水に浮かび物思う

カリフォルニアの海でカヤックに出会う。キャンプやハイキングの話も。

旅の装備 その3

2007年10月28日 | カヤック




上の写真は全ての装備を入れたザックの姿です。比較対象にアコースティックギターのハードケースが並べられています。結構コンパクトですよね? ザックのフロントポケットは空です。ぼくのパドルは二分割式で、ザックに入れるとブレードの部分が飛び出してしまうので、そこはジッパーを開けています。ブレードの部分は危ないのでスタッフサックを被せてあります。ちょうどいいサイズのスタッフサックが、たまたまありました。

写真で分かるとおり、ザックは安定して自立します。自立するのは何かとグッドです。これには少し工夫があるので、ご紹介します。



100円ショップで買ってきた、旅行かばんをしめるためのベルト(「旅行ベルト」と呼ぶことにします)を上のように通します。カートにまいてあるだけです。



横の部分です。この旅行ベルトのすぐ上に、ザックのサイドについているカートを通すための輪(「サイドの支持点」と呼ぶことにします)が当たります。ようするにこの旅行ベルトを噛ませてやると、これがカートのでっぱりの部分に止まり、カートの位置がちょうどいい塩梅になってザックが自立するのです。

この旅行ベルトの役割はもう一つあります。この位置で旅行ベルトをしめると、ザックのお尻がずり下がってカートの車輪にこすれるのを防ぐことができます。

さて、このサイドの支持点ですが、ぼくは左右二箇所のサイドの支持点だけでザックの全ての重みを支えるのが不安でした。今は買ったばかりで丈夫だからいいですが、いつかザックがそこから破れてしまいそうです。ですからもう一点の支持点を作りました。それが下の図です。



ザックの背中のジッパーを開けます。パックカートについてきたナイロンベルトを、肩ベルトの調節部とカートの取っ手の部分に上のように通しました(これを「トップの支持点」と呼ぶことにします)。ザックを自立させて、このナイロンベルトの長さをしぼります。最終的にカートを引っ張って転がしているときに、サイドの支持点とトップの支持点にバランスよく重量が分散されるように調整します。



長さをあわせたら上のようにカバーをぎりぎりまで閉じるとすっきりします。

さて、次に装備の収納です。カヤック本体は、組み立て説明書にある通りにザックの中に収納します。シートやPFDを上に乗せ、フロントジッパーを半分閉めます。ここでぼくは一度ザックを自立させ、その状態で残りの装備の収納に取り掛かります。このようにすると、装備が重力で落ち着いて、荷物が詰め易い気がします。まぁ、大した工夫ではありませんが。



パドルとテントポールを差し込み、大きなドライバッグから順に入れて行きます。細かいものは後から隙間にねじ込むとよいです。上が完成図です。ジッパーはそれほど抵抗なくしまってくれます。フロントポケットも空なので、まだ多少の荷物は入るでしょう。全ての装備はこの一つのザックに収まります。

合計の重量は・・・正直分かりません。なぜかウチには秤とか体重計といったものがないのです。ですが持ってみた感じは20kg台真ん中くらいでしょうか。一泊二日分の水と食料を入れても30kgはいかないと思います。ウィスパーは軽いですね。

あと、ザックの運び方を。フェザークラフトのユーザーは、結構ザックを背負う方が多いようです。ぼくはそれほど体力に自信がないので背負いません。いろいろ試行錯誤しましたが、カートが使えない階段などでは体の前面に抱えて持つのが、ぼくには最も負担が少ないように思えました。背負ったり、ショルダーベルトで抱えるよりも、だっこの要領で持ち上げるのほうが素早いし、腰への負担も少ないように思います。持った感じはこんな風です。



カートのないほうを体に向けます。手はカートのサイド、または旅行ベルトを持つとちょうどよいです。なるべく体に密着させるようにグッと腕を引くようにすると、不思議とそれほど重量を感じません。駅の階段くらいの距離なら結構平気です。エレベーターがあってもぼくは使いません。グッと引くのがコツといえばコツです。持ち上げる時と降ろす時は、前傾姿勢になると腰を悪くしてしまいます。股を開いて足の間にザックがくるようにして、上半身はなるべく垂直を保つようにスクワット動作をするとよいようです。階段を昇り降りする時は前が見えるようにザックを少しだけ体の正面からずらします。

そういえばこのフェザークラフト製のザックは3ウェイザックと呼ばれていることを今思い出しました。背負う、担ぐ、取っ手を持つ、の三つですね。ぼくはそのうちの一つも使ってないみたいです。ノーウェイザックでよかったのかも。「ノーウェイ」って、「ダメ!」とか、「そんなことあり得ない!」みたいな意味で使われることがあるので、なんともおかしなネーミングですが。まぁそれは冗談で、このザックはなかな秀逸です。

ぼくがここに紹介したのはいづれも小さな工夫ですが、小さな工夫でも積み重なると物事を素晴らしくスムーズに進めてくれます。またなにか気がついたことでもあれば紹介させていただきます。


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2 コメント

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参考になります (てっさん)
2007-10-31 00:00:05
その1から読ませていただきました。非常に参考になります。ザックがずり落ちずバランスよく、楽に移動できる工夫参考にさせていただきます。当方電車で嫌というほどいってるのですが、あんまり考えずにやってきてました。他の電車で行く方のアイデアをこれまで参考にさせていただいて徐々に「進化」していっております。
 
 フェザークラフトのザックは収納力があっていいのですが、パドルホルダーが無いので、100円ショップでナイロンのバッグ勝ってきてそれを加工?して作ってみました。またブログにでも載せてみます。

 キャンプ道具については、別のところにも書いたのですが、アルミテーブルがなかなか良さそうです。家でも活躍中。あとやはりアルコールストーブですか。

 GPSは欲しいような欲しくないような。なんとなくGPSの設定どおりにいくのは自由を阻害されるようなきがして、かつ冒険性が低下するので当分はいらないかと思っています。
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ありがとうございます (サトウ)
2007-10-31 08:08:48
こんにちは。こちらこそ、てっさんさんからいろんなヒントを得ていますよ。感謝しています。パドルホルダーの詳細も楽しみにさせていただきます。

フェザーのザックはキャンプ道具を詰めることができてよいですよね。ただ、ウィスパーはかさばらないので、日帰りツーリングだとザックのスペースにちょっと遊びが多いかなーという気がします。登山のザックのようにスリムでフィット感の高いバックパックがあればいいなぁと思います。15kg程度なら登山の荷物としても軽いほうの分類に入ると思います。バッグさえよければ背負うのにちょうどよい重量ですよね。

キャンプの道具は・・・やはりあると便利ですよね~。タープ、(座)椅子、そしてアルミテーブル。ほしいです!

GPSは欲しいのですが高価なので腰が引けます。欲しいものの中でも優先順位が低いので当分は買わないようなきがしますね。
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