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タナゴの飼育方法(2010年まとめ)

2010-08-15 00:00:27 | タナゴの飼育




1 始めに

2010年 タナゴの孵化もそろそろ終わり。
以下、今年気づいた点や反省点をまとめました。

但し、あくまでも個人的な意見にすぎません。
科学的な根拠に基づくものではありませんので、参考程度とお考え下さい。



2 タナゴの産卵時期(場所は都内豊島区)

 ①ヤリタナゴ(2010年6月4日~7月10日)
  6月4日稚魚が孵化し、7月10日に終了

 ②バラタナゴ(同年6月1日~継続中)
  同じく6月初旬に稚魚が生まれ、まだ産卵が続いています。

  
3 産卵関係

① 産卵用の二枚貝

カワシンジュ貝だけを使用し、一つの水槽に2,3個入れました。




カワシンジュ貝に興味を示すヤリタナゴ



② 二枚貝を水槽に入れる時期

タナゴの産卵時期は、タナゴの種類、地域、温度、その他の飼育環境により異なりますので、いちがいに何月何日頃とは言えません。

今年に限っていえば、都内(豊島区、屋外水槽)では、稚魚の孵化が6月初旬でしたので、バラタナゴとヤリタナゴについては、5月頃に二枚貝を入れれば十分と思います(4月頃に貝を入れましたが、早過ぎた感があります)

③ 貝の移動

貝を水槽内に放置すると産み付けた卵が多くなりすぎて、時には貝が窒息死してしまうと言われています。
また、貝を親水槽に放置したままにしておくと、親が生まれた稚魚をエサと間違えて食べてしまう危険があります。

そこで、ガラス水槽では、メスに産卵管が出た頃に貝をいれ、産卵管が短くなったのを見計らって貝を移し替えるようにしました。
(卵を産み付けると産卵管が短くなると言われています)。

産卵管が見えない池などでは、二枚貝を入れて1,2週間してから、貝を別の水槽に移動し、新しい貝と入替ました。
順調にいけば、移動後1か月以内に稚魚が貝から出てきます。





産卵管が長く伸びたバラタナゴ




④ 親タナゴの数は何匹くらいが良いか。

2ぺーアーの親タナゴを入れた水槽(屋内の45センチ水槽)から、現在までに100匹近くのバラタナゴが孵化しました。
タナゴの数を少なくするか、オス数匹に対し多数のメスを入れた方が(いわゆるハーレム状態)、なわばり争いが少なくなりますので、孵化率が高いように思います。





この水槽から100匹のバラタナゴが孵化しました。



⑤ 親タナゴは何歳位がよいか。

親タナゴの大半は、作年又は1昨年に生まれたタナゴです。
年とったタナゴは、産卵に向かないと言われていますが、何歳がダメなのかはハッキリとしません。
少なくとも産卵管が出なくなると繁殖は無理です。

⑥ 親タナゴは稚魚を食べるか

タナゴがウジャウジャいる水槽に貝を入れっぱなしにしましたところ、何匹か稚魚が生まれましたが、数日すると姿を消してしまいました。
多分、親タナゴに誤って食べられてしまったのではないかと想像しています。
ただ、稚魚が生き残っている水槽も有ります。

また、1.5トンの池では、バラタナゴの稚魚が数十匹孵化し、元気に泳いでいます。池の場合、水槽より水量が多く、稚魚が隠れるスペースがあるため、稚魚が生き残れたのではないかと考えています。

いずれにせよ、貝を移動したほうが、孵化率は高くなると思います。
  
⑦ 屋内水槽と屋外水槽

屋内外両方の水槽から稚魚が生まれました。
どちらでも良いと思います。

ただ、屋内水槽は暑さ管理が難しいため、大半の水槽は直射日光があたらない、風通しの良い屋外に置いています。


⑧ 水槽サイズと水深は孵化に関係するか。

関係しないと思います。
水槽は45センチから90センチ、池やイケスも使っていますが、まんべんなく稚魚が生まれました。

今年は、昨年と違い、水深を浅くした水槽からは稚魚があまり生まれませんでした。
今年の結果によると、水槽の大小、水深の深さは稚魚の孵化と直接的な関係がないように思われます。





