さて、自分を奮い立たせて向かった先は、埼玉県と茨城県の県境付近を流れる河川。
このあたりは利根川と江戸川が隣接する水郷地帯で、昔から川漁がとても盛んなことでも有名です。
釣り場を保全するために、詳しい情報はお伝えできませんが…
とにかく、釣り人にとって魅力的なフィールドの宝庫なので、ぜひ探検してみていただけたらと思います。
幾つかの河川や水路をチェックしながらたどり着いたのは、数年前に思いもよらず海の高級魚に遭遇した河川です。
かつては、コイ、ニゴイ、フナ、タナゴ、ナマズ、バス、レンギョなども狙っていましたが、高級魚に遭遇してからというもの、ターゲットを1本に絞るようになりました。
その魅力に、すっかり取り憑かれてしまったからです。
お魚さんがいるであろうと思われるポイントに、丹念にルアーを通していきます。
すると、コイなどの魚が至るところでライズしはじめた16時すぎ、同じポイントで2度小さなアタリがありました。
ターゲットの高級魚かどうかは分かりませんでしたが、そのポイントまでゆっくりルアーを泳がせ、ここぞと思った所でリールを巻く手を止めて、川の流れに逆らうかたちでそのまま泳がせていると…
ガツンと何かが喰ってきました!
巨大な流木が縦横無尽に躍動するような凄まじい引きです。
長い釣り人生ですが、こんなの経験したことありません。
ライン(釣り糸)が引っ張り出されてはリールを巻き、また引っ張り出されては巻き、この繰り返しです。
ラインが切られるのではないか、ロッドが折れるのではないかと、何度あきらめかけたことか…
しかし10数分の攻防の末、ようやく水揚げに成功しました。
この魚をご存知でしょうか。
そうです!
ターゲットは、なんと海の高級魚『スズキ』だったのです!!
ヒットルアーはコチラ。
めちゃくちゃ釣れる大好きなクランクベイト、メガバス社の『DEEP-X200T』のGGタナゴカラーです。
本来はバス用のルアーですが、釣り行脚の旅では海のフィッシュイーター(魚食性の魚)もたくさん仕留めてきました。
ちなみにロッドは、やはりメガバス社の『デストロイヤーエボルジオンF3・1/2-63Xti』です。
見てください!
ずど~んと、こんな感じです!!
おそらく、この川の主に違いありません。
興奮のあまり、しばらく体中の震えが止まりませんでした。
膝なんか笑ってしまって、まっすぐ歩くこともままならないほどです。
伸ばされてしまったルアーのフック(釣り針)が、巨大な魚との凄まじい攻防を物語っています。
一生のうちで一度経験できるかどうかの奇跡でした。
前回のブログで書きましたが、今回の釣行の目的のひとつ「職を失って以来ずっと心に引っかかっていた何かを払拭する」を果たせた気がします。
もう思い残すことはありません。
帰路に着く前に、無性に地域の文化に触れたくなって『道の駅ごか』を目指しました。