1. 与薬
5つのR + 手洗い
→正しい薬であること
正しい量であること
正しい患者であること
正しい与薬方法であること
正しい時間であること
1) 経口与薬
・錠剤よりも散剤を使用する→体重や年齢で量の微調整ができる
・散剤は透明の容器に入れたほうが、溶かした場合の状態が分かりやすい
・白湯で溶かす。白湯の量は薬の性質や量で決める
・乳児には、幼児よりもゆるめに溶かす。乳首に入れて吸わせる
・注射器での与薬では、口角から少しずつ入れる。体は抱くか上体を起こす
入れたら嚥下を確認して、再度入れる。・・・・・嚥下障害のある子は他の方法で
・薬が飲めたらほめる
・注射器の内筒は、注射で使用するもの以外は黄色や赤などで色付けしてある
・「薬を飲まないと注射だよ」など、脅していけない
・満腹時は嫌がったり、嘔吐することがある→哺乳と哺乳の間や直前の空腹時に!
・ミルクや哺乳食には混ぜない:ミルク嫌いや偏食の原因になる
・2歳まではNsが補助
・児の疾患や治療に対する理解や気持ちを把握する
・内服後の不快感、効果、副作用の観察
2) 坐薬
・下部直腸を取り巻く血管は門脈系には入らずに下大静脈を経て直接全身循環系に入るために、効果発現が速やか・肝での初回通過効果を免れる。→薬を吸収しやすい
・潤滑油を使う(水でもいい)
・乳児は足を上げて肛門が見えるようにする
・大きい子は側臥位になり、しっかり膝を曲げ、口で息をさせる…腹筋の緊張を取る
・内肛門括約筋を通過するまで入れる→1~2cm
・便塊の確認は正確には出来ないのでしなくていい
・30分ほどで効果出る
・下痢や直腸肛門の障害がある小児には利用できない
・乳幼児は膝が腹部につくように曲げる
・学童期は腹圧がかかりにくい左側臥位にして膝を曲げてもらう
・深呼吸・ハアハアと声を出すとリラックスして肛門括約筋の弛緩を促せる
・乳幼児は安静にさせる ・小児は「うんちじゃないから出さないでね」
・乳幼児は坐薬が体温で溶かされる10~15分後に排出されてないか確認
3) 貼り薬
・経皮的 …胸、背中、上腕
・汗で取れやすい時は上からテープで止める
☆処置は処置室で、ベッドの上は安全な場所
4) 輸液(抹消静脈持続点滴)
・人形でのデモンストレーションをして子どもがイメージしやすくする
・穿刺部位:①手背静脈 ②頭骨静脈 ③足首…利き腕じゃない方、クセ
おしゃぶりをしない方(家族に聞く)
つかまり立ち年齢以降ダメ(9ヶ月
・24Gを使用
・固定方法は病院やNsで様々。シーネを使用…良肢位にする。圧迫しない
・ドレッシング材をつかって挿入部位が見えるようにする。ループを作って固定
・親指は使えるように出す。他の指も見えるようにし、チアノーゼの有無
・外す時は、はさみで切らない。ていねいに手で外す
・輸液ポンプ→充電が出来、持ち運びができる
・シリンジポンプ→少ない量の点滴
・観察:手首の巻き具合→きついと壊死を起こす
子の機嫌、ストレス
皮膚の浮腫(血管じゃなく、組織内に入ってしまっている場合)
指の色、爪の色、 バイタル、嘔吐、下痢、発熱、体重、テープのかぶれ
知覚の異常、 圧迫、点滴への理解、食事摂取状況、遊び、行動制限、清潔
など
・体液の喪失がある児に水・電解質・栄養の補正・維持を行う
・与薬目的
・歩行・利き手・癖・習慣など生活や発達成長でアセスメント
・輸液速度、目的、セットにあった物品の準備
・穿刺により逆流を認めたら、点滴ラインを接続、固定
・シーネに角度をつけたりガーゼを挿入するなどする
・高さの変動によって滴下数が変化:患者が動いた後や、体位が変わった後に注意
・「歩く時は点滴さんを連れて行ってね」
・不足が発生しても、急速に補ってはいけない
・最低8時間ごとにはIN-OUTバランスを算出。オーバーフローの有無確認
・上肢が使える場合:カードゲーム、お絵かきなど穿刺部位以外の四肢を使った感覚遊び、視覚的に楽しめる工夫を!
