俳句日記/高橋正子

高橋正子のブログ
俳句雑誌「花冠」代表

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2009-01-13 14:02:17 | Weblog
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近代日本の巨匠展/日本民藝館10月23日(木)

2008-10-24 01:41:26 | Weblog
俳句
ゆりの木の黄葉かるがる濠へ散り
 日本民藝館
秋雨の音もしずくも大甕に
大甕にむかえば雨と森の声

晴れのち雨

○出光美術館の近代日本の巨匠展と、駒場の日本民藝館へ。

小杉放庵がかなりあって、楽しむ。なんと、さんたくろすの絵もあり。帰り、放庵の金時遊行の絵葉書を買う。

仙の併設展も。出光のカレンダーをここ何十年も裕子さんに送ってもらっているので、見慣れた画も。

上村松園の「灯」。襟元のゆるみと、袖口に見える色合いが、やわらかさを出している。浅黄色の着物には紋が付いている。眉が剃ってあるので、若妻であるが、どんな日のどんな場であろうかと思う。

佐伯祐三の踏み切りの絵。大正15年作。日本の風景は脆弱であるとする。物足りなさが鬱屈して画面に出たのか、鬱々とした色。電信柱、踏み切り、家の線がひ弱なのが風景。

平櫛田中の張果像。瓢箪からロバを出して、そのロバにのって走った仙人。ついでに、この田中は、愛大俳句の仲間の祖父の師であったということである。

冨岡鉄斎。これまでの山水画より線が逞しく動きが自由闊達の印象。

陶芸では富本憲吉と板谷波山。憲吉は、砥部焼きの窯元にも数点あったので、馴染みがある。都市的であることは、簡明であることとも言えるのだそうだ。

陶磁器の破片を見る。中国青磁の色がいい。

○日本民藝館の初代館長は柳宗悦。二代は浜田庄司。同人作品に、庄司、憲吉、河井寛次郎、リーチほか、の展示がある。リーチのいわゆるリーチハンドルの小鹿田釉が気に入る。家に置きたい気持になった。そして彼の壷もよかった。

○井の頭線の東大駒場前を出たときには、雨になる。コンビニで傘を買い、民藝館へ行ったのも、心持おもしろかった。駒場は駒場。そこらに生えている雑草に、都会でないものがあるのが昔を語っている。

民藝館を去り、渋谷へ引き返し、東急のレストラン街へ遅い昼食。「四国」で、讃岐の生醤油海老うどんを注文。食べ方の説明をしてくれる男の子に、「わたしら四国人間ですよ」というと、にこにこ。男の子は東京人とのこと。反応を示す無邪気さが残っているのが若い東京人の救い。思惑がないのがよろしい。

○愛代さんか「人間国宝 濱田庄司展を見て」を寄稿してくれる。溝口の生家を訪ね当ててくれた。もとは、和菓子店だったが、今は洋菓子店になっているとのこと。

○22日の朝日夕刊に<「民芸」・日本デザイン>に脚光/パリの展覧会で柳宗悦・棟方志功など紹介 とあった。歴史的背景を評価し、パリで人気の無印の影響も大とある。2年前、エッフェル塔近くに開館した「ケ・ブランリ美術館」で展示されているとのこと。日本民藝館の150点余りが出展とある。民芸運動をより広い時代的、国際的な文脈で再認識する意図があるようだとする。

10月4日(金)

2008-10-04 11:11:08 | Weblog
俳句
草は実に雀が走る野原の土

○晴れ。


10月3日(金)

2008-10-03 12:05:58 | Weblog
俳句

快晴。
○今日もよい天気である。瀬戸内の気候のなかで暮らしたせいか、雨の続く天気の悪さがストレスになっているらしい。雨が続くと疲れる。家事が増え、仕事が溜まるせいだろうが。

10月2日(木)

2008-10-02 22:55:41 | Weblog
俳句
野葡萄を供えてあるよ野の仏
関東のキンエノコロの野に遊び
踏み行きて飛蝗とびたつ山田富士
木石になれず秋の蚊に喰われ
陽が洩れて奥まだ知れず秋の森
みんなみの秋の陽を見て西を見て
曼珠沙華終りは青き茎のみに
秋芝のつづきに浅き池の波

○快晴。

○句集「梅開く」が届いた後、洋子さんと初めて電話で話す。

○夜、和子さんより電話。表紙の色は、青系に決めるとのこと。

○疲れと風邪気味ですっかり参っていたが、睡眠をよくとって、昼前には回復。

○愛代さん11時に来宅。ご実家から送られたてきた漬物をいただく。それと手作りクッキーとコーヒー。ご自身の句集の話などして、北山田までゆき、山田富士に登り、吟行。ランチは、近くのイタリア食堂へ。イサキのカルパッチョ、マルゲリータ、野菜のぺペロンチーノと白ワイン。食べながら、日本流にすれば、マルゲリータがお好み焼きで、パスタがうどんというところか、思いつつ。平日にもかかわらず、満席。ちらっと厨房が見えて、直径50センチ以上はあろうかと思うボールにサラダの野菜があった。大きさに驚く。

○山田富士で、うすむらさきの釣鐘型の花を見つけた。帰ってネットで調べたがわからず。ところが、おかげで「白い露草」の本名がわかった。「野博多唐草(ノハカタカラクサ)」で、外来種とのこと。

