panaderia yamcoco

ヤムココ

さようならSDC

2006-01-30 23:19:42 | Weblog

この1週間、朝起きてSDCへ向かい、一仕事終えてSDCへ向かい、はたまた休日はSDCで暮らし…
普段は日本橋・銀座エリアを根城にしている私。
こんなに新宿に通い詰めたのは生まれてはじめてでした(笑)。

SDC最終日のミッションは、

“セミナー整理券をゲットすべし

こんなに通い詰めているのに、セミナーに着席して試食するという特権を味わうことができないなんて、片手落ちもいいところ
ヘトヘトの体にムチ打って8時半に伊勢丹に到着し、何とかフェルベールさんとルルー&上野さんのセミナーの整理券を手に入れることができました

初めて並んでおいてなんですが、イヤイヤ楽しいものでした
見ず知らずの関係に生まれる妙な連帯感、そしてちょっと笑える必死のダッシュ姿。
整理券をゲットした段階で、すでに相当な達成感に酔いしれることができますよ。
未体験のあなた。ぜひ、来年はトライしてみてくださいね。

そして今日は、セミナーの間をぬって、我らがプラリュー氏にインタビューをしてきました。

ここで、不思議な現象がおきました。
その名もバケツリレー式通訳!
日本語⇔フランス語の通訳の方がいなかったため、

 プラリュ氏がフランス語で話し
   ↓
 プラリュの女性スタッフが、フランス語を英語に訳し
   ↓
 パナデリア 茶通が、英語を日本語に訳し
   ↓
 パナデリア ヤムココが、日本語でメモを取る

という、摩訶不思議な現象が起きたのです。
もう、まどろっこしいのなんの。伝言ゲームやってるんじゃないんだから!

毎日顔をあわせているのに、言葉ができないだけで生まれてしまう距離感。
本当にもどかしいですよね~
パナデリア会員の方からも、“今年こそはフランス語を…!”なんて、頼もしいような、頼もしくないような意見をたくさん伺いました(私は数年前から口癖化し、すでの狼少年状態です)。
みんな気持ちは一緒なんですよね(今年こそ!一緒にがんばりましょう

それにしても、最終日とはいえ今日はほとんどの商品が品切れ!
ショコラバーも早々に店じまいだし、ルルー、イルサンジェなど人気のブースはすっかりからっぽでした。
月・火がお休みの人は、とってもカワイソウ…

プラリュのブースもすっかり空っぽになってしまい、
「もうチョコもなくなっちゃったし、上でサンドイッチでも食べようよ」(←想像ですが、たぶんこんな内容)
などと言って、プラリュさんは7Fの食堂へ消えていきました。

考えてみるとせっかく来日したのに、朝から晩までそれこそSDCの引きこもり住人と化していた外国人シェフたち。
ちゃんと日本のおいしい名物料理を食べられたのかなぁ、何か差し入れでも持っていけばよかったなぁ、と、食いしん坊な私は余計な心配をしてしまいました。
でも、イルサンジェ氏と土屋シェフが連れ立ってランチに出かけて行くのを見かけたし、エルメ氏は「夕食に“ちゃんこ鍋”を食べた」なんて言っていたから、きっと大丈夫なのでしょう。

ともあれ、全速力で駆け抜けた1週間!
本当にお疲れ様でした。
ヘトヘトになったけど、本当に楽しく、感動的な時間を過ごすことができました。
ひとつだけ心配なのは、明日からの生活。

皆さまが“ヌケガラ症候群”にならないよう、心からお祈りいたします
(パナデリアは絶対に危ない・・・

戦利品の行方

2006-01-29 20:07:48 | Weblog
サロン・ド・ショコラもいよいよ残すところ、あと2日!
平日にお仕事をしている方はきっと、この土日に行っているはずですね。

今日は別の用事があったので、ホンのちょっとだけのぞきに行ってみました。
想像はしていましたが、いやいやナント!殺人的な混雑ぶり
日に日に混んでいくような気がします。
一体、期間中の来場者数は何人くらいになるんでしょうね?

