マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

なんともならなかった。

2010年02月18日 09時25分31秒 | ひとりごと
事業主さまへ と書かれた文章が届いた。「年金給付減額説明会の開催について」と題する書類はぺらぺらの紙切れだが、その軽さとは裏腹に大変重い内容なのである。
 

「時下、益々ご清栄のことと存じます。
日頃は、●●厚生年金基金の事業運営に格別の御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
つきましたは、通報(2010年1月号)にて、お知らせいたしましたとおり、●●厚生年金基金の年金給付額引き下げが平成21年12月10日の臨時代議員会において、承認されましたので、その経緯及び給付内容についての説明会を開催いたします。・・・・云々。」

私は数年前からこの基金が破綻状態にあることを知っていた。方法としては解散するか、企業が金を積むか(もちろん不可能だが・・・)、今回のように給付を減らし、掛け金を増やす以外に道はなかったのである。当然、先日の日本航空の年金減額を受給者の大半が認めたことで、全国にある年金組合の理事達はやれやれと思ったことだろう。それしかないのである。
全国に1500ほどある健康保険組合のほとんどは同じような状態なのである。

いずれにしても年率4%を越える運用益を前提とした厚生省の年金政策は完全に破綻したという事だ。組合に自主運用させた厚生省の罪は重いのである。それに乗っかった組合の理事達のまぬけさも言うまでもないことだ。

私はもう数年前から基金は解散すべきと主張してきた。なぜならたくさんの掛け金を払いながら、天下り職員の高額給与を払い、さらにマイナス運用を恥じない運用会社に手数料を払い続けてきたのである。給付減を認めることは良いとしても、これらの巨額の資金不足を隠し続けてきた理事達の責任も重いのである。

私はあと数年で卒業だから、まだましなのだろう。若い人たちは払った分の何割ももどらないだろう。つまり、誰も基金に入らなくなる。という事は、現在払い続けている人たちは将来的には何ももどらなくなるのである。言ってみれば詐欺同然ではないか?むしろ解散し、今までたっぷりと良い目を見てきた人たち全員に私財を提供してもらうか、豚箱へ入ってもらうほうがマシじゃないか。どうせいくらももらえるわけじゃないのだから。
私は何度も組合に電話をかけ、問い合わをしてきた。彼らのいい訳は上手だった。そして、いつも「なんとかなります」といい続けたではないか。なんともならなかったのである。

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