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活字ジャンキーぴーの365日読書デイズ。

乱歩賞作家 赤の謎

2008-06-19 22:28:36 | 
「密室」作ります   長坂秀佳
黒部の羆       真保裕一
ライフ・サポート   川田弥一郎
家路         新野剛志
二つの銃口      高野和明

え…と、「赤」はハズレ!!
ていうか冒頭が大ハズレ!!!
…まぁ、わかっていましたけれどもさ。
密室トリックが子供だましだとか、そんなんはどうでもいいんですよ。この際。
なんですか、あのオチ。久しぶりに本をぶん投げたくなりました。
そうですね、「弟切草」以来でしょうか。(つまり同じ作者だ)
もう二度と読むか~~~!!

そんなやさぐれた気持ちを鎮めてくれたのが、「黒部の羆」でした。
こんなジメジメした梅雨時に読んだというのに、冬山の冷気が伝わってくるようでした。
「羆」というのは山岳警備隊を引退して、山小屋の管理人をしている男の渾名。
彼の元に2人の大学生が遭難したと連絡が入る。羆と大学生の双方からの視点で話は進み、
最後で「!」となりました。憎いな、この仕掛け。

「二つの銃口」は比較的短い作品でした。
清掃作業中、散弾銃を持った通り魔が入ってきた。
防火シャッターは閉められていて中からは出られない。
犯人を追ってきた男は、実は「犯人」かもしれない。
非常にスリリングな展開なんですけど、あまり響いてこなかったのは何故でしょう。



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