ねるまえとねおき

ねるまえみたいにいろいろ考える自分と、ねおきみたいになんもかんがえない自分の思ったことを、思いついたときにかきます。

研究。

2010-09-27 00:11:35 | 研究
「その研究って何が面白いの?」
っていう質問は、研究してる人にとってすごいおっきな質問だと思います。

いやいや、この研究はうまくいくと世の中にこんな役に立つからね、という研究っていうのは実際一握りやと思う。

その一握りではない研究をしていると、色々考えることがあります。


最近思うのは、研究には二種類あって、その二つの違いは思う以上に明確であるということ。


一つはまず解決すべきおっきな問題があって、それを解決するために色々と頑張る研究。

例えば、癌をなくすとか温暖化を止めるとか明確な目標がある場合。

ニーズスタートの研究とほぼ同義なのかな。

こういう研究は他人に面白さを説明しやすい反面スピード勝負。

目的は一つなのでどんな手段をを使ってもゴールについた者勝ちやからね。

ニーズ自体ももたもたしてると変わってしまう可能性もある。


もう一つは多くの研究者がやってるような、自分の興味のある研究をどうやったら世の中に役立てられるかを考えるタイプ。

シーズ探索。自分はこっちです。
このタイプの研究は、マニアックなことが多いと思う。

なので、世の人にはなかなか面白さを伝えるのは難しい。

そんなこと調べて何になるのみたいな。

いや、そういう研究があるからから応用研究ができるんだよっていう主張は確かに正しい。

でも、自分は逃げやと思う部分もある。

ただただ自分の興味あることを研究するのは趣味とある人が言っていました。

偉そうな事を言ってますね。

自分もせっかく世界で誰も知らないことを明らかにしようとしてるのだから、何とか世の中に役立てたいと思って今までやってきたけど、実際はやはりなかなか厳しいなというのがここ最近の印象です。


今さら(笑)


例えば何か見つけて自分が種を持ったとする。

でもその種はどれくらいの温度や湿度でどれくらい水をやってどれくらい日に当てれば育つのかっていうのは誰にも分からない。

そもそも綺麗な花や役に立つ実をつけるかさえも分からない。



やからやっぱりやたらめったら何でもいいから種を探す研究はちょっとなと思う。

もし次一から研究できるチャンスがあるなら、ニーズスタートの研究にも挑戦してみたい。

シーズ発進の研究でも、ある程度集める種の種類を決めて、一般的にその種類の種に合った育て方をして、世に役立つ花を見つけたい。


とりあえず、修士の残された時間は、今見つけた種をどんな形でもなんとか花にしたいと思います。

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