作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 タイ国がたいへんな事態に 】

2011-10-26 18:39:44 | 02 華麗な生活

連日テレビで洪水に漬かった工場の様子を見ているから
大変な事態だとはご存知の筈。

被害を受けた工場も460社と報道されてきたが、タイ国に
進出している日本企業の数は
といえば、なんとこれが6000
社だと聞いて驚いた。

それだけの企業が、規模の大小を問わずタイ国に進出して
いる背景に何があるのだろう。

タイ国はアセアン諸国とはもとより、中国ともインドとも関税
を撤廃している。つまり日系の
部品メーカーは、無税で中国
やインドにある企業とも取引が出来るのである。

法人に課税される所得税だって、日本のそれとは比較に
ならぬ安さである。
「微笑みの国」と呼ばれているようだが、国民は仏教徒で
穏やかであり、温和でもある。

つまりは日本企業が求める条件の中枢が揃っていた。

残念なことに気象関係が悪かった。50年に一度というが、
それなら50年後にまたも
今回のような大洪水が起きること
になる。

日本もそうだが、なまじ経済状況が良くなってインフラ整備
が進み、道路をはじめコンクリート
で固めてしまったのが、
大雨の行きどころを失わせてしまったのではと思えてならぬ。

今の女性首相はタクシン元首相の妹だそうで、ならば
タクシンには莫大な個人資産がある。
権力にものを言わせて、携帯電話の普及時に販売権を
一手に収めて得た資産だ。

妹もせっかく得た首相の座を手放したくはないだろう。
大型予算を組んで、せっかくの外資を守ろうとするだろう。

日本から進出し企業群も「これは大変な場所だ。逃げ出そう」
ではなく、有数の友人国の
再建と更なる発展に努めてもらい
たい。



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