ところで、やっとの思いで手に入れたショコラ。
もったいないからって、仕舞い込んでいる人はいませんか~?
何を隠そう私もその1人。
昨年は、大切にしすぎておいしいタイミングを逸してしまい、涙を流したこともありました

そんな訳で今年は太っ腹宣言!
贅沢に、パクパクッと食べちゃってます。
やっぱり作りたてはおいしいっ
時間が経ったものとは全然違います!

我が家では、既にルルーのボンボンを完食し、セレクションボックスも残りあとわずか。
どちらもSDCでは、もう売り切れてしまっているので、
“あ~、もう一回食べたかった~”
と思ったりもしますが、そんな絶品ショコラだけに早ければ早いほどいいのです。
ケーキと違って悪くなったりはしませんが、時間がたつと、繊細な風味や香りが飛んでしまい、食感も硬くなってしまうんですよね

そういえば、昨日、土屋シェフもセミナーで鮮度の大切さをトウトウと説明していました。
一見大丈夫そうなタブレットも、油断大敵!
表面積が大きいゆえに、味が変わりやすいのだそうです

混雑をかき分け、行列に並び、大金をはたいて手に入れた愛しいショコラたち
最高の状態で食べてあげましょう







サロン・ド・ショコラの住人

2006-01-29 04:23:35 | Weblog
パナデリア会員の中にも多い“サロン・ド・ショコラの住人”(オペラ座の怪人みたい
どうやらそのヒミツは、セミナーにありそう!

ということで、今日はお休みなので、私も“住人”体験をしてみることにしました。

9:55 伊勢丹着
   よし!オープン前に着いたぞ~!
   なんて、喜んではいけません。
   SDCの猛者たちは、大体8時30分には到着し、セミナーの整理券をすでにGetしているのです(9時30分から配布)。
   10時の段階では、当然ながら、どの回の整理券も残っていませんでした…
   ある猛者会員に「毎日大変ですね!」と声をかけると、「そうなんですよ~、もうヘトヘトです!!」とのお返事。
   ええ、ええ。そうでしょうとも!
   情熱がなければ、絶対に無理!心から尊敬しちゃいます

10:00 オープンと同時に、普通に急いで会場へ行ったにもかかわらず、目的のルルーの前には長蛇の列!
    あぁ、甘かった…
    っていうか、どうしてそんなに早いの~(オシエテ!)

10:30 ボワシエ ボーティエさんのセミナー
   整理券がなくても、もちろんセミナーをみることはできます。
   …ただし、立ち見だし、最大の楽しみである試食がありませんが

   黒いコックコートに身を包み、颯爽と登場したボーティエさん。
   ショコラのマドレーヌと、カカオのカクテルの作り方をデモンストレーションしてくれました。

     

   珍しいカカオのカクテルは、沸騰したシロップに、ローストしたニブとヘーゼルナッツを入れて香りを抽出し、
   それをシャンパン(ロゼ)で割るというもの。
   すごく興味をそそられました!
   それにしても、マドレーヌの焼けるいい香り~
   あぁ、食べたいなぁ

13:30 テオブロマ 土屋公二氏のセミナー
  日本勢が少ない今回のSDC。でも、我らがツッチーの人気はすごい!
  始まる前から、人だかりができていました~

    

  デモの内容は、フィグのガナッシュ。
  手順は簡単なのですが、プロの微妙なコツがわかりとても勉強になりました
  さすがはツッチー!
  でも、何といっても冴え渡るトークが魅力的でした

14:30 気がついたら何も食べていない…
    座りた~い!

    …と言うことで、ピエール・マルコリーニのアイスを食べることに。
    おすすめは、優しいキャラメル風味とほのかな塩味のキャメルと、ねっとり濃厚なバナナの組み合わせ
    それから、銀座店で人気と言うオランジェット(ショコラアイスにオレンジピール)も美味!
    後ろのスペースでは、スタッフが一生懸命ショコラのアイスにリキュールとオレンジピールを混ぜ込んでいました。
    そのためか、香りがとてもフレッシュです。
    疲れた体にひんやり心地良い!