90センチ水槽 この水槽からヤリタナゴが60匹生まれました。
水槽棚は、ニッソーの90センチスチール棚、結構頑丈です。



4 水槽管理

① メイン濾過方法

次の理由から、殆どの水槽で床面フィルターを使用し、同時に敷砂も大磯砂に換えました。






床面フィルター
これにエアーホースを繋ぎ、砂利の下に敷きます。






水槽に床面フィルターを設置した状態

(床面フィルターを使う理由)

自然環境に一番近いと言われていること、また、多くのショップが床面フィルターを使っているため信用性が高いこと


水質管理も時々水を交換するだけで比較的簡単


フィルターが砂利に埋もれているため稚魚が吸いこまれる心配がない。


大型のエアーポンプ(業務用ブロアー)を使うと、20個近くの床面フィルターを作動させることが出来る。
上部濾過器を使う場合に比べると、電力代が節約できて経済的。


床面フィルターの値段も1個1000円以下と廉価。






10連管をつけた浄化槽用のブロアー
1台あると、沢山のフィルターに強力なエアーを送れます。



② 補助の濾過器

床面フィルターの補助として、スポンジフィルターや投込み式フィルター(水作など)を使っています。





スポンジフィルター(2連)



水作フラワー

  
③ 水槽の敷砂

大半の水槽を、大磯砂利(1分 細め)に代えました。

その理由は、床面フィルターとの組み合わせには大磯砂が比較的向いていること(田砂などを直接使うとフィルターが目詰りします)、さらにソイルは1,2年すると劣化しますが、大磯は砂利のため半永久的に使用できます。

細めの大磯(一分)をメインに使ったのは、二枚貝が砂に潜れるようにするためです。

大磯砂利の量は、厚さ5センチ前後を目安にしました(60センチ水槽で10キロ少々)。

③ 水換え

水を交換してはいけない(追加するだけ)という人もいますが、今年は、1週間に1度位の頻度で、3分の1程度の水換えをしました(全部は交換しません)。

④ 器具の清掃方法。

交換する水槽の水を使って、器具を洗います。
水道水でジャブジャブ洗うようなことはしません
(水道水で洗うとバクテリアを洗い流してしまうと言われています)。

⑤ 新し水槽の設置方法

まず、床面フィルターを置き、その上に良く洗った大磯砂を5センチほど敷き詰め、水を注入します。
その状態で1週間ほど床面フィルターを作動させます。
その後、水を全面的に入れ替えて、さらに、数日経ってからタナゴを放流させるようにしています。

真偽や根拠も不明ですが、新しい大磯砂を使うと水質が変化すると聞いたことがありますので、そのようにしています。

⑥ 水槽に使う水
  
水道水を大きなバケツに汲み置きし、数日、日光にあてカルキを抜いてから使います。
カルキ抜きをいれてすぐに水道水をつかうことはしません。
汲み置きした水道水はタナゴに良くないとの意見もありますが、今までに、特に不都合は出ていません。





大型バケツに水道水を汲み置きして使います。



⑦ 苔対策

夏場にはどうしても水槽に苔が付着します。
小さなエビを入れていますが、それでも苔は除去できません。
有効な対策が見つからず困っています。



⑧ 雨水対策

雨が降ったあと、池のヤリタナゴが何匹か浮上することがありました(今年は、そのようなことはありません)。
因果関係はわかりませんが、酸性雨の影響も考えられましたので、屋外水槽は、全て、軒下に置くか、屋根をつけるかして、雨水が直接入らないようにしています。





木の下に置いたイケス、屋根をつけています。


5 水温合わせと水質合わせ

タナゴの移動寺には、必ず水温あわせと水質あわせをやります。
設置する場所によって水槽の温度はかなり違います。
水温差がある水槽にタナゴを移動すると、病気になったり、時にはショック死することもあると言われています。

そこで、タナゴを水と一緒にビニール袋に入れて、移動先の水槽にしばら浸しておきます(この時、酸欠にならないように注意します)。
30分から1時間ほどして水温が一致した段階で、今度は移動先の水槽の水を少しずつビニール袋に流し込み、タナゴを水に慣らします。
水質に慣れた頃を見計らって新しい水槽にタナゴを放流します。面倒ですが、必ず行います。

