都立高専交流委員会ブログ

都立高専と城南地域の中小企業(特に製造業)との交流・連係を図り、相互の利益と地域社会・地域経済の発展を目指します。

中小企業家経営塾 大連市 学生海外派遣 事前学習資料のご案内

2010年08月15日 | Weblog

 本年度の学生海外派遣(大連市訪問)を有意義なものとするため、
 事前学習の資料を作成致しました。
 紙ベ-スの資料(HPアドレスなし)について、
 ご入手希望の方は、ご連絡ください。可能な部分については、送付させていただきます。
 
 
 
    9月6日(月)~9月12日(日) 
    東京都立産業技術高等専門学校/東京中小企業家同友会大田支部
 
    中小企業家経営塾 学生海外派遣 事前学習資料のご案内    
 
 
 本年度の「中小企業家経営塾 学生海外派遣」のスケジュ-ルが、
 下記のように確定しました。
 
 9月6日(月) 移動日
 
 9月7日(火) 午前 大連富士氷山自動販売機有限公司 様
            大連佳楽自動販売機経営有限公司 様
            大連市大連経済技術開発区淮河西路61号
         午後 三菱電機大連機器有限公司 様
            大連市大連経済技術開発区東北三街5号
 
 9月8日(水) 午前 キヤノン大連事務機有限公司 様
         午後 キヤノン大連事務機有限公司 様
            大連市大連経済技術開発区淮河西路23号
            (夕刻より、キヤノン様と懇親会)
 
 9月9日(木) 午前 マブチモ-タ-大連有限公司 様
            大連市大連経済技術開発区哈尓浜路41号
         午後 大連経済技術開発区 様 及び
            開発区職業中等専門学校 様
  
 9月10日(金) 午前 大連理工大学 金型研究所(模具研究所) 様
            大連市甘井子区??路
         午後 大連市対外貿易経済合作局 様
            大連市西崗区黄河路219号
 
 9月11日(土) 移動日
 
 (一部の日程が変更になり、訪問期間が 一日 短縮されました。)
 
 
 この海外学習の機会を有意義なものとするため、事前学習の資料を作成いたしました。
 
 
今回の海外学習の目的について 
 
 学生の皆さんがこれまでの人生を送ってきたのは、
 冷戦終結により、
 世界経済のグロ-バル化(国境を超えた一体化)が進んだ20年です。
 
 経済社会の成熟化が進み、
 市場システムの再構築 や 資本主義のグリ-ン化 が問われる 先進国 と
 世界の生産センタ- から 世界の消費センタ- へと経済拡大を続ける 途上国 が
 一体化した経済システムの中で 同居 し、
 世界の経済と国際秩序が 歴史的な分岐点 に立っています。
 
 リ-マンショックを介して、
 このことが、誰の目にもわかるようになりつつあります。
 
 
ひとつ、ひとつの企業もまた、
 自らの経営理念と経営戦略に基づいて、この現実に立ち向かい、
 「新しい経済」の担い手として、自ら地歩を築き
 それぞれ独自のグロ-バル戦略を展開していきます。 
 
 企業経営の新しい環境、グロ-バルな生産分業や市場の広がり、
 国境を超えた人材登用や人材育成、などについて、
 ここに立ち向かうそれぞれの企業の経営理念、経営戦略と経営課題について
 いくつもの視点から、多面的に理解していくことが大切です。
 
 この中で、これからの日本のものづくり(産業)のあり方について
 国境や国籍を超えた産業連携や市場創造、
 国境を超えた地域間連携をどう進めていくのか
 新しい環境での私たちの生き方や社会のあり方について考えていただくこと。
 
 これらの点について、
 何らかの実感を伴った認識を、持っていただくことが、
 今回の海外学習の目的となるでしょう。
 
 紙ベ-スの資料については、遠山先生にお渡ししてあります。
 今回の海外学習の機会をよりよいものとするため、
 以下に限らず、学習していただきたいと思います。
 
 
総論 …… 大連市、中国経済、日中関係など
 
1.日本経済新聞 大連特集 …… 新しいステ-ジに入る大連経済 (2010.5.31) 
2.「歴史的転換 アジアが主導」
  (日本経済新聞社 岡部直明氏・国際交流会議「アジアの未来」総評)
3.「日中で新企業文化を/人間発見 イ-ピ-エス社長 厳浩さん」(日本経済新聞社)
4.「中国のモ-タリゼ-ションと自動車産業の行方」他(田原真司『東亜』2010.6)
5.「企業 強さの条件 / 争奪 アジアの頭脳」(日本経済新聞 2010.7.21) 他
6.「大連市概況」(在瀋陽日本国総領事館大連出張駐在官事務所)
   http://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/jp/dl.html

7.「2010年 大連市政府業務報告(2009-2010)」(大連市市長 李万才氏) 
   http://jp.dl.gov.cn/pub/dl_gov/Japanese/Government/Government_Documents/businessReport/201004/t20100401_3354.htm
  
 
企業編 …… マブチモーター大連有限公司 様  
 
1.『マブチモーターの半世紀』(マブチモーター株式会社)
2.「マブチモ-タ-の大連(中国)における事例」
  (山崎克雄『海外経営の鉄則』)
3.「マブチモーター・標準化戦略と持続的な競争優位」
  (楠木建『ビジネス・ケースブック2』)
4.「ストの危機を乗り越え高度成長は続く」
  (邱永漢/馬渕隆一『チャイナリスクに賭ける』)
 
