昨夜の報道ステーションに、トヨタの豊田章夫社長が登場し、
フルタチとの対談の場面があった。つい二年ほど前には、
年間利益が２兆円に達したほどのトヨタも章夫社長就任後は
リーマン・ショックに始まり、アメリカで起きた主力車のリコー
ル問題で、公聴会で犯罪者みたいな吊るし上げに遭うなど
苦労の連続で、まことに気の毒なことである。
東北被害の影響も大きいし、タイの洪水でも被害を受けて
いる。
そんな最中に日銀の白川は、ドルの流通緩和に参加して
得意顔である。そりゃドルも大切だろうが、トヨタを筆頭に
輸出企業はすべからく、円高是正を喉から手が出るほどに
渇望している。
なぜ２０兆円ぐらいの新札を発行して、円の流通量緩和策を
断行しないのか、白川の能力に大いに疑問を持つ。
小沢一郎が、推定で１１０台のドルを１００万ドル買い、それを
外貨預金にして蓄えていて、為替差損を２千万円も計上した
ことがバレたばかり。
日本人の個人・法人を問わず、１１０円台のドルを買い持ち
した者は無数に居るだろう。
いま日銀が円を対米ドル９５円ぐらいまで、円安に導いたら、
為替損で泣いている人々も（小沢もだが）助かるし、豊田章夫
社長だって、輸出の採算が合って再び日本の牽引車の役目
を果たしてくれるだろう。
９５円まで調整したところで、まだ１１０円台が長かったことを
思えば、まだまだ円高なのである。
中国や韓国の実質レイトと比較したら、まだ環境は厳しいの
である。
話を橋下新大阪市長に持って行くが、大阪市に経済特区を
開くのは良いが、大企業の本社を再移転させたいとの案に
は賛成できない。
むしろ中小企業をこそ大阪に集めて法人税の優遇策を考えるのが、
現実性がある。
９５円で息を吹き返す中小企業がどれほど多いか。
法人税の優遇も良いが、先ずは日銀の円安行動である。
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