16:00 プラリュ フランソワ・プラリュ氏のデモンストレーション
    待ってました~ダンディな姿のプラリュ氏が登場!
    …とはいえ、先日のウェルカムパーティでの、ワラビ餅を食べるお茶目な顔がどうしても頭をよぎってしまいます
   
    プラリュ氏はマダガスカルにあるプランテーションや、カカオ豆からチョコレートができる様子を説明。
    そして、マダガスカルとバヌアツ、インドネシアのショコラを試食させていただきました。



    3つそれぞれ、全く違う風味!どれも、豆本来の風味が活きていました
    新鮮なプラリネを思わせる、豆のような風味がとてもおいしい
    そういえば、昨晩エルメもプラリュさんのショコラがおいしい!といってました

17:00 SDC猛者を囲んで…
    プラリュ氏のデモで顔をあわせたパナデリア会員の面々。
    しばしの間、ショコラ談義となりました。
    (といっても、前夜祭から毎日毎日顔を会わせているのですが…)
    当然のことですが、この後のルルー氏のセミナー整理券は持っているとのこと。
    さすがです

17:30 アンリ・ルルー ルルー氏 セミナー
    会場へ向かうとものすごい人だかり!
    デモンストレーションの内容は、サブレ生地の中に、ペースト状のキャラメル(ブースでの販売あり)を入れて焼き上げたもの。
    故郷キブロンの若手ピアニストによる、即興曲をバックに楽しげに作業進めるルルー氏の姿が印象的でした。
    軽やかで繊細な旋律の音楽も素敵だったのですが、もっと素敵だったのはルルー氏の声。
    なんともやさしく、なぜか懐かしさに胸がきゅっとなる声でした
    もしかして、声にも人柄が表れるのかもしれません



18:00 イルサンジェ氏のデモンストレーション
    まだ若いのに、M.O.Fも取得しているしすごいなぁ
    と思っていたイルサンジェ氏。
    実は、1963年生まれの43歳だったんです
    そういわれて、改めてしげしげと見つめてみてもやっぱり若い~!
    外国の人の年齢ってわからないですよねぇ。


 
    内容は、イルサンジェ氏の故郷ジュラ地方アルボワの紹介するというもの。
    豊かな緑を蓄えた山々に、オレンジや赤など色鮮やかな屋根が映え、まるで絵本から
    抜け出してきたような美しい町に、うっとり
    こんなところに住めたら素敵だなぁ~。

    「自分はこの村からは出ない。ずっと村の人のためにショコラを作り続ける」という氏の言葉にも納得です。
    また、ジュラ地方はワインの産地としても有名。
    名物のマルヴァン・ド・ジュラに緑胡椒のガナッシュを合わせていただきました
    トロッと甘みの強いワインに、胡椒のスッとした香りとミルクチョコのキャラメルのような風味がとてもよく合います。

19:00 気がつけばもうこんな時間!
    考えてみたら、もう9時間もここに住み着いてしまいました…
    
   …SDCの魔力恐るべし

エルメ氏にぞっこん!

2006-01-28 01:47:29 | Weblog
ランクス氏にプラリュ氏、エヴァン氏にフェルベールさんと、まさに“盆と正月”状態のパナデリア。
今日も大物が待ち構えています

緊張しながら出勤すると、1本の電話が…

「ごめん!悪いけど、今日の取材1人で行ってきてくれない?」

えーー!
ひ、1人でっ!!
き、きんちょうするーー
(嬉しいけど)

そう、インタビューの相手は、あのピエール・エルメ氏なのです!
こんなこと、サロンドショコラのセミナーの整理券をGetするため、早朝から並んだ方には口が裂けても言えません
あぁ、何という贅沢ものなのでしょう
ウフフ

というわけで、高揚感に包まれながらエルメ氏の待つオフィスに向かいました。

余計なことですが、私がエルメ氏のことを敬愛する理由を考えてみました。

 ◇ 単なる美味しい以上の楽しさがあるところ→無条件にウキウキします
 ◇ ものすごくクリエイティブなところ→無条件にワクワクします
 ◇ 何があっても独自の感性と哲学を貫いちゃうところ→無条件に惹かれます

  などなど・・・


それはさておき、取材です

パナブログでも激痩せ報道されていますが、本当にほっそり!(お腹はぷっくりしていましたが・・・)
今まではダボっとした黒いTシャツ姿に黒いパンツという、黒尽くめが多かったのですが、今年のエルメは違います!
濃い紫色のピンストライプのシャツに、濃紺のスーツで決めた大人のスタイル。胸のポケットにはシャツに合わせた紫とグリーンのハンカチがのぞき、そして胸元は決めすぎないノーネクタイと、おしゃれ上級者に大変身

やっぱり新しい彼女ができたという噂は本当のよう
さすがはアムールの国フランス!恋のパワーは大きいんですねぇ

「ほっそりして素敵になりましたね!」

と言うと、ちょっと照れながらも嬉しそうなエルメ氏。
痩せた秘訣については、ヒミツとのことでしたが、

「私のように毎日ケーキを食べていても痩せることは可能ですよ」

とのこと。
うーん、絶対恋ですね!これは!!

