夏休みは旅館も忙しく、すっかりブログ更新をサボってしまいました。
秩父は、朝晩はわりと涼しくなり、熱帯夜なんてないくらいですが、
日中の暑さはかなりももの。今年の暑さも厳しかったです・・・
少し前の話題ですが、8月14日放送のテレビ東京「大人の極上ゆるり旅」で
人情と江戸風情の町 小鹿野 と紹介されました。
宮本隆治さんが小鹿野のまちなかを歩かれ、当館にもおみえになりました。
番組で脚光を浴びたのはこの階段!!
旅館の正面玄関入るとすぐに、この時代劇に出てきそうな階段がどーんと構えているわけですが、
これは江戸時代に作られた階段だそうです。
昭和19年、後に小鹿野の大火と呼ばれた大火災で当館も全焼したのですが、
引っかけるような取り外し式になっていたこの階段は家の人の手によって持ち出され
火災を免れたそうです。(階段以外は何一つ残っていません!!)
その1年後、旅館を再建する時に、再利用されたというわけです。
(よく見ると長さが足りなかったそうで、下の方を何段か作り足してあります)
越後屋は、創業が明治初期なのに、どうして江戸時代の階段かというと、
5代前の先祖は、今のこの地にあった山田百梅という歌人の屋敷を買って宿屋を始めたので、
その屋敷にあった江戸時代の階段というわけです。
傾斜がきつい上に一部天井が低く、下にいてもドンドン音は響くし・・・
普段はやっかいものくらいに思っていた階段ですが、
こうしてテレビ番組で取り上げられ、改めてその歴史を思うと、
感慨深い気持ちになります。
火災以前の古いものとは知っていましたが、江戸時代のものとは
私自身も認識していなかったですし。
2階にご宿泊のお客様には、少々ご不便をおかけする階段ですが、
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m
番組内容はこちら⇒
~憧れのちょっと贅沢な旅~ 人情と江戸風情の町 埼玉・小鹿野
(「大人の極上ゆるり旅」 8月14日放送 )
小鹿野の温泉宿 越後屋旅館へ