えーっと… ちょっと残念なToneLab STですが、直りました。
元々のボリュームの抵抗値がわからないので、細かい事を言うと
「通常使用するのに差支えない程度になった。」って感じですかね。
ただ部品交換しましたよー!ってだけだと、何だか書いててつまらないので
コトの顛末などつらつらと…。
『果たして正常なボリュームポットを載せるだけで直るのか?』というトコロが肝なわけですが、
気になる事がありまして、ちょっと試してみました。
〔検証その1〕
"ボリューム=抵抗"なんだからそれぞれの2番(出力)と3番(入力)に当たる部分を繋げば
"抵抗値0(ゼロ)=音量MAX"の状態になって音が出るようになるんじゃない?調整は効かないけど。
↑上下の真ん中と右側のピンをそれぞれ繋げば回路的には音が出るはず…
結果:音は出ましが、すっごく小っちゃい…… う~~~む……。
〔検証その2〕
手持ちのパーツに100KΩのポットがあるから繋いでみるか!
2連じゃないけど、大丈夫大丈夫!!
1番(GND)は面倒なので省略して(ホントはダメ)、2番と3番だけ結線しました。
本来は2連ボリュームを繋ぐべきですが、あくまで音量の変化の検証なのでまとめて結線してます。(コレも多分ダメ)
結果:ジャラ~ン!!! 鳴りました、成功です! 20分くらいプリセットを鳴らして遊んでました。
スイッチ・ツマミ、ペダルも特に不具合は無さそうです。
ただ、1番を結線していないのでボリュームを絞っても音量が0になりません。
やっぱり手抜きはダメですね。
さぁ、修理の目処が立ったのでパーツを調達しに秋葉原へ!
行ったはいいが無いんです、基板に載せるタイプの足がついたポットが。主要なお店を4件ほどハシゴしたけど無い…
オケラってのも虚しい&くやしいので、一応普通のタイプのヤツと適当なツマミを1つずつ買ってきました。
帰宅後にネットでググったのですが、どうやら基板に載せるタイプのものは中国製しかない模様なので
仕方なくコイツをポチリ。
(写真の通り、端子部の形状が違います。左のB100Kがネットで買ったもの)
さて、部品の用意が出来たので基板からポットの残骸を取り外します。両面テープが貼ってあるけどこれはそのまま。
ハンダごてとハンダ吸取り線を使いますが、キレイにハンダをとらないと
新しいパーツがうまく載りません。修理系の記事でもときどき見かけますが、
新しいパーツをつけるより、ダメになったパーツを取り除く方が気を使います。
修理前(左)と修理後(右)の写真です。
そうそう、ACアダプターも秋葉原で同規格の物を買ってきました。ジャンクだけど…
お約束のセンターマイナス9Vかと思いきや、センタープラス12V。しかもスイッチングAC。
トランスが入ってるヤツのほうが安心感があって好きなんですが、ちゃんと動いてるようだしコレでいいか。
12Vって、個人的には液晶モニターなんかに多い規格という印象があります。
ポットを取り付けて、そのまま動作チェックします。問題無いようなので組み立てて修理完了!
実のある工作は楽しいです!!(いつもこうだといいのに…)
このToneLab ST、前々から気にはなっていたものの、どうせすぐ飽きるからとずっと買わずに(買えずに?)いたんです。
今はDigitechのRP360が気になってるんデスガ…
歪み系は好みじゃないけど、クリーン・クランチ、それとアコースティックシミュレーターだけでも自分には充分魅力あります。
機会があれば、初代の青いモデルと弾き比べしたいですね。