・穿刺部をビニールなどで保護してシャワー浴:その後消毒
・衣服の着脱→そでにゆとりのあるものを
2. 検査
☆スタンダードプリコーション(標準予防策)は、感染症の有無に関わらず病院でケアを受ける全ての患者に適用する予防策であり、血液・体液・汗を除く分泌物・排泄物・損傷皮膚・粘膜に適用される予防策。すべての患者に対して、手洗い・手袋・マスク・ガウン・器具・リネンなどの予防策を実践することが求められている。
1) 骨髄穿刺…マルク針
・骨髄:造血器官。白血病などの血液の病気で
・処置前に排便・排尿を済ます。
・うつ伏せ寝をして、顔は横向きでNsは顔観察。→呼吸を阻害しないように
・お腹にタオルを当てる→安定しやすい
・一人は腕を持って、一人は殿部、大腿部を持って児を固定
・十分なプレパレーションが必要
・鎮静剤を使用する場合:嘔吐による誤嚥防止のために処置前絶食
・スタンダードプリコーション
・小児自身から情報を得ることは小児の処置に対する主体的な参加を促すのに必要
・後上腸骨稜:腹臥位
・「元気な血がいっぱいできているか調べるんだよ」など、目的の分かりやすい説明
・「消毒は冷たいよ」など、小児が体験する感覚の説明
・「泣いてもいいんだよ、でも動かないでね」と体位固定について説明
・局所麻酔を貼付
・排尿誘導
・塩酸プロカインアレルギーの有無、ショックを受ける児もいる
・「痛かったら手をぎゅっと握ってもいいよ」
・針を抜いたらガーゼで圧迫止血。小児固定解除。
・穿刺部位:イソジン消毒、滅菌ガーゼと圧迫固定用テープで固定:皮膚トラブル注意
・30~1時間後に止血確認
・剥離剤を用いると皮膚への刺激抑えられる
・検査後は30~1時間は床上安静を保つ
・鎮静剤を用いた場合は観察が大切
2) 腰椎穿刺…ルンバール針
・脳圧、髄液を検査、中枢神経系の疾患診断、治療効果の判断。 髄膜炎
・体位の固定2人、処置1人
・側臥位になり、へそを見てもらう 足を上げて、腰の下にこぶしを入れる
・児には具体的に説明をする
・両側の腸骨稜を結んだヤコビー線が第4腰椎を通るのでヤコビー線を基準とし
第3.4腰椎間に穿刺
・仙骨から第5、第4~
・腰椎穿刺の合併症:脳ヘルニア、頭痛、髄膜炎
・禁忌:頭蓋内圧圧亢進症状、穿刺部周囲に化膿巣がある
・「頭の中に、ばい菌がいないか調べるんだよ」・・・発達段階や理解力に合わせて
・「えびさんみたいにできるかな」
・排尿誘導
・できるだけ腰椎間が広く開くように腰部を丸くして固定
・皮膚から髄腔までの距離が正しく判断できるように背面を処置台に対して垂直に!
・静脈性の鎮静剤を使う場合、バイタルを行い、酸素吸入、吸引を準備(脊髄でも同様)
・穿刺時、下肢のしびれがあると誤って穿刺している証拠。小児自身に確認する
・年少児は泣き方、表情、下肢の動かし方に注意
・髄液:正常では無色透明 検体容器に穿刺針が触れないようにする
・滅菌ガーゼで圧迫:髄液の漏出を防ぐ
・髄圧の変化による頭痛、吐き気、嘔吐を防ぐ:頭部を挙上しないように仰臥位保持
・バイタル測定:検査後2時間まで定期的に行う 頭痛。吐き気。嘔吐に注意
・2時間は安静が必要
☆子にとってのプレパレーション…心理的準備
・その子としっかりと向き合い、不安やストレスを軽減すること。
・一人ひとりに合ったものを
・処置をスムーズに済ますためにするのではなく、自分にとって必要だと分かってもらうことが大切
・ストレスの軽減、子の協力が得られるようになる
・親の不信感・子の喪失感→心の障害となる
・発達レベルに対応して行う、好きなものを使うなどが大切
☆子どもを「ほめる」とは
・処置後などにする
・自信をつけたり、自分でも出来るという喜びを感じてもらう
・成長発達にもつながる
・「ほめる」=看護である
・取引的な人間「@@出来たら***あげるから」→ご褒美がないと頑張れない
・ほめない→ただの苦痛
・ほめ方の工夫:子の性格などの考慮
5つのR + 手洗い
→正しい薬であること
正しい量であること
正しい患者であること
正しい与薬方法であること
正しい時間であること
1) 経口与薬
・錠剤よりも散剤を使用する→体重や年齢で量の微調整ができる
・散剤は透明の容器に入れたほうが、溶かした場合の状態が分かりやすい
・白湯で溶かす。白湯の量は薬の性質や量で決める
・乳児には、幼児よりもゆるめに溶かす。乳首に入れて吸わせる
・注射器での与薬では、口角から少しずつ入れる。体は抱くか上体を起こす
入れたら嚥下を確認して、再度入れる。・・・・・嚥下障害のある子は他の方法で
・薬が飲めたらほめる
・注射器の内筒は、注射で使用するもの以外は黄色や赤などで色付けしてある
・「薬を飲まないと注射だよ」など、脅していけない
・満腹時は嫌がったり、嘔吐することがある→哺乳と哺乳の間や直前の空腹時に!
