野田がやっと人らしい言葉を吐いた。
ガレキを処理しつつ、防潮堤を作り樹木を植える。
岩手と宮城のガレキ処理は、この方向で進めたら良い。
だが福島だけは、そう簡単には行かない。
放射線量の問題が残っているから。
幸いというべきか、福島のガレキの量は比較的に少ない。
日本人は、宮城や岩手の大津波の犠牲になった、ガレキの元の姿を
知ってはいないのか。その多くは家屋であり、家具だった物の変り果てた姿だ。
持ち主だった人の想いこそあれ、放射線量なんか、
宮城県より大阪市の方が多い。
ガレキの量が最も多い宮城県では、海岸から離れた高台が不足している。
新しい住宅地を作るためには、多くの高台が必要となる。
民主党は政治が下手だ。
社会保障を大前提だと言うから、若い層がシラケルのだ。
家屋も農地も失った東北の人々の痛みを分かち合うために、
消費税を上げるのだと
言えば、多くの日本人は了承するだろう。
子ども手当ても、農家への戸別所得保障も、社会保障ではないぞ。
単なるバラマキだってこと、知らぬ国民は殆ど居ない。
なんでも社会保障の範疇にぶち込んで、しかも自らが先ず
身を切るとは口先ばかり。
それで国民の支持が得られる道理がない。
小選挙区の5議席減だけで、事をすまそうとする態度が良くない。
比例をなくすか、逆にすべてを比例にするか、徹底議論を公開でやれ。
50%未満の得票率で、7割に近い議席を得た民主党だから、
現行法にしがみ着きたいのだろう。