円高は連日の高値更新で一向に衰えを見せない。
「断固たる措置を取る」との発言は何度か聞いたが、市場は
そんなものに驚く気配もない。
やれ米国ドルが不安定だと円高が進み、今度はユーロに
危機が訪れたので、またも円高となる。
円高で物価は下落してデフレ状態が続く。
これへの対策は日銀が多量の円を市場に出すことだと思う
のだが、白川という日銀総裁は頑として動かない。
タイという輸出拠点が少なくも三ヶ月、いやおそらく六ヶ月は
使えなくなった日本は、ますます韓国との競合で負け続ける
ことだろう。
財務省というお役所は、今でも平安時代の大蔵=貴族感覚
で、すべてのことに当たろうとするから、庶民のふところが
狙われる。
TPPには、アジアからベトナム、マレーシアも加盟の構えだ。
農村を選挙区にする国会議員が多すぎる。自分が作る
農産物に自信が持てない農村をそんなに奉る必要がどこに
ある。
農水省に訊ねると、国産小麦の需要充足率は1%というが、
すでにユメチカラという新型の小麦が大量生産の方向に
あって、国産小麦は一挙に17%まで充足率を高める方向
にある。
アメリカンチェリーが国産のさくらんぼを凌駕すると今でも
思っている日本人がいるか。
日本の蜜柑に勝てる柑橘類があるか。
TPPは環太平洋の諸国連合だ。
反対する徒党の頭の中を見てみたい。