杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・毒入り餃子事件の犯人逮捕について

2010-03-30 17:58:54 | 報道・情報
中国産の毒入り餃子の犯人が逮捕された、とニュースを聞いたときに感じた第一印象は、
はっきりと安心感でした。

当時、毒入り餃子のニュースが流れたときには、誰の口に入るかわからないような食品に毒物を入れる人間がいる、そしてそれが誰の仕業か分からないという事実に、不安感と、不気味さを感じました。

日々の怒濤のようなニュースの中で、しばらく毒入り餃子も話題からは遠のいていましたが、やはり、犯人逮捕報道の安心感はありました。


でも、次に感じたのは、不審感。
本当にその人が犯人だろうか?
ニュースで、その人が犯人だと報道されれば、私には確かめようがない。まして国外の話など、どうしようもないわけです。
もし、えん罪だったらどうなるだろう。こんな大きな罪を無辜にかぶせてしまったら、取り返しのつかないことです。


私がニュースに安心感を感じたということは、たぶん日本の中で同じように安心感を感じた人も多いのではないでしょうか。その安心感の総和はすごいわけだし、中国政府としては責任も果たしたことになります。
つまり、この「犯人逮捕」報道の持つ意味は、ものすごく大きいことになります。
捜査機関に逮捕への大きな動機と魅力があるこのような事件について
もし、捜査がずさんであったなら・・・。

最近の足利事件でも見たように、知らないところで作られた嘘は、容易に見抜けません。

普段、鵜呑みにしがちな報道に対して、「これが本当か」は、強い関心を持っていかなければならないと思います。
中国政府は、犯人逮捕に至った理由を明らかにしてくといっているようです。
間違っても、重罪だからと直ちに死刑にするようなことなく、
日本国民もそのほかの国民も安心できるような捜査の方法がとられたことを
中国政府には丁寧に、これから示していってほしいと思います。





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1 コメント

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Unknown (ふくろう)
2010-03-30 23:19:14
私は 1970年2月生まれで 現在 失業中で 求職中です。

容疑者の動機は 社員になれなかったことへの腹いせらしいです。

私も 大阪市北区中津5丁目の 日本通運で 7年も働いたのに 社員にしてもらえず 有給休暇も 声性年金も 社会保険も 全く ありませんでした。

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