  マブチモ-タ-は国内に生産拠点がありません、
  訪問させていただく大連有限公司は、中国本土初の独資(外資100%出資)企業。
  『マブチモ-タ-の半世紀』には、その経緯や工場でのストライキなど、
  パイオニアとして御苦労や、迷うことなき経営判断、
  現場の方々の真摯な努力が克明に記載されております。
 
 
企業編 …… キヤノン大連事務機有限公司 様
 
1.「経営の淵源とその進化/キヤノンのハイブリッド・マネジメント・モデル」 
  (三浦后美『進化の経営史』)
2.キヤノンの企業価値経営 
   http://www.kansai-u.ac.jp/Keiseiken/books/seminar07/seminar07_k177-1.pdf
  
3.キヤノンのアジア展開と本社人事の取り組み   

   http://db.jil.go.jp/cgi-bin/jsk012?smode=dtldsp&detail=F2004020108&displayflg=1
4.東アジアにおける キヤノンの 企業経営と知的財産
   http://www.rieti.go.jp/jp/events/08012801/pdf/4-1_J_Tanaka_PPT_o.pdf

5.その他(以下の点について、事前に知識を得ておくことは必須)
  キヤノンとセル生産方式(+生産拠点の日本回帰)
  大連市キヤノン杯日本語弁論大会(キヤノン希望小学校)
 
  『進化の経営史』で読んでいただきたいのは前半の部分、
  キャノンという会社の「出自」が、解りやすく書かれています。
  それ以外は、キヤノンの方が書かれたものです。
  お時間があれば、『キヤノン……高収益を生み出す和魂洋才経営 』
  (日本経済新聞社編・日経ビジネス文庫)を
  「キヤノン杯日本語弁論大会」な どについても、忘れずに調べてください
  
 
企業編 …… 三菱電機大連機器有限公司 様
 
1.「中国・大連のモノづくり現場を行く / 三菱電機製放電加工機の一大製造拠点MDI」
  (宇田川勝隆『型技術』2006.2)
2.「拠点レポ-ト / 中国・大連の経済技術開発区にFA機器の先進工場MDIあり」
   http://wwwf2.mitsubishielectric.co.jp/melfansweb/manufact/ngy/global/report02/index.html
   http://wwwf2.mitsubishielectric.co.jp/melfansweb/manufact/ngy/global/report02/p02.html
   http://wwwf2.mitsubishielectric.co.jp/melfansweb/manufact/ngy/global/report02/p03.html

 
 
企業編 …… 大連富士氷山自動販売機有限公司 / 大連佳楽自動販売機経営有限公司 様 
 
1.「自販機各社 / 万博に沸く中国に照準」(日経産業新聞 2010.5.14)
2.「自動販売機の動向と展望」(富士時報 2005 No.3)
   http://www.fujielectric.co.jp/company/jihou_archives/pdf/78-03/FEJ-78-03-160-2005.pdf

3.「ものづくり最前線/大連富士氷山自動販売機」(NNA/ASIA)
   http://nna.jp/free/china/interview/101_200/0136.html
 
 
 
大連経済技術開発区の技術専門学校
 
1.「中国・大連のモノづくり現場を行く / 三菱電機製放電加工機の一大製造拠点MDI」(再掲)
 
  わが国の工業高校にあたると思います。実践的な教育で、開発区の企業などに人材を供給。
 
 
大連理工大学 金型研究所(模具研究所) 様
 
1.「中国大連市における金型人材育成事業」
   http://www.tetras.uitec.ehdo.go.jp/document/GinouGijutu/200601/20060112/20060112_main.html

2.「本気で金型産業を育てる中国・大連」(橋本久義・日経ビジネス)
   http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070426/123744/
   http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070426/123744/?P=2&ST=spc_smb

 
 
大連市対外貿易経済合作局 様 (大連市について学習する)
            
1.「大連市概況」(在瀋陽日本国総領事館大連出張駐在官事務所)
   
http://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/jp/dl.html
2.「2010年 大連市政府業務報告(2009-2010)」(大連市市長 李万才氏) 
   http://jp.dl.gov.cn/pub/dl_gov/Japanese/Government/Government_Documents/businessReport/201004/t20100401_3354.htm

3.「2009年大連市の国民経済と社会発展統計報告」
   http://japanese.dl.gov.cn/jpinfo/193249_619367.htm

4.大連市……Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%80%A3%E5%B8%82
 
  市政報告(施政方針)については、強い緊張感をもって現実に立ち向かい、
  躍動的に政策を進めているだけではなく、
  大変、総合的で調和のとれた施策が実施されている地域であることが解ります。
 
 
 全体として、思った以上に分量が増えました。
 
 それぞれの文献の中に、用語の概念が理解できないものが多々あると思います。
 ここで止まっていると前へ進めません。
 全体の流れを感じることができれば、それで十分です。
 遠山先生のご指導に従い、実感の持てる点を中心に読んでいただけばと思います。
 
 上記に限らず、自らで資料を探し出し(ここが付加価値)、
 事前学習を進めていただけばと思います。
 
 
 
            2010.7.21 東京中小企業家同友会大田支部 都立高専交流委員会 田中基茂
 


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