Raspberry Pi B+を導入しました。Raspberry Pi 2は2015年2月中旬時点でRSでも品切れ入荷待ちです。
こいつで、lightMPDとVolumioで動かし始めています。
今回は、そのうちlightMPDの導入について説明します。
こちら のサイトが丁寧に説明いただいており、参考になります。当サイトは、素人が更に躓き易い点を中心に説明しています。
1 ヴァージョン等
ヴァージョンはlightMPD-v0.08(2015年2月25日現在。上記のとおりラスパイB+用)です。ベータ版とのことですが。
なお、本稿記述時点ではラスパイ2とラスパイB+ではlightMPDのヴァージョンが違います。気をつけましょう。
2015年2月25日現在、v-0.08(ラスパイ2用がv-0.09)です。
【開発者様サイト】
lightMPD v-0.08 ラスパイ用(上記のとおり、2015年2月25日時点、暫定版としての提供とのことです)
2 インストール手順
基本は、APU導入の際の内容(拙稿No.25)と同様ですが、Raspberry特有のパラメータが一つだけあります。
ブラウザでプルダウンメニュー見ながらサクサク設定できるVolumioと比べると、環境を精確に把握しておらねばパラメータが書けず、テキストを弄らなければならない点は些か面倒ですが、それも、新しいソフトがユーザインタフェースを進化させた、ということであり、lightMPDも従前のVoyageなどと比べれば、大いに楽チンであることには違いがありません。
なお、当方の環境は、本稿、拙稿No.25とも
NAS---(LAN)---MPDサーバ(今回はRaspberry Pi B+にlightMPD)---(USB)---DDC(hiface Evo)---(同軸)---DAC です。つまり、MPDサーバの後にhiface EvoというDDCが入ります。その前提でお読みください。
3 ダウンロード
(1) マイクロSDカードフォーマット
FAT32でフォーマット。WindowsのクイックフォーマットでOK。拙稿No.25と一緒です。
SDカードは1Gで十分です(当方、昔の余りSDカードを流用)。lightMPDは一旦システムをPCが読み込むと、SDカードにアクセスすることはないそうなので、SDカードはスピードクラスの上位のものでなくても十分と思います。
(2) マイクロSDカードにファイルを落とし込み
ダウンロード後、ファイルを解凍しマイクロSDカードに全て格納。Windowsの解凍ソフトでSDカードを解凍ファイル書き込みのターゲットにして解凍すればよし、です。DD for Windowsの出番は今回はありません。
なお、解凍時の手順等は こちら が大変分かり易く、留意事項もありますので、参照して見てください。
落としこむべきファイルと、フォルダ構造は、上記開発者様記述のとおり。
4 設定
WindowsでマイクロSDカードを開き、中にあるlightMPDフォルダを開く。その中にあるlightmpd.confファイルをWindowsのテキストエディタ(メモ帳とか)で開く。初期値のうち、ラスパイ特有のパラメータ部分だけ切り出したものが下記です。
[mpd]
# dac=bcm2835
dac=hifiberry-dac
# dac=rpi-dac
# dac=usb-audio
# dac=usb-hiface
load_module=mpd-0.19.8rt
music_directory=NASID1/Music
playlist_directory=NASID1/mpd/playlists
db_file=NASID1/mpd/tag_cache
sticker_file=NASID1/mpd/sticker.sql
# log_file=NASID1/mpd/mpd.log
log_file=/dev/null
(1) Raspberry Pi版に特異な設定
上記[mpd] の中にある dac=### を、自分の環境(Raspberryの出力先)に合わせる。各行のパラメータの意味は、開発者様サイトを参照。
例えば、当方の環境では、Raspberryからhiface EvoにUSBで吐き出すため、dac=usb-hiface以外はコメントアウト
# dac=bcm2835
# dac=hifiberry-dac
# dac=rpi-dac
# dac=usb-audio
dac=usb-hiface
にする。
★注意 2015年2月25-7日現在、上記パラメータを dac=usb-dacとして、一般的な市販USB-DAC(拙宅のラックスDA-200)にUSB経由で吐き出したら、音が出ませんでした(GMPCで操作したところ、failed to open audio outputエラー)。他のパラメータ(全パラメータコメントアウトの場合、全てのパラメータを一つだけ生かしていった場合を試行)も、エラーの出方は兎も角、音は出ません(dac=usb-hifaceの場合は同じエラー。)
要は、開発者様例示のDAC(ラスパイ用DAC)以外のUSB-DACでは、対応できない、かも、です。無論、当方の環境における特異的現象かも知れませんので、あまり頭から信じないほうが・・・
本lightMPDはベータ版とのことなので、気長に待ちましょう。拙宅はhiFaca経由にしており、パラメータを dac=usb-hifaceにしてhiFace EvoにUSBで吐き出せばちゃんと音が出るので、何ら問題はないんですけど。
(2) その他の設定
network、nas、mpd(上記以外の部分)を修正する必要がありますが、修正内容は拙稿No.25記述のとおりです。
要は、ラスパイ(MPDサーバ)のIPアドレス、NASのIPアドレスとマウント先の指定、となります。
5 音出し
以上の修正をしたら、テキストエディタでファイルを保存して、そのままマイクロSDをRaspberryに挿入し、電源を入れてください。直ぐに立ち上がると思います。(lightMPDはDBアップデートも最初は自動的に行う) Volumioと比べても、lightMPDの立ち上がりは非常に早いですね。APUでもこの速さはありがたかったところです。
その上で、lightMPDはクライアントで音出しをすれば、問題なく音が出るはず(当方ちゃんと出ました)。なおlightMPDはVoyageなどと同様、MPDサーバのIPアドレスを指定する必要がありますし、上記設定はMPDサーバのIPアドレスを固定する前提でのものとなっている点が、Volumioとの違いとなっています。
なお、lightMPDはhiface Evoに最初から対応しているので、hifaceを使用する場合の追加設定は不要です。
6 結果
まだ、精細に聞く時間がなく、ヘッドフォンで聞いていますが、lightMPF on APUと遜色はない印象です。
今のDAC ラックスDA-200もBBのPCM1792を積むなど悪いものではありませんが、hiface EvoはI2S出力があるので、少しそっち方面にも挑戦できないか調査中です・・・
7 電流量
CuBoxに付いてきた5V2Aスイッチング電源で聞いていますが、本番環境で電流を計測すると、maxで0.3Aを少し超える程度です。よって、消費電力は2W行かないくらいですね。
これ を使ったトランス式の5V電源を自作しており、1Aまでですが、なんとか大丈夫でしょう。