大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

火野葦平の『インパール作戦従軍記』出版

2018年02月09日 05時28分02秒 | 日記
「『麦と兵隊』『花と竜』などの小説で知られる作家火野葦平(1906~60)が残した『インパール作戦従軍記』が出版」されました。「原本は1944年、陸軍報道班員としてつづった『従軍手帳』」で、「兵隊の側から克明に戦場を記録した作家の観察眼は、多くの犠牲者を出して大敗した旧日本軍の無謀さを浮かび上がらせる」と言われています。「火野は現在の北九州市若松区出身。本名は玉井勝則。召集されて中国にいた38年、『糞尿譚(ふんにょうたん)』で芥川賞を受けたのを機に陸軍報道部に転じ」「多くの作戦に従軍し、その様子を手帳に書き続け」ました。「20冊を超える手帳は現在、遺族が北九州市立文学館に寄託。このうち、インパール作戦は6冊に及ぶ」そうです。
「戦後、火野は作品が戦意高揚につながったとして、48年5月から2年余り公職追放を受ける。その間に書き上げたのが、インパール作戦の体験をもとに兵隊たちの苦難を描」きました。その「作品が『青春と泥濘』だった」そうです。
「軍の制約の下で」書かれた『従軍手帳』と、「戦後に制約がなくなり、兵隊ものの決算として本音で描いた」といわれる『青春と泥濘』」。しかしながら『従軍手帳』は現場で「戦争の実態や兵隊の様子に加え、現地の暮らしや自然などにも着目。日誌やメモ風の記述を細かな字で絵も交えて詳細に記」されているそうです。「戦争の風化」などといわれる現在、「文学館」に静かに収まるモノではない様です。
(下:2018年1月22日朝日新聞・佐々木亮「インパール 絶望の戦線 焼けた車 白骨がハンドルを握ってゐる 火野葦平の『従軍手帖』を出版 」より)

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