花芭蕉/高橋正子 2007-07-20 15:36:58 | 高橋正子作品 花芭蕉掌にはつつめぬほどの花 射干を活ける鋏が濡れてあり 冬瓜にさくっという音のみありぬ 袋かけ終りし葡萄の夜目にあり 伊予西条 改札を出ですぐ噴井の水あふれ 考古舘 蒲の穂に夜は灯のなき村となる 富士登山 いたどりのラバに花散り身のほてり « 新時代の座/2007年9月号 | トップ | 今日が足る/高橋信之 »