けいいちの日記

「けいいち」が綴るスポーツネタを中心としたブログです

ハンカチ王子フィーバーはどこまで続く?

2006-09-02 | 身辺雑記
「ハンカチ王子」こと、早実の斎藤投手のフィーバーは夏の甲子園が終わってから、より加速度を増している。
毎日、スポーツ新聞は一面を飾り、テレビで彼の顔を見ない日はない。しかも、ヨン様に夢中だった奥様方が、今、「ハンカチ王子」に夢中らしい。週刊誌によると、「ハンカチ王子追っかけ隊」が現れたらしく、間違いなく今年現れたスターである。

はっきり行って、斎藤投手はプロでもないし、一高校生である。そんな彼にこれほどの世間の注目が浴びるのは健全なことではないだろう。
なぜ、これほどのフィーバーになってしまったのか?この分析はいろいろとなされているが、斎藤投手の清潔感、爽やかさ、ボクシングの亀田家に対するアンチテーゼなどなど。まぁ、様々な角度から分析がなされているのだが、私なりにも考えてみると、こういうことだと思う。

今年はスポーツ界はビッグイベントが目白押しであった。WBCでは見事に世界一に輝いたが、トリノ五輪では荒川静香が金メダルを獲得したが、他の日本人選手はほとんどが惨敗し、サッカーW杯では日本代表は1分2敗とこれまた惨敗であった。また、亀田興毅は瞬間最高視聴率が50%を超えたが、これは疑惑の判定での王者獲得だっただけにスッキリしなかったし、ヤンキースの松井は手首を骨折してしまった。
つまり、マスコミ(国民)が事前に期待していたモノに対して、結果が伴わなかった失望感、不完全燃焼感が蔓延していたのは事実だ。

そこに、「ハンカチ王子」が現れた。
今年の高校野球はただでさえ、注目を浴びていた。不祥事を起こしながらも夏3連覇を目指した駒大苫小牧に、春夏連覇を目指した横浜。選手レベルでは大阪桐蔭の中田翔に駒苫の田中など、数多くの逸材が出場した大会だった。しかも、大会が始まると、逆転に次ぐ逆転というあまりにも劇的な試合が多く(特に、駒苫対青森山田、智弁和歌山対帝京はその代表例)、そしてファイナルの再試合はダメ押しだった。今年の夏の甲子園は盛り上がった。
その中で「ハンカチ王子」は善玉のヒーローとなった。特に決勝では不祥事を起こした駒苫が相手だったとは言えども、事前の予想では早実が不利という予想がされ、世間の風は明らかに斎藤投手に傾いていた。しかも、斎藤投手はファイナル2試合を1人で投げ抜き、見事に優勝を果たしたが、これは全国のほとんど(北海道民や3連覇という偉業が見たかった私を除いて)が待ち望んだ「結末」であり、この「ハンカチ王子」で前述で述べた不完全燃焼感が取り除かれた感はあるのだ。
斎藤投手のルックスや爽やかさがフィーバーの原因であることは間違いないが、そうした背景があるのも事実だろう。

それにしても、プロ野球、特にパリーグは西武、ソフトバンク、日ハムが1.5差で1位争いをしている真っ最中というのに、スポーツの話題が「ハンカチ王子」ネタで盛り上がっているのはプロ野球としては悲しいことだし、ペナントレースが最も面白いこの時期にテレビ中継されないのは、プロ野球人気の危機を感じざるおえないだろう。



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