黒田日銀総裁は、異次元の金融政策の振るい場を見失った。
世界の市場には米ドルがわんさと流通しており、少なくもリーマン
ショック以降の四年ほどは、まとまった資金の投入先が無かった。
アベノミクスで、世界の景気が動きだすキッカケを得て、ヘッジファンド
という仮面をかぶった子鬼たちが、東京の株価の変動を見て大喜び。
今日は800円下がったから、明日も700円は下げてやろうとか、
二三日様子を見て、今度は一気に900円程度上げてやろうと、
特に自動車関連の優良株を狙い撃ちし出している。
先日の日銀会議は、子鬼たちの絶好の踊り場になって、以降日本の
株価をヤツ等の蹂躙に任せた格好だ。
異次元の金融政策なる、日本刀の刃の部分は、抜いて切れ味を見せて
やらぬ限り、その恐ろしさを知る機会が無い。
早々にも、日銀でしか出来ない円防衛に、日本刀を抜いて見せる時を
失うぞ。
急激な円高は、異常な円高の調整期だと、今こそ大胆に動く時じゃないのか。