし、1ヶ月前に提出していた。
小隊長は、記事の内容を読み、「これを隊長に見せたらそのままでは通らない。変更を要求される」と考え、本当の提出期限の1日前まで隊長への提出を控えていた。
私はそれを知らなかった。

ワケが分からなかった。内容は至極真っ当と考えるものである。反組織的な箇所は一切ない。
だが、小隊長は隊長の直属の部下である。殆ど接触の無い私より、遥かに良く隊長の考えや性格を理解している。
彼の考えは正しく、私の記事は変更を要求された。

隊長の指導は、その日の課業時間外に行われた。
指導中、隊長の態度は冷静に見えた。
指導内容は「良いことを書いている」が、「わかりづらい」「起承転結がない」「階級に比しお粗末」など、具体的ではなく抽象的だった。
そして「翌日修正案を提出せよ」との事。更に、帰り際「俺が添削修正してやる」とも言われた。
指導終了後、小隊長と対策を相談した。
「とりあえず修正案を複数用意する」「どんなクレームがあるか分からないので、完全新規の無難なものも作成する」ことにした。

記事は字数制限の中で実力を尽くしたものであり、それ以上はどうしたら良いのか分からなかった。
隊長が気に入らなかった部分を末尾の上級指揮官用資料を引用した箇所と見込み、出典を明らかにしたり、より無難なものに変更した案を作成した。
完全新規のものは、時間がなかったので、最新の部内紙の同コーナーのうさぎ飼育に関する記事を土台に、私が飼育している金魚に書き換えたものとした。
勿論金魚案は最後の手段である。何の役にも立たないパクリ記事である。
そして隊長の修正指導を受ける時が来た。
コメント    この記事についてブログを書く
« 体験談1 隊長からの嫌がらせ1 | トップ | 体験談3 隊長の嫌がらせ3 »
最新の画像もっと見る

体験談」カテゴリの最新記事