PEAFぶろぐ2010!

セカイにはまだまだ知らないことがある。
時間ある今だからこそ、みたいしりたいセカイがある。

おばあちゃんたちと散歩。

2010年03月15日 | 日記
その朝、私とじょーは渋谷から府中まで歩くのだと思っていました。
じょーは「むしろ、5時間で足りるの?」と。
私は朝から入念なストレッチ。
二人で、元気な高齢者がいるもんだと、私は正直、体力が持つのか不安でした。

渋谷駅で紫色の旗を掲げたおばあちゃんたちに出会ったのは、10:30ちょうどくらい。
二人で駆け寄ると、おばあちゃんたちが25人以上集まっていました。
本気のハイキングの格好で来ていなかったので、場違いではないか…なんて変な心配もしていたのですが、そんなことは杞憂に終わりました。
薄紫のコートに身を包んだ方。大ぶりのピアスの方。
デニムの方。いろいろでした。
「平均年齢は80歳くらいなのよ」と、仕切っていらっしゃる責任者の方。
不思議と男性の方はいらっしゃらなかったので尋ねてみると、
「年に1,2人男性の方いらっしゃるけどねぇ、やっぱり、女性はおしゃべりがすきじゃない?」
なるほど。
めいめい、仲良し同士おしゃべりに花を咲かせているおばあちゃんたち。
その様子はまるで、女子高の遠足みたいでした。

私たちをすっかり怯えさせていた5時間の行程ですが、
「明大前で乗り換えるのよ!」と、念押しの声が。
そう、京王線府中駅の一つ隣、分倍河原駅まで行くようです。

梅が市の花となっている府中。郷土の森博物館にて梅まつりを見に行きました。

私は梅の花が大好きです。春といえば、さくらよりも梅の花。
広島にいる頃、電車の車窓から見える一本の梅の木の鮮やかで濃厚なピンク色がとてもきれいだったのを覚えています。

分倍河原駅を降りて、私たち含め27人はバスに乗る予定でしたが、長い長い一行が全員バス停に到着するのを待ち切れなかったバスはさっさと行ってしまいました。
次のバスは30分くらい後!
「歩きましょう!」と、鶴の一声で私たちは30分近く、分倍河原の駅から博物館までの道を歩くことになりました。

女子の遠足。
ひたすらおしゃべりに花を咲かせるおばあちゃんたちの歩くペースは様々。先頭から尻尾まで100メートルくらい伸びてしまいます。
なので、時々止まっては列を短くします。
腰のまがったおばあちゃんもすたすた。
道すがら、いろんなお話をしましたが、耳をそばだてて他のおばあちゃんたちのお話を盗み聞きしていた私。
どんなお話をしているのかしらと思っていたのですが、暗い声は一切聞えないのです。
愚痴なんてものは一切聞えない。こんなことがあったのよ、あんなことがあったのよ、と言っては笑い合うおばあちゃんたち。

ひたすら歩き続けて博物館について早速お昼。
それぞれ仲良しグループに分かれてお弁当をぱくぱく。
もちろんその間もおしゃべりです!

みなさん、どうやってこのサークルを知ったかというと、お友達に誘われることが多いそう。ボランティアセンターで、紹介されて今日で2回目なのよ、という方も。
情報を渡し合える友人がいることはやはりいくつになっても大切ですね。

最初は30分だったお昼も、まだ食べ終わってないおばあちゃんもいて、
「いいわ!10分後にしましょ!」と、気軽に決めてしまう責任者の方。
きちきち物事を決めてしまいたい私には、おおらかさが勉強になります。

そして早速園内をお散歩。
非常に大きな公園でした。

梅は濃いピンクばかりだと思っていた私。
実は桜のようにこれまたいろいろなのです。
ほとんど白に近く、薄紅の「白加賀」。
一つの枝に様々な色の花を付ける「思いのまま」
二重に花を付けるような「八重寒紅」
まさしく中国に咲いていそうな(笑)桃色の「唐梅」
梅の花が降ってくるような枝垂れの梅。
薄黄色の蝋梅。
それぞれとても良いにおい!

