山口県歯周病予防検診センター【岩国市・周防大島・柳井市・光市・下松市・周南市・山口市・宇部市・下関市】

歯周病(歯槽膿漏・ぺリオ)について、大学病院と開業医で意見を交換し合い、良い治療と予防方法を話し合います。

歯と歯周組織の外観

2009-09-05 08:36:44 | 歯周病とは
健康な歯肉は光沢のあるピンク色で適度の硬さと弾性を有しています。歯肉の外形は歯の位置や形によって決まり、歯と歯の間の部分(歯間乳頭)では先の尖った楔状となっています。歯肉の大部分(付着歯肉)は歯肉の下にある骨としっかりと結合して指で押してもあまり動きません。歯肉の表面にはところによってスティップリングと呼ばれる小さなくぼみが見られることもあります。歯と歯肉は密接にし、その境目には歯肉溝と呼ばれる浅い溝があるのみで、歯垢や歯石の沈着もほとんど見られません。付着歯肉の幅は個人や部位によって異なります。
歯肉炎になると歯肉は暗赤色となり種々の程度に腫脹することのより、歯と歯肉の境目に深い溝(歯周ポケット)ができます。歯面には歯垢や歯石が付着し、ポケットからはしばしば出血や排膿がみられます。

さらに病変が歯周炎にまで進行すると、より深部に歯周組織が壊され歯と歯肉や骨との結合が失われます。その結果、歯肉が下がりしばしば歯根が露出して、一見歯が伸びたように見えます。歯肉は暗赤色で腫脹したり逆に萎縮したりします。歯と歯肉の境目には組織の破壊による深い溝(歯周ポケット)ができ、排膿や出血がみられます。露出した根面には普通大量の歯垢や歯石が付着しています。歯は動揺し、高度に組織破壊が進行すると歯が脱落することもあります。


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