世代的にも戦時中の事を知るはずも無い。
それを想像で、他国の国名も挙げて語るから、問題が紛糾する。
今日も東京の、外国人記者クラブでの質疑応答の場に出て、今までの
問題発言を、重ねて裏打ちするような真似をしてくれた。

河野洋平にも困ったもんだが、橋下は何も知らずに喋っているから、
問題のタチが更に悪い。

ボクは一応二次大戦の間、満州新京に居た、在満少国民の一人で、
終戦の6日前に、日ソ不可侵条約を破って、ソ満国境を越えて攻め込んで
来たソ連軍の暴行・略奪・凌辱の様を、目の辺りにしている。
ボクの母は、ソ連軍が攻め込んでくる直前の8月1日に、満州赤十字病院で、
「簡単な手術」の筈が、入院当日に亡くなってしまった。
だから、ソ連軍の犯した凄まじいまでの非行をも目にしていない。
被害者にもなっていないから、今になって見れば幸せだったかもしれない。

父は終戦の年の6月かに、関東軍の大移動の穴埋め要員として、現地召集
されていた。母の急死の知らせが、8月8日に部隊に着いて、中隊長の命令で
その日のうちに、新京行きの列車に乗ったおかげで、子ども二人が留守をして
いた我が家に戻ってきた。おかげで戦死も免れ、シベリアに送られる事もなく
無事に帰国が出来た。

さて橋下のことである。当時の日本には公娼制度があり、それは昭和33年3月
まで続いていた。公娼制度の下で、多くの売春業者が、自力で売春婦を集め、
日本軍の行くところへ、付いて歩いた。
日本軍が直接売春業者の真似をした筈もないし、軍の威光で女性を強制連行
した事実も断じて無い。

橋下は他国の軍隊も同じだと言ったが、冗談じゃない。
有料の売春業者に、仕事を見て見ぬフリこそすれ、日本兵が地元民に凌辱行為を
させぬように、売春業者まで連れて歩いた、紳士的な軍隊は日本軍の他には
絶無であった。

一般的は、現地調達である。占領した地域の女性を犯すことで、兵隊たちの欲望を
充たさせる。それが他国の実情であった。

日本にやってきた米軍も例外じゃない。
池田勇人の如きは、銀座のど真ん中に、RAAなる組織を作り、日米友好の綺麗な
仕事だと、生活苦にあえぐ女性たちを騙して集め、それを米軍に提供してもいる。

書きたいことはまだまだあるが、あまり愉快な話でもないし、ここらでやめよう。
ただし韓国軍は相当にヒドイことを、ベトナムで盛んにやっている。
米軍の苦戦を援けに行った、蒙虎師団が現地の女性を犯した結果が、ベトナムに
多く生まれた韓国兵との混血児である。


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