問題のインタビューですが、プレスの方が用意してくれたボンボンショコラをいただくと(美味しかった~)今までの緊張が解けていき、和やかに話しを勧めることができました。
こんな時にもショコラって役に立つんですね

印象的だったのは、誰よりも早く、そして誰よりも美味しそうにショコラを頬張るエルメ氏の姿。本当に甘いものが好きなんだなーと、親近感を覚えてしまいました

なんと今まで春夏、秋冬のコレクション展開をしてきたエルメ氏ですが、そのスタイルをすっぱりやめ、新しいテーマを打ち出していくそう。
色々な人が真似するようになり、目新しさがなくなったのも原因のひとつとか。
ちょっと残念な気もしますが、自分らしさを忘れないエルメ氏にエールを送りたいと思います

そして、ナント夜にもお楽しみが!
ピーエル・エルメ青山店でエルメ氏による新テーマ発表会があったのです
その内容は、4皿のコース仕立てになったデセールを、エルメ氏の解説の元堪能できると言うなんとも贅沢なもの。
あ~、おいしかったなぁ

最後には、今度発売になるオールショコラのレシピ本「Larousse de chocolat」にサインを入れてプレゼントしてくました~





あぁ、なんて贅沢



1月31日には新宿伊勢丹に4店舗目をオープンする「ピーエル・エルメ」。これからどんな風に変わっていくのかますます楽しみです。


あ、それから余談ですが…

実は今私が密かにはまっているのがエルメの「サブレショコラ」

その話しをすると、

「だったら、もっとすごいのができますよ!」

と、気になるセリフ!

「サブレショコラバナーヌと言って、サブレショコラよりもっとジューシー。すごくおいしいから、多分とまらなくなりますよ」

と、私を見てにんまりするエルメ氏。

“ひゃーっ、たべたい!

「サブレショコラバナーヌ」は、パリでは2月に発売予定だそう。日本でも、恐らく3月くらいには販売されるだろうとのこと。

うーん、3月が待ちきれないっ!
サブレショコラファンの方、一緒にパリへ駆けつけましょうか?!




有名ショコラティエの素顔

2006-01-27 01:50:29 | Weblog
今日は待ちにまった、パナデリア主催の“フランソワ・プラリュ氏のセミナー”の日。

伊勢丹さんの会場をお借りしての初の試みだし、フランスの方だからうまくコミュニケーションが取れないし、どうなることやら…と心配な気持ちはあったのですが、おかげさまで無事に終えることができました!
参加してくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました(詳しい内容は追ってHPに掲載する予定です)

その後に、場所を移して行われた“Welcome Reception”ではショコラティエの素顔を見ることができました。

まずは、我がフランソワ・プラリュ氏。
ダンディないでたちに、ドキッとするようなやさしい瞳、そして質の高いショコラへのあくなき探究心。
パリ、そして今回のセミナーのイメージから、とっても真面目で固い人なんだと思っていたのです。

ところが!

会員の方にいただいたワラビ餅を食べるシーンを撮影しようと近づくと、

「今から食べるからちゃんと撮ってね!」

と笑顔を見せ、ワラビ餅片手にアイドル顔負けのものすごいカメラ目線でかわいくポーズ。
もちろん、周りも大笑い!私ヤムココも笑いをこらえ切れず、カメラを持つ手が震えてしまいました。

そして驚いたのはその年齢。とても若々しく見えるのですが、なんと48歳、そして独身なのだとか!
とは言えいかにもモテそうなプラリュさん。一部の情報筋によれば、かなりの女性好き(失礼!)のようですよ


