テイク・フライト/中日劇場

天海さんひさびさの舞台ということで、結構楽しみにしてた「テイク・フライト」。業務変更を知る前に買ったチケットだったので、状況が変わっていけなかったらどうしよう？なんて心配してたけど、そんなに状況も悪くなかったので、同僚には申し訳なかったけど、早々に会社を出させてもらった。月曜日から前振りしつつ（苦笑）。

ストーリーは空を飛ぶ人たちの物語って感じだろうか。池田成志さん、橋本じゅんさん演じるライト兄弟、城田 優さん演じるリンドバーグ、天海祐希さん演じるアメリア・エアハート。時代が少しずつ異なるものの、空を飛ぶことに情熱を傾けた彼らそれぞれのストーリーが同時進行で進んでいく構成。それぞれがそれぞれに興味深く、なんとなく混ざりながら面白い展開となっていた。この脚本はうまいと思う。普通に時系列に一つの話を見ているよりも、ずっとドラマティックで面白い仕上がりになっていたに違いない。演劇的に結構すごいメンツが集まっている。天海さん、池田さん、橋本さん。演出は宮本亜門さん。
うーん、いっそのこと、ストレートでやったらどうだったんだろう？歌があまりうまく感じなかったので、ふっとそう思ったんだけど。まあ、それだけじゃなくって、曲が微妙な音階で難しかったというのもあると思うけど。
天海さんってもっとうまいと思ってたんだけど、声が全然出ていない。高音が貧弱、おまけにとがってる。音は結構当たってるんだけど、発声が悪いんじゃないかなぁ。もっと歌えると思っていただけに残念。ま、久しぶりだしね…。しかし、セリフまわしは抜群だと思う。だから、余計ストレートで見たかったって話もあるんだけど。まあ、天海さんを見たい！という面では大満足。彼女はホントにかっこよかった。今度はストレートで見たいかな。池田さん、橋本さんも決して歌はうまくない。こちらは音程も結構あやしい。ただ、コミカルなのと、歌うタイミングというかそういうのがうまかった。音程や発声だけにとどまらない、なんていうのか面白さとか雰囲気作りとかがうまいのかな、と。この二人のじゃれ方が結構好き。仲のいい兄弟なんだなーと思った。城田さんはすごい優男系で（笑）。リンドバーグがどんな人かなんて全然知らないけど、なんかハマってたような気がした。声も高音弱いかなーと思ったけど、でも、結構いい声だったし。意外とよかったかも。
宮川さんは歌はうまいんだけど、ちょこっと尖り気味な印象。あんまり好みじゃなかったかなー。でも、役どころは結構美味しくて。アメリアを心配する様がとても感じられた。ちょこっと哀しかったなー。

まあ、なんだかんだ言って、結構楽しんでたと思う。眠い眠いと思ってたわりには、かなりリラックスポーズで見ていたわりに眠らなかったし。1部よりも2部の方がずっと声もよく出てたし。
そんなに悪くなかったと思う。うん、よかった。