貧血予防には鉄分を!
鉄(Fe):鉄とビタミンをバランスよく配合、高い吸収力を実現
鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素ですが、
吸収率が約8%前後と低いために欠乏しやすいミネラルです。
成人の体内:約4g前後
約70%:普段働く「機能鉄」
残りは肝臓などに蓄えられ、機能鉄の不足を補う「貯蔵鉄」です。
そして、
鉄には、非ヘムテツ(植物性食品)とヘム鉄(動物性食品)があります。
機能鉄:血液中の赤血球のヘモグロビンの成分になって酸素の運搬
筋肉中のミオグロビンに含まれる鉄も酸素の運搬
貯蔵鉄の不足が長期化すると、からだ全体が酸欠状態になってしまい、
様々な症状が現れます。
鉄だけでは赤血球を作ることができませんので、葉酸やビタミンB12、
銅なども赤血球を作るための必要な栄養素となります。
【摂取法】1日所要量
※1日の上限量摂取量:男性50mg、女性40mg
通常の食生活であれば、過剰状態になることはまずないといわれています。
・成人男性10mg
・成人女性12mg
・閉経後10mg
・妊婦20mg
・授乳婦20mg(分娩後6ヵ月)、上限は40mg
【欠乏症】
・鉄欠乏性貧血
体全体に酸素を運ぶヘモグロビンが不足
↓
運動すると息切れ、すぐに疲れやすくなる、無気力、集中力がなくなるなどの症状
【貧血の原因】
・無理なダイエットをしてる人
・妊娠中の人インスタント食品をよく食べる人
本来、血液中の鉄は体内で繰り返し利用される為、皮膚や尿、
汗などから毎日排泄される分だけを補えば十分です。
【所要量を満たす食品量】
女性の場合は月経による損失があるため男性よりもたくさんとる必要があります。
主な供給源は、レバー、肉、魚、貝類、小松菜、海藻類、大豆製品などです。
・鳥レバー :臭みが少なく食べやすいです。
1串半(90g) ビタミンB2、相乗効果のあるビタミンAと亜鉛が含まれています。
コレステロールが含まれているので、食べ過ぎには注意が必要です。
・牛もも肉薄切り:もも肉はほかの部分より脂が控えめ
15枚(440g)
・かつお 刺身 :DHAを豊富に含み、肉類ほどの脂肪は含まれいていないので
32切れ (630g) 脂肪が気になる方におすすめ
・小松菜 :非ヘム鉄
1・1/5束(430g) ビタミンCを含んでいるので吸収は比較的良い
ビタミンCを含むレモン汁などをかけて食べるとさらに良いでしょう。
・納豆 :ビタミンB群、亜鉛、食物繊維、大豆イソフラボンも含有
7・1/3個(360g) そのまま食べられるので加熱によるビタミンの損失がありません。
・ひじき(乾燥) :ベータカロテン、カルシウム、食物繊維、ビタミンB類が豊富に含有
0.4カップ(22g) 水に戻すと6~9倍の重量になります。
【摂取】
・吸収率:非ヘム鉄が5%、ヘム鉄が23~35%
非ヘム鉄はビタミン Cがあると吸収率が高まります。
また、鉄の調理器具を使うと、摂取量をふやす助けになります。
また、鉄の吸収をよくする銅を含む食品(いか、レバー、ナッツ類)などと
組み合わせて食べると良いでしょう。
【過剰症】
・頭痛
・めまい
・肝機能障害
・亜鉛や銅の吸収を妨害
※※注意点※※
鉄の吸収を阻害するものに、コーヒーのカフェイン、お茶のタンニン、
カルシウムや加工食品に含まれているリン酸塩があるので注意しましょう。
治療用の鉄剤は胃腸障害を生じる可能性があります。
また、鉄の過剰は体内の活性酸素量が増大します。
鉄(Fe):鉄とビタミンをバランスよく配合、高い吸収力を実現