・ミルクや哺乳食には混ぜない:ミルク嫌いや偏食の原因になる
・2歳まではNsが補助
・児の疾患や治療に対する理解や気持ちを把握する
・内服後の不快感、効果、副作用の観察
2) 坐薬
・下部直腸を取り巻く血管は門脈系には入らずに下大静脈を経て直接全身循環系に入るために、効果発現が速やか・肝での初回通過効果を免れる。→薬を吸収しやすい
・潤滑油を使う(水でもいい)
・乳児は足を上げて肛門が見えるようにする
・大きい子は側臥位になり、しっかり膝を曲げ、口で息をさせる…腹筋の緊張を取る
・内肛門括約筋を通過するまで入れる→1~2cm
・便塊の確認は正確には出来ないのでしなくていい
・30分ほどで効果出る
・下痢や直腸肛門の障害がある小児には利用できない
・乳幼児は膝が腹部につくように曲げる
・学童期は腹圧がかかりにくい左側臥位にして膝を曲げてもらう
・深呼吸・ハアハアと声を出すとリラックスして肛門括約筋の弛緩を促せる
・乳幼児は安静にさせる ・小児は「うんちじゃないから出さないでね」
・乳幼児は坐薬が体温で溶かされる10~15分後に排出されてないか確認
3) 貼り薬
・経皮的 …胸、背中、上腕
・汗で取れやすい時は上からテープで止める
☆処置は処置室で、ベッドの上は安全な場所
4) 輸液(抹消静脈持続点滴)
・人形でのデモンストレーションをして子どもがイメージしやすくする
・穿刺部位:①手背静脈 ②頭骨静脈 ③足首…利き腕じゃない方、クセ
おしゃぶりをしない方(家族に聞く)
つかまり立ち年齢以降ダメ(9ヶ月
・24Gを使用
・固定方法は病院やNsで様々。シーネを使用…良肢位にする。圧迫しない
・ドレッシング材をつかって挿入部位が見えるようにする。ループを作って固定
・親指は使えるように出す。他の指も見えるようにし、チアノーゼの有無
・外す時は、はさみで切らない。ていねいに手で外す
・輸液ポンプ→充電が出来、持ち運びができる
・シリンジポンプ→少ない量の点滴
・観察:手首の巻き具合→きついと壊死を起こす
子の機嫌、ストレス
皮膚の浮腫(血管じゃなく、組織内に入ってしまっている場合)
指の色、爪の色、 バイタル、嘔吐、下痢、発熱、体重、テープのかぶれ
知覚の異常、 圧迫、点滴への理解、食事摂取状況、遊び、行動制限、清潔
など
・体液の喪失がある児に水・電解質・栄養の補正・維持を行う
・与薬目的
・歩行・利き手・癖・習慣など生活や発達成長でアセスメント
・輸液速度、目的、セットにあった物品の準備
・穿刺により逆流を認めたら、点滴ラインを接続、固定
・シーネに角度をつけたりガーゼを挿入するなどする
・高さの変動によって滴下数が変化:患者が動いた後や、体位が変わった後に注意
・「歩く時は点滴さんを連れて行ってね」
・不足が発生しても、急速に補ってはいけない
・最低8時間ごとにはIN-OUTバランスを算出。オーバーフローの有無確認
・上肢が使える場合:カードゲーム、お絵かきなど穿刺部位以外の四肢を使った感覚遊び、視覚的に楽しめる工夫を!
