作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【三日が経とうとしている 】

2012-06-03 18:10:07 | 02 華麗な生活

何がって、一昨日ボクは78歳と言う、かつて体験のない
怖ろしい「年寄り」になったのである。

6月1日。今を去る78年も前に、かの大連市の病院で正午前後に
生まれたのだと聞かされた。


一昨日も「人工透析」があった。
十二年も前から、顔見知りに介護師さんが、「おめでとう」と言った。
何がめでたい。ボクは「お線香を一本頂戴」と答え、「何でやのん」。
「だって、必要な時が近づいたから」と答えた。

透析が終り、会社に戻ったら、社員たちがハッピーバースデイのケーキ
でコーヒータイムを祝ってくれ、ラコステの真っ赤なポロシャツをプレゼント
してくれた。

ラコステのサイズは3号で、しかもスリム型である。
それがボクにはピッタシ合うのだ。

真っ赤と書いたが、襟と腕、それにボタンの部分に、外側が黒で内が白の
ラインが入っていて、ボクはさっそくブルーのTシャツを脱いで着替えた。

そこへ五年程前に退社した、元社員の女性が、ワインを届けに来てくれた。

ボクが会社を立ち上げて、34年も経つから、在籍した社員の数は百人を
越すと思う。いまだにボクのブログを読み、誕生日を祝ってくれる人も居る。
いい加減、給料泥棒みたなのが多かった中に、こんな人も居ると嬉しかった。

夜全仏オープンを見ていたら、コート内に十人程もいるスタッフが全員真っ赤な
ポロシャツ姿だった。だが、よく見ると型はスりムではなく、ずん胴で黒白の
ラインも入っていなかった。

ラコステと言えば、40数年も前に、ドイツ進出第1号の店が、ボクが居た支店と
同じ通りに出来た。その時からボクのサイズは3号である。
その頃、ドイツ製の物は何でも大きすぎて、イタリアかフランスに行かないと
ボクのサイズが買えなかった。

と、ここまで書いてきて気が付いた。

77歳の時と、何も変化していない。落ち込む必要は無さそうである。

世にサラリーマンなら務まる人なら大勢居るが、社長が務まる人となると
滅多に居るものじゃない。

社長になりたい人と、なれる人とは、根本的に違うのである。

東電や関電、かつてボクが居た商社などを見ていたら、大企業の社長なら
誰でも成れそうだが、簡単に会社をダメにしそうである。
中小零細の会社を長持ちさせる方が、はるかに難しい。



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