脳内,美味しいゲロチョン

楽しくゆっくりと........未来へ

蛍の手

2006-05-31 21:23:49 | 詩もどきの一人ごと
日が下がり月灯りが温かくなったころ

薄く明るい蛍が飛んでいた

あっちにポッ

こっちにポッ

消えては私の前に現れ

まるで私とたわむれているかのようだ

私は指を差し出したが 直ぐに下ろした

このままでいたいと

水の中にも蛍の輝きが上と下でステップを踏んでいた

突然灯りが消え蛍は闇へと消えた

私は残された月灯りの下で

またあおうねとつぶやいた

山焼け

2006-05-29 20:52:43 | 詩もどきの一人ごと
鳥が鳴く前に山の向こうが真っ赤に染まる

まるで恋に満ちた頬のように

朝焼けである

おはようとつぶやくと

朝焼けも一段と鮮やかに頬を赤くした

寝る頃になると今日の時を思い出してか

西の空が真っ赤になる

まるで恋心のように

夕焼けである

おやすみとつぶやくと

夕焼けも胸を弾ませて微笑んでいる

それがいつもののように過ぎ

いつもののように挨拶をしたが

体に刺激を感じ

朝焼けが山にへばりつき離れない

山の向こうが焼けている

山火事

私の心を光の矢がえぐり摂った

戦争である

山が苦しんでいる

私は山焼けに祈るしかなかった

またおはようと言える山焼けに

私は救われる






2006-05-27 23:39:59 | 詩もどきの一人ごと
空に沢山の大きな雲が浮かんでいる

白や灰色のわたあめのような雲も目に入る

どの雲もものまねをしている雲はない

よく見ると微かに動いている

たまに雲も泣く事もあるあるが私はそんな雲が好きだ

雲に乗ってみんなを覗いてみたい

海外旅行もしてみたい

大きくなったり小さくなったり

そんな雲と友達でいたい

ずっとずっとずっと側にいたい




いつものの

2006-05-26 21:30:34 | 詩もどきの一人ごと
いつものの電車の中で あなたは今日も光っている

座りもせずに立っているあなた

あなたは車外へと目を落として

わたしは心の叫びを押さえつけた

どうしてそんなに輝いているの

自分のため

それともわたしのため

わたしは窓辺から映るあなたをそっと眺めているだけでいいの

いつもあなたに会うたびに

化粧をされていく自分がいていることに気づき

綺麗なわたしになれるだけでそれだけで幸せ

いつものの車内

いつものの時間

いつもののあなた

そしてわたし

次の駅で下りるあなたの姿を思い浮かべ

わたしも車外へ目を落とした





川の落し物

2006-05-25 22:42:45 | 詩もどきの一人ごと
穏やかに陽に照らされキラリとダイヤモンドを散りばめたようの川波

一つの空き缶がお辞儀をしながら流れて来た

上流から流れて来たのかな

風で飛ばされたのかな

誰かに捨てられたのかな

私の前を謝りながら渡って行こうとする

何処に行くのかな

海に行くのかな

海外旅行でもするのかな

ふっと気がつけば空き缶が私の手のひらに

私はお疲れ様とごみ箱へ放り込んだ

ある日服屋さんであの空き缶と出会った。

朝のひと時

2006-05-24 20:14:05 | 詩もどきの一人ごと
トントントンその音で目が覚めた私

その瞬間鼻に吸い込まれるかのように

私の部屋だけに大根、揚げ、味噌の温かい酸素が流れ込んで来る

そうです ニワトリが鳴く頃から母が朝食に大根を切っている音と匂いです

私は母に声をかけずに

そのまま布団をかぶって朝のひと時を

楽しむかのように丸まっていたかった。

ラジオ

2006-05-23 21:21:54 | 詩もどきの一人ごと
ラジオは七色光を放さないが

映像も映らない

未知の音の世界の一部でもある

ラジオには声と言う音が周りに響いてダンスをしている

カッコイイ声 可愛い声 耳に居座って

不思議な事にその人の感情的な人物像が出来上がってしまう

聞く人によって人物像が増えていく不思議である

ラジオには聞きながらダンスも踊れる

わたくしはそんなラジオと音が好きであるみたいである 





5月18日言葉の日

2006-05-18 21:08:00 | 詩もどきの一人ごと
言葉
おはよう、朝から気持ちいいあいさつである

目が覚め最初に出てくる言葉でもある

その言葉さえ言えない大人の人が最近増えている

おはよう ありがとう すみません 人を成長させるのに

必要な言葉が消えようとしているのかな

メールもいいが、言葉には人の感情や温もりを肌で感じるが

メールには無い でもメールには言葉で言えない真実を素直に

伝えれる事ができる でも言葉のコミニケーションができない人に

メールでコミニケーションができるのであろうか

もう一度言葉の重みを考えてみるのもいいのでわないかな