二枚貝にもタナゴと同様、水温あわせをやるようにしました。

6 温度管理

タナゴは比較的寒さに強いが、暑さには弱いと言われています。二枚貝はタナゴ以上に暑さに敏感です。

特に今年は、梅雨明け以降から異常とも言える猛暑が続いています。
水温対策には次のようにしています。

① 直射日光対策

ガラス水槽に直射日光があたると、すぐに水温は上昇し、タナゴ、二枚貝に致命的な影響を与えてしまいます。

水槽はできるだけ屋外の涼しい場所に設置するか、どうしても直射日光があたる水槽にはスダレをかけて水温が急激に上昇しないよう工夫をしています。
しかし、クーラー等の機械は一切使用しません。






スダレをかけた水槽 タナゴは見えません。

② 蛍光灯

水草用に蛍光灯を使う場合も、水温の上昇をさけるため、タイマーを使って夜の涼しい時間帯に蛍光灯を点灯するようにしています(タナゴに悪影響が出るかわかりません)。

③ 補充する水

水を補充する場合も、急激な水温変化が生じないように、補充する水をバケツにいれて暫く水槽の近くに置いておくか、或いは、日光があたらない早朝に水を補充するようにしています。

また、交換する水は、3分の1ほどにとどめています(水を全部交換することはしません)。



7 稚魚の管理

生まれたてのタナゴの稚魚は、針先位の小ささ。
管理には、細心の注意が必要です。


① 水流

水流が強いと稚魚に余分な負荷がかかります。
床面フィルターのエアー圧を弱くし、さらに、水流の出口をガラス面に向ける等して、できるだけ水流を弱める方法を講じています。
また、水を追加するときも、ホースなどを使ってソーッと流し込むようにしています。
さらに、上部濾過器を使う場合には、吸い込み口には必ずスポンジフィルターを付け、稚魚が吸いこまれないようにしています。





バラタナゴの稚魚


② エサ

稚魚用に、時々、ベイビーフライングシュリンプという極小の冷凍エサを与えます。
このエサは高価なので、普段は、金魚用のベイビーフードや、或いはフレーク状のエサ(テトラフィンなど)を細かく砕いて与えています。
また、他のメーカーのエサを複数使い、同じエサだけを与えないように注意しています。




ベイビーフライングシュリンプ(冷凍 右写真)



③ 稚魚の移動

稚魚は小さいため、大きくなるまで、原則移動しないようにしています。
移動するときには、網で救うと網からこぼれ出る水圧でもストレスがかかると言われていますので、透明なビニールカップなどを使って水と一緒に稚魚をすくって、他の水槽に移すようにしています。

8 水草

水草は、酸素の供給、水質浄化、タナゴの隠れ場所にもなりますので、必ず水槽に入れています。
今年は、定番のアナカリス等のほかに、比較的育成が容易なセキショウモを植えました。





セキショウモ




9 反省点

① 
タナゴの産卵時期は、毎年違います。
今年は4月初旬に二枚貝を入れましたが、少し時期が早過ぎた感があります。


約3月間、タナゴが産卵した全ての二枚貝を、別の同じ水槽に移し替えたため、どの貝から稚魚が孵化したのか、わからなくなってしまいました。
来年は、貝を、水槽、時期(例えば、5月用、6月用とか)ごとにわけて、別々の水槽に移そうと思っています。

そうすれば、貝を移動した時期がわかりますので、産卵が終わった二枚貝をまた使用することができますし、どの水槽から稚魚がうまれたのかも、大体区別することができます。


今年は、リスクを分散するため小型水槽を沢山使用しましたが、管理が非常に面倒でした。
来年は、大型水槽にタナゴを集約し、産卵時期だけ小型水槽を使おうかと考えています。


猛暑で二枚貝の多くが口をあけてしまいました。
暑さを乗り切る良い方法がわかりません。

12 終わり

以上が今年感じた点です。参考程度に考えて下さい。




  
     


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