歩きながら、おおよそ85くらいの小柄なおばあちゃんと話しました。
19歳の時に世界大戦を生き抜いたおばあちゃん。
ちなみに非常に気の強い方です。
何度も、「私らは最後に電車に乗って逃げた」とその時の話をしてくださいました。
私が、広島出身であることを明かすと、「私らはみんな広島をかわいそうにと話していた」と過去を振り返りました。
「戦争は絶対にいかん」

最後のお土産屋さんではあれやこれやと買うおばあちゃんたち。
遠足の最後はやっぱりこれですね。
梅ようかんなんてものもあってちょっと惹かれました。

10人くらいのおばあちゃんはバスで駅まで向かい、私たち含め歩き組はまた歩き始めました。来たときとは違う道を通ったようで、行きにはなかった新鮮野菜の販売所。
こちらも高齢のおばあちゃんが店番をしておられました。
笑顔で「ありがとう」とやりとりをするおばあちゃん。
野菜はどれも大きくて、かぶなんて市販のものの何倍もあるのか、というくらい。
ここでもまた、15人近くのおばあちゃんたちはここぞとばかりにお買いものです。

そして野菜を手に手に、また歩き続けます。

帰り道お話したおばあちゃんとは、グミの木についておしゃべりをしました。
「庭に植えるならお金になる木がいいな、グミの木とか」と、
私がガーデニングの盛んな家々を眺めて言うと、
「グミの木を知っているの?」と、おばあちゃん。
「うん、もう最近は全く見ていないし、小さいころに見たきりだから、記憶があいまいだけれど」と言うと、
「そうね、私もそうなのよ。もう一度、見たいなと思っているんだけれど、全く見つけられないわね」

そうして駅に着き、お別れの時。
帰りの車中もおばあちゃんたちは元気におしゃべりです。
若者の私たちの方がぐったり疲労困憊。
でも私も、毎月一回の遠足でかしまし娘たちとまたおしゃべりに花を咲かせにいきたいです。

価値観を超えて・・・

2010年03月01日 | 日記
おはよう、こんにちは、こんばんは。
高齢者と若者の交流の場をセッティングするという目的に少しずつ近づいているPEAFです。

 世代が違うってすごく大きいことかもって前にもブログで書きました。
あたしもおばあちゃんとわかり合うのはなかなか大変です。
人って、違えば違うほどわかり合うのが難しいけど、違えば違うほどわかり合えたとき嬉しいし楽しい。
そういうものだと思う。
最初は苦手って思った人にもぶつかっていってみると、意外と良いところがあったり…見つけられなかったり?(´∀`)
やっぱりこの人のこういうとこ苦手だなー仲良くなれないなーって思ったりすることも、人間だからあって当然。

高齢者と若者の間に限らず、同じ若者同士でも、性別とか国籍とか出身地とか家族構成とか、そんな些細な違いが食い違いや衝突の原因になったりしちゃうことがある。
そういう時ってお互い何が見えてないのかな。
 
きっとお互いに「あの人は何もわかってない」って思ってる。

「なんでわかってくれないの?」
 「なんで気付いてくれないの?」

って思ってるのはきっとどっちも一緒なんだと思う。
 お互い自分のことしか見えなくなってるから、相手の気持ちを理解できない。
 そういう時こそ、お互い言葉に出して伝えることが大事なのかも。
 そういう時こそ、きっとコミュニケーションが大事
そうやってお互いに視野を広げてあげる。
 今まで見えてなかったものが見えてきて、案外あっさり解決しちゃうこともあると思う。
 普段からのコミュニケーションは、きっと普段からお互いの視野を広げ合うってこと。
だからいろんな人と関わりを持つって大事なのかもしれない。



それでは。 はっちーでしたー。