荻伏共同育成場日誌

北海道浦河町にある競走馬育成牧場・荻伏共同育成場の場長が日々の風景をお届けする徒然日誌。

桜花賞1番人気敗戦馬のオークスでの成績

2017-05-18 18:29:34 | 競馬
『桜花賞』で単勝1.4倍という断然の1番人気ながら3着に敗れたソウルスターリング。欧州最強マイラー・フランケルの産駒ということで距離不安がささやかれる中、地力上位ということで上位人気に推されそうな気配です。それでは過去このような桜花賞で人気になりながら敗れた馬がオークスでどのような結果になっているのか調べてみました。

2015 ルージュバック 9着(1.6倍)→2着
2013 クロフネサプライズ 4着(2.8倍)→12着
2011 ホエールキャプチャ 2着(3.1倍)→3着
2008 トールポピー 8着(3.8倍)→1着
2006 アドマイヤキッス 2着(2.4倍)→4着
2005 シーザリオ 2着(3.9倍)→1着
2003 アドマイヤグルーヴ 3着→7着
2002 シャイニンルビー 3着(4.8倍)→5着
2000 サイコーキララ 4着(1.8倍)→6着
1999 スティンガー 12着(3.1倍)→4着〔中間サンスポ杯4歳牝馬特別(現フローラS)1着〕
1996 リトルオードリー 9着(4.6倍)→3着
1995 ライデンリーダー 4着(1.7倍)→13着
1991 イソノルーブル 5着(2.8倍)→1着

桜花賞で敗れながらオークスへの挑戦を決めた馬はグレード制導入以後は13頭。そのうち勝ったのは3頭。シーザリオとトールポピーは距離延びてというのが桜花賞以前から言われていたことで、2015年2着のルージュバックも同様のことが言えます。但し当時は今年同様牝馬ハイレベルの年と言われた1991年のイソノルーブルは距離が不安視されていましたがシスタートウショウの強烈な末脚を凌ぎ切って逃げ切りました。
逆に桜花賞で断然の1番人気に推されながら敗れ、オークスでも人気になりながら敗れたのはライデンリーダー(1番人気)とサイコーキララ(4番人気)。そしてこの両年の勝ち馬は奇しくも桜花賞2着馬(ダンスパートナー、シルクプリマドンナ)。
ソウルスターリングがイソノルーブルのように巻き返すのか。ライデンリーダーやサイコーキララのように距離の壁や能力の過大評価によって再び敗れるのか。注目の『優駿牝馬(オークス)』は今週日曜日です。

同業者やこの仕事に興味がある方はコメントくださいね。


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