パソコンよろずQ&A

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Intel MacでMac OS XとWindows Vistaをデュアルブートするには ~その5~

2006年06月11日 | Mac

今回は、MacBookにインストールしたWindows VistaをAero Glass(ウィンドウ枠などがガラスのように透ける視覚効果)に対応させます。念のため補足しますが、これはIntel 945GMを採用しているMacBookのみのTipsですので、あしからずご了承ください(裏を返せば、Intel 945GMでオンボードグラフィックスチップを使っている普通のDOS/Vマシンでも有効なTipsと言えます)。

毎度のお約束ですが、いちおうお読みください。

【注意!】これらの手順のすべてが、製品ではないベータ版で行われています。Apple、Microsoftのいずれも、このソフトウェアについていっさいのサポートをしません。また、これらの手順でインストールされたOSは私の環境での動作実績はありますが、必ずしも皆様の環境で同様に行えることを保証するものではありません。Apple、Microsoft、パソコンよろずQ&A管理人のいずれも、この情報を元に実施した作業のいかなる責任の一切を負わないことを、あらかじめご承知おきください。

■ドライバを変更する

前回インストールしたドライバは(AppleのBoot Camp的に)正規のものですが、残念ながらWindows Vistaには対応していませんでした。幸い、Intel 945系チップセットに対応したドライバが標準で入っていますので、そちらを使うように変更します。

 左下のスタートボタンをクリックし、「コントロールパネル」をクリック
 「ハードウェアとサウンド」をクリックし、「デバイスマネージャ」をクリック
 「ディスプレイアダプタ」をダブルクリックし、2つある「Mobile Intel(R) 945GM Express Chipset Family」のどちらかをダブルクリック
 「ドライバ」タブをクリックし、「ドライバの更新」ボタンをクリック
 「コンピュータでドライバソフトウェアを参照します」をクリック
 「コンピュータ上のデバイスドライバの一覧から選択します」をクリック
 「互換性のあるハードウェアを表示」のチェックをはずし、「モデル」から「Intel(R) Lakeport Graphics Controller 0 (Microsoft Corporation - WDDM)」を選択して「次へ」ボタンをクリック
 「ドライバの更新警告」画面が表示されるが「はい」ボタンをクリック
 「ドライバソフトウェアが正常に更新されました」と表示されたら「閉じる」ボタンをクリック
10 ディスプレイドライバの名称が変わっていることを確認して「閉じる」ボタンをクリック
11 再起動を促されたら、「はい」ボタンをクリック

※もしも、再起動後に解像度が自動的に変更されなかった場合は、「コントロールパネル」の「デスクトップのカスタマイズ」から「画面の解像度の調整」をクリックして、最大解像度に変更してください。

■Aero Glassの視覚デザインに変更する

ドライバを変更しただけではAero Glassに変わりません。視覚デザインを改めて変更する必要があります。MacBookとは関係ないですが、もしも自分のディスプレイアダプタはWindows Vistaに対応しているはずなのにAero Glassにならない、といった方も、以下の手順12~15を試してみるとよいでしょう。

12 左下のスタートボタンをクリックし、「コントロールパネル」をクリック
13 「デスクトップのカスタマイズ」をクリックし、「個人設定」をクリック、「視覚デザイン」をクリック
14 「配色」から「Windows Vista Aero」を選択し、「OK」ボタンをクリック
15 Aero Glassに変更された

これで、Windows Vistaとしての体が整いました。次回は、Optionキーをいちいち押しているデュアルブートの方法を、よりスマートに変更する方法をご紹介します。

ここまでで不明な点があれば、コメントでどうぞ。

それでは、また。

【6/13追記】しばらく使ってみてわかったことですが、このドライバ(Intel(R) Lakeport Graphics Controller 0 (Microsoft Corporation - WDDM))はS3及びS4からの復帰時に画面の描画が行われません。普段は、945GMのドライバを使い、Aero Glassを体験したいときだけLakeportのドライバに変更することをおすすめします。


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3 コメント

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Vista Aero の描画 (Pon)
2006-07-18 23:30:16
とても参考になります。

Aeroの描画パフォーマンスは、遅く感じたりしませんか。
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ディスプレイアダプタの性能に左右されます>pon様 (管理人)
2006-07-19 04:49:52
ご評価いただき、ありがとうございます。



OSはBeta 2の段階ですし、ディスプレイドライバも代用品のマシンでの描画パフォーマンスについてコメントするのは差し控えさせていただきます……。大変申し訳ございません。



ただ、マイクロソフト社の発表会にてデモ機のスペックを質問したところ、やはりDirectX 9とPixel Shader 2、そしてWindows Display Driver Model (WDDM) に対応しているディスプレイアダプタを選ぶことが描画パフォーマンスを向上させる一番の方法のようです。



すでにご存じとは思いますが、Windows Vistaでは上記のようなグラフィックスチップそのものの性能のほか、グラフィックスメモリ容量と帯域幅それぞれが、描画(特にAero Glass)のパフォーマンスに影響を及ぼします。



マイクロソフト社の公表しているプロダクトガイドに沿って、MacBookで描画パフォーマンスを最大限に発揮する必要最低限のスペック(変な表現ですね)をまとめると、以下のようになります。



・マイクロソフト社もしくはインテル社から提供される、WDDM対応ディスプレイドライバが必要です。MacBookに搭載されたGMA 950は対応が予定されています。

・同容量メモリモジュール2枚差しのデュアルチャネルメモリ構成を強くおすすめします。Intel 945GMはメインメモリとグラフィックスメモリを共有するため、メインメモリのパフォーマンスはそのまま描画パフォーマンスに直結します。

・メモリ搭載量として1,024MBが必要です。Windows Vistaの最低必要メモリ容量はOSに512MB、グラフィックスに64MBですが、上記のデュアルチャネル構成を考慮すると、必然的に512MB×2の1,024MBの構成となります。



以上、pon様には既知の情報かとは存じますが、ご参考になれば幸いです。
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Unknown (pot)
2007-01-29 18:13:01
ありがとうございました!!
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