沖縄のごみ問題を考える

一般廃棄物の適正な処理に対する国の施策と県の施策と市町村の施策を比較しながら「沖縄のごみ問題」を考えるブログです。

中城村北中城村清掃事務組合のごみ処理計画を考える

2015-09-06 21:45:39 | ごみ処理計画

このブログの管理者は内地からの移住者ですが、内地では長年、市町村のごみ処理に関係する仕事をしてきました。そのため、沖縄県内の市町村のごみ処理計画はインターネットに公開されている範囲において全てチェックしています。

そのごみ処理計画の中で「異彩」を放っているのが中城村北中城村清掃事務組合のごみ処理計画です。おそらく、このような大胆なごみ処理計画は内地にはないと思われます。

ごみ処理は市町村の「自治事務」です。したがって、国の財政的援助を受けない限り、そして、廃棄物処理法の規定に違反しない限り、市町村(市町村民)は国や県の計画とは一線を画して、自らの自主的な判断に基づいて自由にごみ処理を行うことができます。

その意味で、中城村北中城村清掃事務組合のごみ処理計画は、極めて自由度の高いごみ処理計画になっています。ただし、ごみ処理の専門家を自認しているこのブログの管理者としては、1つだけ理解に苦しむところがあります。

それは、国内に例を見ない市町村の自主的な判断に基づいて策定されている中城村北中城村清掃事務組合のごみ処理計画が、環境大臣が定めた廃棄物処理法の基本方針に即して定められている県の廃棄物処理計画を上位計画として策定されていることです。

沖縄県は溶融炉の整備を推進して最終処分場の延命化を図る計画を策定していますが、中城村北中城村清掃事務組合は県の計画に従わずに溶融炉を休止して焼却灰の民間委託処分を行う計画を策定しています。

正反対とも言えるこの2つの計画のどこに繋がりがあるのか?

移住者としては極めて興味深い「謎」です。


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