・穿刺部をビニールなどで保護してシャワー浴:その後消毒
・衣服の着脱→そでにゆとりのあるものを
2. 検査
☆スタンダードプリコーション(標準予防策)は、感染症の有無に関わらず病院でケアを受ける全ての患者に適用する予防策であり、血液・体液・汗を除く分泌物・排泄物・損傷皮膚・粘膜に適用される予防策。すべての患者に対して、手洗い・手袋・マスク・ガウン・器具・リネンなどの予防策を実践することが求められている。
1) 骨髄穿刺…マルク針
・骨髄:造血器官。白血病などの血液の病気で
・処置前に排便・排尿を済ます。
・うつ伏せ寝をして、顔は横向きでNsは顔観察。→呼吸を阻害しないように
・お腹にタオルを当てる→安定しやすい
・一人は腕を持って、一人は殿部、大腿部を持って児を固定
・十分なプレパレーションが必要
・鎮静剤を使用する場合:嘔吐による誤嚥防止のために処置前絶食
・スタンダードプリコーション
・小児自身から情報を得ることは小児の処置に対する主体的な参加を促すのに必要
・後上腸骨稜:腹臥位
・「元気な血がいっぱいできているか調べるんだよ」など、目的の分かりやすい説明
・「消毒は冷たいよ」など、小児が体験する感覚の説明
・「泣いてもいいんだよ、でも動かないでね」と体位固定について説明
・局所麻酔を貼付
・排尿誘導
・塩酸プロカインアレルギーの有無、ショックを受ける児もいる
・「痛かったら手をぎゅっと握ってもいいよ」
・針を抜いたらガーゼで圧迫止血。小児固定解除。
・穿刺部位:イソジン消毒、滅菌ガーゼと圧迫固定用テープで固定:皮膚トラブル注意
・30~1時間後に止血確認
・剥離剤を用いると皮膚への刺激抑えられる
・検査後は30~1時間は床上安静を保つ
・鎮静剤を用いた場合は観察が大切
2) 腰椎穿刺…ルンバール針
・脳圧、髄液を検査、中枢神経系の疾患診断、治療効果の判断。 髄膜炎
・体位の固定2人、処置1人
・側臥位になり、へそを見てもらう 足を上げて、腰の下にこぶしを入れる
・児には具体的に説明をする
・両側の腸骨稜を結んだヤコビー線が第4腰椎を通るのでヤコビー線を基準とし
第3.4腰椎間に穿刺
・仙骨から第5、第4~
・腰椎穿刺の合併症:脳ヘルニア、頭痛、髄膜炎
・禁忌:頭蓋内圧圧亢進症状、穿刺部周囲に化膿巣がある
・「頭の中に、ばい菌がいないか調べるんだよ」・・・発達段階や理解力に合わせて
・「えびさんみたいにできるかな」
・排尿誘導
・できるだけ腰椎間が広く開くように腰部を丸くして固定
・皮膚から髄腔までの距離が正しく判断できるように背面を処置台に対して垂直に!
・静脈性の鎮静剤を使う場合、バイタルを行い、酸素吸入、吸引を準備(脊髄でも同様)
・穿刺時、下肢のしびれがあると誤って穿刺している証拠。小児自身に確認する
・年少児は泣き方、表情、下肢の動かし方に注意
・髄液:正常では無色透明 検体容器に穿刺針が触れないようにする
・滅菌ガーゼで圧迫:髄液の漏出を防ぐ
・髄圧の変化による頭痛、吐き気、嘔吐を防ぐ:頭部を挙上しないように仰臥位保持
・バイタル測定:検査後2時間まで定期的に行う 頭痛。吐き気。嘔吐に注意
・2時間は安静が必要
☆子にとってのプレパレーション…心理的準備
・その子としっかりと向き合い、不安やストレスを軽減すること。
・一人ひとりに合ったものを
・処置をスムーズに済ますためにするのではなく、自分にとって必要だと分かってもらうことが大切
・ストレスの軽減、子の協力が得られるようになる
・親の不信感・子の喪失感→心の障害となる
・発達レベルに対応して行う、好きなものを使うなどが大切
☆子どもを「ほめる」とは
・処置後などにする
・自信をつけたり、自分でも出来るという喜びを感じてもらう
・成長発達にもつながる
・「ほめる」=看護である
・取引的な人間「@@出来たら***あげるから」→ご褒美がないと頑張れない
・ほめない→ただの苦痛
・ほめ方の工夫:子の性格などの考慮