口コミ情報、7割が参考――商品購入の重要要素(ネット1000人調査)

2006年05月26日 | アフィリエイト/広告/販促
価格.com」が首位
 電子掲示板やブログ(日記風の簡易ホームページ)など、インターネット上には一般の人々が書き込んだ様々な口コミ情報があふれている。「ネット千人調査」で、ネット上の口コミについて尋ねた尋ねたところ、「商品を購入したりサービスを利用したりする前に参考にする」と答えた人が全体の七割にのぼり、消費行動に大きな影響を与えていることが分かった。
 ネット上の口コミを「よく見ている」と答えたのは回答者全体の二〇・八%、「ときどき見ている」は五〇%だった。商品購入やサービス利用時に口コミを参考にするかどうか聞いた設問では、全体の二〇・六%が「参考にする」と回答。「参考にすることが多い」も五〇%を占め、合計で七割に上った。
 「参考にしている」との回答を男女別でみると、男性で二一・六%、女性で一九・六%。男性のほうが比較的口コミを重視している。男性のなかでは四十代(二四%)、二十代(二三%)で多く、女性のなかでは三十代(二八%)、二十代(二二%)で多かった。
 ネット上の口コミを見る人に目的を尋ねた(複数回答)。「商品の購入・サービスの利用を検討しているとき」が七六・八%。「どのような商品・サービスが人気なのか知りたいとき」も五五・九%と過半数を占めた。「暇なとき」(三五・二%)、「検索サイトなどで偶然見つけたとき」(二五・八%)といった回答は少なく、商品・サービスを選ぶために能動的に口コミ情報を利用している人が多いことがうかがえる。
 どんな商品・サービスに関して口コミを見ているか(複数回答)を聞いたところ、「家電製品」が五五・四%で最多。「パソコン・パソコン周辺機器」(四四・八%)、「書籍」(三四・三%)、「宿泊施設」(三二・九%)と続いた。
 口コミを見るために利用しているサイト(複数回答)では、家電・パソコンなどを中心に幅広い分野の口コミ掲示板を持つ「価格.com」が六一・二%で首位。二位は「2ちゃんねる」(三二・九%)、三位は「ヤフー!掲示板」(三一・九%)と、一般的な掲示板にも支持が集まった。
 最近半年の間に、口コミを参考にして商品・サービスを購入した人は、口コミを参考にしている人全体の五〇%。このうち四割が購入した商品・サービスに「満足している」と答えた。
 一方、ネット上の口コミを参考にしない人(回答者全体の二九・四%)に理由を尋ねたところ、「必要性を感じない」(四一・五%)、「ネット上の口コミは信頼できない」(二八・二%)といった回答が多かった。ただ、今後ネット上の口コミを参考にする機会が「増えると思う」「やや増えると思う」と答えた人も、あわせて四六・一%いた。(小池陽介)
 日経産業新聞とインフォプラント「C―NEWS」の共同調査。十二歳以上のインターネット利用者を対象に、五月十九―二十二日にアンケートを実施。千人から回答を得た。男女比は半々。