そして、イラストレーターのベロさんやお姉さまなど、総勢4名で来日したフェルベールさんのテーブルへ。
ところが、フェルベールさん、お隣のエヴァンさんとなにやら深刻に話し込んでいるではないですか!
完全に2人だけの空間ができていて、誰も会話をさしはさめない状態…。

いったいどんなことを話しているんだろう…と思ったら

「ガナッシュのことです。私たちガナッシュのことになると、いつもこんな風になってしまって…。ごめんなさいね」
とフェルベールさんの談。

す、すごい!ガナッシュをテーマに、あんなに濃密な会話ができるとは…
結局、散会後も一番最後まで席を離れず、ほぼ2時間ずっと白熱したガナッシュ談義は続いたのでした。(エレベーターの中でもガナッシュトークは続いていました!)
いったい、ガナッシュのどんなことを話していたんでしょうね?
かなり気になります。

他にも、ボワシエのボーティエさんやプラリネのマゼさん、シャポンさんといった豪華メンバーが勢揃い。テオブロマ土屋さんのすばらしい通訳のおかげもあって、飾らないムードの中、会場とはまた別の素顔をみることができました。

言葉の垣根を越えて、こんなにも楽しい時間が過ごせたのはやっぱりショコラのパワーのおかげでしょうか。
とにかく、皆さんの楽しそうな姿を見ることができて、それまでの疲れもどこやら!ハッピーなパワーをいただくことができました
(解散してから足の裏の痛さが猛烈に襲ってきましたが・・・(笑))

最後に、ひとつ。
とってもセクシーで素敵なエヴァンさんですが、着ているものや持ち物がとってもおしゃれ!
この日も、細身の体にフィットした黒のシャツとジャケットに、ゴヤールのバッグをさらっと斜めがけ。
うーん、素敵!!
またまた、ミーハー魂に火がつき、今度はゴヤールのバックが欲しくなってしまいました…。(成長がないなぁ






ランクスさん命!

2006-01-26 02:35:21 | Weblog
いよいよ、SDCがスタートしました!
平日の日中というのに、開場は人、人、人!!
やっぱりショコラの威力はすごいですね(会社を休んだ人、いっぱいいるんだろうなぁ)。

そして、今日は念願のロベール・ランクスさんの取材。
私ヤムココは撮影隊だったので、あまりよくお話しは聞こえなかったのですが、
ふと耳に届いた

“…私の人生は人を愛することです”

という言葉には、胸がジンとなりました

文字にすると何だか平坦でありふれていますが、実に深く、そして真理をついたやさしい言葉。ランクスさんのように「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」を築き上げ、何十年も職人を続けてきた方から発せられる言葉には、力強い言霊が宿るのでしょう。いつまでも心に残る、忘れられない言葉になりました

こんなすばらしい方のお話しを直に聞くことができるなんて、本当にパナデリアって幸せ~
心が洗われるようでした

そして、取材が終了。
心が洗われても、決してなくなってくれないのが物欲とミーハー根性。

“ら、ランクスさんのサイン入り本がほしいっ!!”

と、人間の真理に一歩近づいたかに見えた自分はどこへやら…。
”チャリーンッ”、5800円のお買い上げとなりました。
でもでも、これは、今日のこの感動を忘れないために必須のもの。
だって、
“ショコラの情熱を分かち合いましょう”
ってメッセージを書いていただいたんですから!
分かち合いますとも、ランクス様と。(いつまでもついていきます!!)

それから、おすすめ情報をひとつ
“ラ・メゾン・デュ・ショコラ”のブースでは、ランクスさんとリュガックさんによるデモンストレーションを開催していて、終了後には、ジンジャーやミントのガナッシュを試食ができちゃいます。このお2人自ら作っていただけるなんて、そうそうあるものじゃありません。絶対おすすめです!
トロンッと見事に乳化されたなめからな口どけと、濃厚なのにキレのある風味は感動の味
特にジンジャーがおすすめですよ。
(スケジュールはMITSUYOONブログを参照してくださいね)

その後は、ランクスさんの余韻に浸りながらショコラバーへ。
前夜祭からずっと気になっていた、イルサンジェのブースで販売されている、ヴァンジョンヌとマグヴァン・ド・ジュラを試飲してみました。

