Nとは、昼12時ぐらいに待ち合わせておりましたので、三宮-メリケンパークを繋ぐ周遊バスに乗って、三宮まで向かいます。
わたしの今回の旅の目標は、実はNに会うことではなく、神戸牛を食べることであるのは、先日書いたとおりです。
そして、二日目の昼間。とうとう、その神戸牛を食べようじゃないかと、Kが同僚に勧められたという「元祖 鉄板焼ステーキ みその 神戸本店」へと向かいます。
しかし、これがのちのち衝撃的な展開へと繋がっていくのです…。
三宮から徒歩2分。非常にアクセスが容易いところにその店があります。ビルの中の一フロアですので、一見しただけでは見つけにくいかも知れません。
しかし、前を注意深く歩いていれば、赤くて目立つ看板が分かるはずです。もしわかりにくかったら、陣内智則(1974~)さんと藤原紀香(1971~)さんが挙式したことで知られる生田神社に連なる生田筋の入口辺りにありますので、そちらの方が分かりやすいかも知れません。
フロアに足を踏み入れたときには、そのあまりに場違いな雰囲気に戸惑ってしまいます。
わたしたちのような若輩者が立ち入るような場所ではない、とちょっとした後悔の念すら湧きました。
しかし、さすがは一流店です。そんなわたしたちの不安を振り払うかのような、丁寧な接客で案内してくださいます。
注文したのはランチメニュー。2600円という手頃な値段で、高級肉を食べることができます。ごはんのおかわりは自由なようですので、大食いの人でも心配ないようです。
ステーキというものは食べたことがあるんですけど、鉄板焼きは生まれて初めての体験でしたし、目の前でじゃんじゃん焼く物といえばお好み焼きかやきそばかみたいな人間ですから、肉のかたまりがもりもり焼かれるたびに、「おー」とか「やー」とかいう感嘆の声を上げてしまいます。
肉はそりゃもう絶品ですよ。そのままで食べてもいいし、醤油で頂いてもおいしい。また、肉と一緒に焼いてたっぷりと肉汁を吸った野菜も、素晴らしくおいしい。これだけでごはん一膳は軽々ですね。
とはいいつつ、わたしは食べれない人間ですので、そんなに食べなかったと思います。
もう、他の人がどう味わっていたかなんて、わたしは知りませんよ。ひたすら肉に集中。味わっては食べ、飲んでは味わって。
これにコーヒーやサラダ、香の物、味噌汁などがついて、実にお得な値段設定ですねぇ。
そんなわけで、神戸名物の鉄板焼きを頂いて大満足で店を出てきたのでありました。
と、しかし、そこでKが衝撃的な一言を発したのです。
「神戸牛でなかったけど、うまかったなぁ」
え! こ、神戸牛でない!?
確かに言われてみれば、看板にもメニューにも、神戸牛とは一言も書いていない。「元祖 鉄板焼き」という文字だけです。
ガビチョーン。
まさか、こんなオチになるとは…。こうして、わたしの神戸牛を食すという野望はもろくも崩れ去るのでした…。
…まぁ鉄板焼きは大変おいしかったので、よかったんですけどね…。
それから、せっかく近くに来たのだからと、「生田神社」にも立ち寄ることにしました。
去年の2月17日。先述の通り、陣内さんと藤原さんの結婚式が執り行われ大変話題になった場所です。
大変、礼を欠いた言い方をしたますが、雑然とした三宮駅周辺とはまさしく、一線を画した静けさです。
ここでNが「おれ、無神論者だから」といってお参りしなかったんですけど、わたしも無神論者なんですけど、寺とか神社とかお参りするのは好きなんですよね。
神頼みをするような性質でもなく、信じるような人間でもないんですけどねぇ。だから、わたしみたいな男が「おれは無神論者だ」などとのたまっても、説得力がないんですよね。
Nみたいな、一切お参りとかしない人間がいってこその「無神論」ですよね。しかし、日本にいながらにして、無神論とはいかに難しいことか…。
一通りお参りをしてから、生田筋を下ります。
折からの風邪引きで、いよいよ体調が思わしくないKが、具合が悪くなってきたと言うので、一ノ鳥居付近の「東急ハンズ三宮店」さんに避難します。
ちょっと下ってきただけなのに、すごい人だかり。しかも雨が降り続いていますから、えらいしっちゃかめっちゃかです。
まぁ山梨には、東急ハンズやLoftといった楽しい雑貨屋がないものですから、こういうところに来るのはとても楽しいんですけどね。さすがに旅行中はどうかとも思ってしまうわけです。
それでも、Oが「ブラックジェンガ」なるものを購入。夜の余興として大活躍します。
Nはね、Nなりにいろいろと観光プランを考えてくれていたんですけどね、天候が雨だったりした関係で、結局、頓挫してしまいました。
それにわたしがおみやげを買いたいと駄々をこねた物で、「そごう神戸店」さんに行く羽目になってしまいました。
といっても、内容はそごうそのものですから、わたしのような人間には少々敷居が高かったのですが、それでも灘の銘酒を手に入れることができましたので、わたしとしては目的を果たしたということになります。
今宵はこの辺りで。
今日の一枚は『みそのの鉄板焼き』です。
しかし、てっきり神戸牛かと思っていたのですが…。
いえ、おいしかったんですよ。ええ、そりゃもう。
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「神戸で食った牛肉」という意味ではりっぱな神戸牛だ。
ブランドとしてのそれではないが、俺はみんなであのバカ高いランチを「うめいうめい」と食えたことの方が、嬉しかったよ。
また神戸に行く口実ができたと思えばなぁ…。