♀×♀お茶っこ飲み会・仙台

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【お知らせ】パートナー制度を導入するなら“セクマイ限定”じゃないものを!仙台市に緊急要望書を提出しました!

2024年06月02日 | パートナー証明
2024年5月23日の令和6年度第1回仙台市男女共同参画推進審議会において、「(仮称)仙台市パートナーシップ宣誓制度」の骨子案が示されました。

まだ詳細は分かりませんが、報道等によれば、この骨子案においては、「性的マイノリティへの支援策としての位置付けを明確にするため」等と称し、「どちらか一方又は双方が性的マイノリティの場合に宣誓の対象とする」旨規定されているとのことです。

【参考記事】
仙台市 パートナーシップ制度の骨子案まとまる(NHK 宮城 NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20240523/6000027625.html

仙台市男女共同参画推進審議会(仙台市ホームページ)
https://www.city.sendai.jp/danjo-kikaku/kurashi/manabu/danjo/torikumi/shingikai.html


この件について、緊急要望書「性的マイノリティがかえって使いづらくなる“性的マイノリティ限定”のパートナーシップ制度導入はやめてください!~性のあり方に関わりなく、多様な市民が利用できる制度を要望します~」を仙台市男女共同参画課に提出いたしましたのでお知らせします。


*****要望書ここから*****

仙台市長 様

呼びかけ団体
♀×♀お茶っこ飲み会・仙台

賛同人(50音順)
S(異性愛・シスジェンダー、大学院生、仙台市青葉区在住)
太田有紀(アライ、仙台市在住)
大塚のぞみ(自営業、宮城県在住)
小野寺真(性的マイノリティ当事者(トランスジェンダー)、理容師、仙台市在住)
キャシー(性的マイノリティ当事者、仙台市在住)
白鳥颯也(Color Calibrations代表、宮城県出身)
清野陽子(自営業、宮城県在住)
松井しおり(性的マイノリティ当事者、仙台市在住)
森脇礼奈(性的マイノリティ当事者(パンセクシュアル)、会社員、仙台市在住)

【緊急要望書】
性的マイノリティがかえって使いづらくなる“性的マイノリティ限定”のパートナーシップ制度導入はやめてください!
~性のあり方に関わりなく、多様な市民が利用できる制度を要望します~


2024年5月23日の令和6年度第1回仙台市男女共同参画推進審議会において、「(仮称)仙台市パートナーシップ宣誓制度」の骨子案が示されました。
報道等によれば、この骨子案においては、「性的マイノリティへの支援策としての位置付けを明確にするため」等と称し、「どちらか一方又は双方が性的マイノリティの場合に宣誓の対象とする」旨規定されているとのことです。
しかしながら、この“性的マイノリティ限定”の制度設計は、下記 (1)~(5) にて指摘するとおり多くの問題をはらんでおり、性的マイノリティのためといいいながら、かえって性的マイノリティにとって使いづらい制度となってしまい、多様な市民の生きやすさに繋がらないものとなってしまいます。
これまでにも呼びかけ団体や一部賛同人がお伝えしてきたことではありますが、どうか下記(1)~(5)についてあらためてご確認いただき、“性的マイノリティ限定”の制度ではなく、性のあり方に関わりなく、多様な市民が利用できる制度としていただきますよう、心よりお願い申し上げます。


(1) “性的マイノリティ限定”の制度は「制度利用=カミングアウト強制」になります

制度の対象を “性的マイノリティ限定”にしてしまうと、制度利用者は市役所での宣誓時はもちろん、第三者に証明書を提示するたびにカミングアウトを強いられることになってしまいます。特に(戸籍等公的書類上)異性の性的マイノリティカップルにとって、これは非常に深刻な問題であり、制度利用を著しく困難にさせるものです。
「性的マイノリティへの支援策」等といいながら、このような制度設計にしてしまうのは矛盾も甚だしいといわざるを得ません。 「性的マイノリティへの支援策」 というならばこそ、制度の対象を性的マイノリティに限定しないものとすることが求められます。


