野田は相当に思い切った行動に出た。
問責を受けた二閣僚の他に、中国スパイとの関連を
追求されそうな農水と、何もしない法務も替えた。
驚いたのは、森本氏の防衛大臣起用で、防衛大出身であるし、
「あのー、もしもし」の前大臣の起用失敗を埋めるのに、充分な
人材抜擢だ。
首相が自ら、閣僚人事を発表したことも、おそらく前例が無い。
小沢派とは言うけれど、中味を見たら、小沢の勝手で候補に上げ、
幹事長権限でカネも貰った手合いばかり。
個人的には好ましくないが、これで内閣支持率は上る可能性がある。
国民の多くは、一昨年のマニフェスト選挙で騙されたことを
肝に銘じている。次の選挙では、民主党(ミンス)に名を連ねた
輩は、親小沢、反小沢を問わず、軒並み落選するだろう。
最近になって、森・古賀・伊吹・町村といった、自民のベテランが
元気付いているが、自民党に最も期待されるのは、新鮮さである。
ミンスの全員が、財務官僚の言いなりになっている。自分で考える
脳力が無いから、多くを望むのは無理ってものだ。
日本は消費税5%のままで、世界の諸国が20%の時代に居る事で、
まだ余力を残していると評価されているのだ。
早く解散に追い込みたい気持ちにあせるあまり、野田の政策を補完
するようなバカげたことだけは、やっちゃイケナイ。
あのドジョウは煮ても焼いても食えない、しぶとさがある。
野田は内閣改造で、問責二閣僚を外し、国会を乗り切ろうとしている。
改造は内閣だけじゃなく、党幹部にも及び、特に輿石を外さない限り、
労組サヨクが牛耳る態勢は維持される。
払いもしない者への年金支給や、多額に過ぎる生活保護を、なぜ優先
課題にするのか、そんな政策に組したら、自民党の保守本流が泣く。