北京雑記

間もなくオリンピックを迎えようと、急速に変わっていく北京について、北京在住の日本人が北京の瑣末事を記すブログ。

明代の歴史についての蝋人形館 その2

2006-05-23 23:08:43 | Weblog
一昨日の続きです。

一応、皇帝陵の近くにあるということで、この蝋人形館に展示されている内容は、明の皇帝を中心とした政治の話になります。しかし、明の歴代皇帝は、他の王朝と比べても、どこか一線を(悪い意味で)越えている人たちばかり。更新を大量粛清した初代皇帝・洪武帝から、敵軍の捕虜になってしまった英宗、あるいは後宮に引きこもってウン十年の万暦帝だったりして、蝋人形で場面をつくるだけでもきっとおぞましいだろうなと、行く前から思っていました。

予想は見事的中で、やたらおぞましい物がたくさん見られました。清の皇帝の蝋人形館だったら、もうすこし人間味がある場面になったのでしょうが、所詮、明です。

下の2つの写真など、あまり子どもに見せられませんね。(実物はもっと艶めかしい体なのですが。)



こんな光景を子どもに見させた日には、「愛国教育基地」の名が泣いてしまいます。(勿論、「明」がおぞましい政権であることは、イコール、今の政権は、明ほどは恐ろしくないことを示しているのです。昔の封建社会の酷い状況から救った今の政権はすごいという意味で、「国を愛する」ように教育されるのです。)

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