○石仏に野葡萄が供えてあったので、あたりを見ると、野葡萄があった。シラカシが多い。シラカシの団栗を拾う。サイカチの実に似たものを見たが、名前は知らず。

○山葡萄と野葡萄は、ちがうものだが、俳句では、同じにあつかう。これが文学というものだろう。川鵜と海鵜はちがうが、俳句では、曖昧に作られている。違いを知った上で句にしないとおかしいことになる。

10月1日(水)

2008-10-01 12:17:58 | Weblog
俳句

小雨のち晴れ。
○花冠句会の9月30日まで分の入賞発表。

○インターネット俳句センターを信之先生が模様替え。

○洋子さんの手許に『梅ひらく』が届く予定。会員のみなさんへも『梅ひらく』賀届く予定。

○炬燵をもう一つ買う予定。冬仕度にかからねば、の感を強める。1ヶ月ほど早く冬が来る感じだ。冬の夜仕事をするには、炬燵がいい。足を温め、頭を冷やす。


9月30日(火)

2008-09-30 08:20:00 | Weblog
俳句

雨。
○洋子さんの句集「梅ひらく」をクロネコ便で、洋子さん宛て送る。梱包は、信之先生が、きちんとしてくれたので、ロープを掛けるだけが仕事になった。

○会員のみなさんにも贈呈で1冊ずつクロネコメール便で送る。封筒入れ作業は、信之先生と二人。

9月29日(月)

2008-09-30 08:15:55 | Weblog
俳句

○ときどき雨。台風15号が台湾に上陸。気温は16度ということ。野辺山から来た人にきくと、もう炬燵を出しているそうだ。朝の気温は9度だったとのこと。

○洋子さんの句集「梅ひらく」が届く。モダンで明るい装丁になった。

9月28日(日)

2008-09-28 13:39:38 | Weblog
俳句
山鳩の声のくぐもる秋の朝
運動会の音楽広がる街の上
新米を運ぶ女力をもってして
木の闇に蟋蟀りんりんと武し

○くもり。

○蝉音はすっかり消え、今朝は鳩がくっくう、くっくうとよく鳴く。

○洋子さんの句集の製本が遅れている。発送の封筒をあと、10回分用意。10冊の句集発送に間に合うようにした。今日は洋子さんの句集の発送分は準備完了。発送も発送準備も発行所で行なうつもりである。

○松本和代さんが、ご自分が作ったお米だといって、はるばる出雲から、大きな袋に玄米を送ってくださって驚く。重くて持ち上げれないので、滑らせて思う位置に移動。田植え、真夏の田草とり、消毒など、お米を作る労働は大変なもの。それを経験しているだけに、大変ありがたい。縁起がよい気持になった。

○日教組が、教育のガンというのは、時代遅れ。
教育は、政治、経済、社会全体で考えなくてはならないことだと今日日経で、ノーベル賞受賞者の野依先生も言っておられる。

9月27日(土)

2008-09-28 13:34:05 | Weblog
俳句

くもり、昼間は蒸し暑い。
○花冠の各句会に投句が増える。

○昨日、ブラジルから「水煙」に参加の申込あり。

○英一さんから、手紙で句集のお礼が寄せられた。

9月26日(金)

2008-09-26 12:18:02 | Weblog
俳句

晴れのち曇り。
○外に出れば秋風が涼しいが、部屋にいれば、蒸し暑い。

○秋の定義はひとつではない。
①太陽暦では9月から11月まで。陰暦では7月から9月まで。
②二十四節気では立秋から立冬まで。
③天文学上では秋分から冬至まで。

9月25日(木)

2008-09-25 12:47:13 | Weblog
俳句
ふうせん葛おわりのときは絡げられ
ふうせん葛おわりのときも風にあり
虫の声玻璃に沁みいて綴れける

晴れ。
○信之先生は、和子さんの句集用の写真が郵便で届いたので、スキャンして、印刷所にメールで送る。

○彼岸の中日は過ぎ明日は彼岸明けだが、今日は仕事が休みなので、俳句のコメントを書きながら、また他の仕事をしながら、お萩をつくる。

小豆を煮て、餡を作り、中は、もち米とうるち米を混ぜて塩少々を入れて炊く。米に塩を入れると、皮(がわ)の餡や黄な粉や青海苔との味なじみがよい。買ったお萩は食べて落ち着かないので、手作りとなった。

○秋口は脳卒中が多い、とかかりつけの医師から聞いた。どうも、真実らしい。ご用心を、というところ。今日は、少々蒸し暑かった。

9月24日(水)

2008-09-24 07:20:56 | Weblog
俳句

○晴れ。

水煙終刊/9月23日(火)

2008-09-23 23:20:35 | Weblog
俳句

○晴れ。

○秋分の日の今日、水煙300号をもって、水煙を終刊とすることを信之先生が公表。水煙発行所は、水煙の残務処理のために、当分存続させる。水煙俳句叢書の刊行は引き続き行う。

秋分の日は終刊にふさわしい日と思える。終刊は、太陽の運行上の一出来事であるように思え、時の介在のみが許され、人がとやかく言うものではないという気がする。時が来て、之をもって終る。

○小川和子さんの句集『花影』入稿。

9月22日(月)

2008-09-22 08:00:12 | Weblog
俳句

○朝の雨は、7時過ぎに止み、冷涼な午前。明日は彼岸の中日。

○花冠第2句会のメンバーを少し増やす。圭江子さん、裕子さん、荘二さん、智久さん、恵子さん、佐夜子さん、ますみさん、敬二さん。(8名)

○花冠第1句会のメンバーは、美知子さん、洋子さん、愛代さん、光子さん、治代さん、加代子さん。(6名)