大月第一中学校

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思い出に集う会

2014年03月30日 | 日記

集う会委員長様の挨拶には一中に対する深い愛情がこもり、教職員一同感激いたしました。司会進行はPTA副会長のお二人。

ご来賓の皆様をはじめ、卒業生、地域の皆様、保護者、生徒、実行委員の皆様、そして本校に勤務したことのある先生方、総勢400名を超える出席者で、会場はあふれました。

 

卒業生を代表しての思いで発表は二人。家具職人のT様、と医学生のA様。記念CDデザインをして下さったY様のお話。創立記念日のバレンタインデー27年間のデザインと空白の部分の意味について説明していただきました。

初代N校長先生のお話。初狩中学・笹子中学を統合し新しい中学創建に燃えた頃のお話を皆興味深く聞きました。

一中有最後となる現生徒会長の見事な挨拶。原稿は「見ない・読まない」を貫きました。

最後は校歌合唱。大月吹奏楽団の皆様の演奏で一段と感慨深いものになりました。


閉校記念式典・思い出に集う会

2014年03月29日 | 日記

学校長挨拶

 二月十四日の創立記念日に降った大雪もすっかり消えて、うららかな春の日射しが校庭に降りそそいでいます。
 麗峰富士を望むこの地を選んで、新しい中学校創建に燃えた二十七年前の春を重ねながら、多くのご来賓の方々のご臨席のもと、大月第一中学校は、本日閉校記念式典を迎えることとなりました。
 さて、私の手元には、今日を迎えるまでに、たびたび取り出しては眺めていた資料があります。それは昭和六十一年の「初狩・笹子両中学校統合協議会」の冊子です。
 そこには校章・校旗・校歌・日課表・通学バス・制服・体育着・PTA生徒会の規約などそれこそ全国各地に資料を求め、優れた事例に選び、整理し、精査協議した記録が記されています。統合に関わる全ての方々が夢の中学校創建に向けて叡智を結集していった当時の、ほとばしるような情熱が、二十七年の歳月を経てもなお黄色く変色したページから、未だ瑞々しく立ち上がり、私に迫ってくるのでした。
 昭和六十二年四月開校以来、今春までに卒業生は千二百二名を数えました。この間、教育内容においては読書活動の推進について二度にわたる文部科学大臣表彰を受け、教育研究としては、自ら取り組む楽しい体育、環境学習、道徳、キャリア教育、教育に新聞を活かすNIe、勤労生産体験学習、食育推進などの研究指定を受け研鑽を積んで参りました。
 ことに、日々の学習で培った力を地域の教育力と結んで行う体験的な学習は長年の継続によって本校の特色となり、稲作体験と収穫祭は笹子・初狩地域に生まれ地域を育てる人作りとして欠かせない学びとなっています。
部活動も多彩でラグビー・水泳・ハンドボール・ソフトボールなどの季節部に加え、卓球・剣道・サッカー・柔道・ソフトテニス・バレー・バスケット・野球などの運動部は県・関東そして全国大会に進み、コンテストで金賞を受賞した吹奏楽部など文化活動でも成果を上げた記録が残っております。閉校となる今年度におきましても、全ての運動部が県大会に出場することが出来ました。
 二十七年の間には一時、生徒の様々な問題が露呈し、疲弊した空気が教室に蔓延した時代もあったように聞いておりますが、それとて後の社会において生きる力となり糧となったと回顧する聡明で素直な生徒、学校を信頼してくださる保護者や地域の皆様、そして生徒に一層の学力をつけようと努力する教職員が一体となって押し進めた改革は、時代を重ねるごとに充実し、豊かで創造的な教育実践をこの地にもたらせたのだと確信しています。
 今回の学校適正配置に基づく閉校は、少子化の進む中にあって、私たち大人が生徒の教育環境を整えたいと、考えて考えて悩んだ末に判断したことです。明日に向かって夢と希望を持ち、前向きに進んでいく生徒を心から応援したいと思って決めたことです。いいえそうでなくてはなりません。
 ですから、私たちはこの閉校に当たっては過去を振り返り懐かしむことだけに終始するのはやめにしよう。これからどのような教育の夢を描き、どのような中学校を創建していけば子ども達の明日が明るく開けるのかを語り、考えるようにしようと思いました。
 開校当時の夢の中学校創建に向けた人々の思いを継承するのが、閉校を目の前にした今の私たちに課せられた責務であり使命であると、生徒・教職員・保護者・地域住民一丸となって最後となるこの一年間を過ごして参ったように思います。
 様々な教育活動を地域との連携に求めた今年は実に大勢の方々のご来校を賜りました。そのたびに生徒の姿に感激し閉校を惜しむ声と生徒の新天地での活躍を願う思いとが切々と語られるのでした。
 皆さん、今、顔を上げまなざしを未来に向け胸を張っている生徒の姿をご覧ください。この姿こそ第一中学校がもっとも誇るべきところのものであると私は思っています。彼らは一中のアンカーとして、四月の始業式から三月の修了式までの全てにおいて、「最後の」という言葉がついて回る今年の活動を、校訓である「創意と友愛と自立」の精神をもって見事に締めくくってくれました。中でも生徒会が企画し成功に導いた創建祭での二百人大合唱とPTAの協力によってフィナーレを飾った大きな打ち上げ花火。創建祭の余韻に浸りながら夜空を見つめ友達と肩を寄せながら「一中を忘れない」「一中ありがとう」「一中最高」といって泣いていた生徒の背中。市内音楽発表会では本日お越しいただきました作曲者の小林一夫様に届けとばかりに歌い上げた魂の校歌合唱。こうして切なく愛おしく一年は足早に過ぎていきました。
 学校統合の期待と同時に大きな不安を抱えながら、日々の活動と閉校記念行事に黙々と取り組んだこの生徒達こそ私たちの誇りです。彼らならば東中学校の生徒と心を通わせ力を合わせて新生中学校創建に向けて努力を怠らないだろうと確信しています。
 終わりに、本日お越しいただきました卒業生の皆さん、第一中学校を支えていただいた歴代PTA会長様はじめ地域の皆様、本日のために体調を整え駆けつけてくださった歴代校長先生はじめ教職員の皆様、本当にありがとうございました。 とりわけ閉校に携わった閉校記念事業実行委員会の皆様、校歌の音源記録にご尽力頂いた皆様、生徒を慈しみ支えてくださった保護者の皆様、閉校事業を支えて下さった大月市教育委員会の皆様、そして最後の年を全力で生徒の指導に当たった本校教職員の皆さん、本校につながる全ての方々に心よりお礼申し上げます。
 結びに、大月第一中学校と別れる在校生の新たな門出にむけて更なるお力添えを皆様方にお願いし校長としての閉校のごあいさつといたします。

                        平成二十六年三月二十九日
                        大月市立大月第一中学校
                                          校長 

校旗が大月市に返納になりました・・・。学校長から市長へ・・・・。

 

集う会の様子は後日