(2) バイセクシュアルカップル等を特別扱いする合理的理由がなく、むしろ偏見を助長します

「どちらか一方又は双方が性的マイノリティの場合に宣誓の対象とする」ということは、例えば「性別違和のないバイセクシュアルの(戸籍等公的書類上)異性カップル」も対象とされるものと思われます。
しかしながら、「バイセクシュアルの異性カップル」が「性的マイノリティでない異性カップル」と比較して婚姻制度の利用やパートナーとしての社会生活に特有の困難を抱えているとは言い難く、特別扱いする合理的理由がありません。
(3)にて述べるように、性的マイノリティでなくとも婚姻制度の利用等に困難を抱え、パートナーシップ制度の利用を望む市民は少なからず存在します。そうであるにも関わらず、性的マイノリティだからというだけで一部市民のみを合理的理由もなく特別扱いするのは、むしろ偏見を助長するものであり、 「性的マイノリティへの支援策」という理念とは相反するものです。


(3) 性的マイノリティ以外の市民にもパートナーシップ制度のニーズがあります

そもそもパートナーシップ制度は、法律婚したくでもできない(戸籍等公的書類上)同性カップルへの支援策として2015年に東京都渋谷区・世田谷区にて導入された経緯がありますが、その後、2019年の千葉県千葉市を皮切りに各地の自治体で対象を性的マイノリティに限定しない制度の導入がすすんでいます。
それら先行自治体では、夫婦別姓のため事実婚を実践しているカップル等、性的マイノリティでない異性カップルも実際に制度を利用し、喜ばれていることが報道等で示されており、そのニーズは明らかです。


(4) 性的マイノリティ当事者も非当事者も対等・平等に利用できる制度にしてこそ、理解増進に繋がります

(2)でも述べたとおり、そもそも、性的マイノリティを尊重し支援するということは、性的マイノリティを合理的理由もなく特別扱いするということではありません。「性的マイノリティへの支援策」というのであればなおさら、性的マイノリティ当事者も非当事者も対等・平等に利用できる制度にしてこそ、性的マイノリティ支援・尊重、偏見解消、理解増進に繋がります。
性的マイノリティをことさらに特別扱いすることは、むしろ偏見助長に繋がるものです。


(5) 特定人物が真に性的マイノリティ当事者であるかどうかを第三者が客観的に判断・判別することは事実上ほぼ不可能であり、行政サービスの利用条件としてはふさわしくありません

そもそも、特定人物が真に性的マイノリティ当事者であるかどうかを第三者が客観的に判断・判別することは事実上ほぼ不可能です。
公平性・正確性が求められる行政サービスにおいて、このような要素を利用条件として設定するのはふさわしくないといわざるを得ません。


【おわりに~市としてしっかりとした情報公開をお願いします!~】

パートナーシップ制度に関しては、本要望書に限らず、さまざまな市民等からさまざまな意見が市に寄せられていることと思います。また、市として時間をかけて検討する中で蓄積してきたさまざまな資料等もあることと思います。
6月下旬にパブリックコメントが予定されているとのことですが、市民のより良い判断に資するため、パブリックコメント開始前にしっかりとした情報公開を行ってくださいますよう、心よりお願い申し上げます。


*****要望書ここまで*****

この要望書が、多くの方々の考えるきっかけになれば幸いです。

そして、より良い制度づくりのためには、多様な主体が多様な意見を伝えることが大切です。
仙台市政に関して、手軽に利用できるのが「市民の声」。ネットで誰でも仙台市に直接意見を送れます。匿名OK。ご活用ください!
いろんな人がいて、いろんな意見があることを仙台市にどんどん伝えちゃいましょう!

個別広聴(市民の声)(仙台市ホームページ)
https://www.city.sendai.jp/kochotoke-kocho/shise/koho/kocho/kobetsu.html

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