  ヴァンジョンヌ:樽のようなスモーキーな香りが強く、個性的な風味。深みはあるが重さは全くなく、ドライシェリーを思わせる味わい。

  マグヴァン・ド・ジュラ:口に含んだ瞬間に、カーンッとブランデーの香りが広がります。甘みが強く、トロンとした口当たり。

ブランデー党(というほど飲めませんが)で甘党の私としては、デザートワイン的な“マグヴァン・ド・ジュラ”が美味しかったです
またまた散財の予感…

そんな訳で、ほろ酔い気分でサロンドショコラをあとに。
ほんのり赤い顔で向かった先は、ドンク丸の内店!
フェルミエの本間るみ子さんのチーズのお話しと、ドンク、岡田さんと菊谷さんの作るパンを楽しむ会に参加してきました。詳しくは追ってご報告しますが、フランス各地のチーズとそれに関係した様々なパンが楽しめる、美味しくて楽しくて勉強にもなってしまう、盛りだくさんな会でした


それにしても、考えてみると、確かお昼にもロックフォールチーズをたんまり食べたような…
聞くまでもないですがく、チョコとチーズって相当油脂が多いですよね…


明日もまた、アンデルセンの“トマトとレモン+10種の野菜ジュース”を飲もう、と心に誓ったヤムココでした。

行ってきました,SDC前夜祭!

2006-01-25 01:10:36 | Weblog
こんばんは、特派員のヤムココです。
今日からSDCのレポートをさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします!

さてさて、行ってきましたSDC前夜祭。
一言で感想を言うなら、楽しかった~!
想像以上に、大はしゃぎしてしまいました。

何といっても、今回は大物シェフが勢揃い!
実力や美味しさはもちろんですが、少なくとも私にとっては、アイドルのような存在。

「あっ、エルメだ!」
「エヴァンがいる~
「見て!ランクスさんっ!」

と、ミーハーになりきって一緒に写真に納まるのも、このお祭り騒ぎでは許されてしまうのが嬉しい

そして、シェフとコミュニケーションが取れる機会だけに、悔やまれるのがフランス語能力のなさ。

笑顔で私たちを歓迎してくれるエヴァン氏に、つたない英語で
“パリのサロンドショコラでお会いしたこと、覚えてますか?”
と聞くと、

「エイゴ、No。ニホンゴ、チョット」

とのお返事。

“すごーい、日本語が上手~”

と、喜んだのもつかの間。

・・・

チョットずつのフランス語と日本語じゃ、結局何も話せないじゃん!

笑顔のまま、しばしの沈黙となりました…
ああ、やっぱりフランス語の勉強しておけばよかった!

そして、気を取り直してフェルベールさんのブースへ。
そこには、すでに長い列ができていました!さすが、すごい人気です。

今回は、ブースを拡大しアイテムも充実。
中でも注目はアルザス出身のイラストレーターベロさんとのコラボレーションによる展示&本と、バカラとのコラボレーションによるコンフィチュールグラスです。

ベロさんの作品というのは、彼女がフェルベールさんのコンフィチュールにインスパイアされたイメージを表現したもの。
小さな正方形のキャンバスには、まるで夢のイメージを切り取ったかのような、淡くやさしい色合が広がっています

“この作品を飾った部屋で、コンフィチュールを並べた朝食を食べられたら…”

そんな美しすぎるイメージで頭がいっぱいになり、思わず購入寸前に(展示品限りで各¥84,000なのです。危ない!)。
一応、冷静に戻り、本の方を購入することにしました。
この本というのが、フェルベールさんのレシピにベロさんのイラストが添えられているというすばらしい1冊。(これも数量限定です!)
フェルベールさん、ベロさん両方にサインをしてもらい、大満足でブースをあとにしました。

というわけで、ざっと回っただけですが、他にも気になるところは色々。
後日、追ってレポートします。

それから、サロン・ド・ショコラへ行く予定の方へ。
SDCは憧れのシェフとお話しするまたとないチャンス。通訳の方もいらっしゃるので、思い切って話しかけてみちゃいましょう!

最後に、次号の予告
明日はなんと、ラ・メゾン・デュ・ショコラ ロベール・ランクス氏の取材があります!
取材に行ったメンバーから報告があると思うので、お楽しみに。


☆写真は、とっても仲の良さそうなエヴァン氏とフェルベールさんです