以下、本編の感想になりますのでまだ読んでない方はお気を付けください。
本編 第124局「風候」感想
前回の続きからになります。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第123局 「抗戦」 感想)
「自分が決めたこの道が、全国の頂へ続くと信じて――。」
今回の扉絵の部長がしっかりと山頂を見据えているのが良いですね。
明華:+11800点、洋榎ちゃん:+4500点、部長:+4600点、揺杏ちゃん:-20900点という結果で終了した中堅前半戦。
明華はまだ能力の底を全て見せていない様な気もしますし、
防御重視で洋榎ちゃんと部長を抑えてのトップですから風神の名は伊達ではないですね。
部長が愛宕さんって呼ぶの何気に初めてだから全く不自然なところはないんだけど、
何となくおぉ!ってなってしまった。
棒を咥えながら歩いたり、対局室で食べ物食べてるわりに
洋榎ちゃんが食べ終わった串カツ(?)の棒をハンカチに包んで処理してるのはわりと上品な感じです。
大阪人のノリに完全に困惑する明華がおもしろい。
確かに関西の人は関東の人に比べてグイグイ来る感じありますよね。
自分ではこういう絡み方は出来ないけど、こんな感じで絡んでくる人はわりといい人多い気がする。
文化の違いを見せつけられた明華ですが、
配牌にはやはり自風が集まる。
漫ちゃんと絹ちゃんも話してるけど、明華の「アドバンテージ」は本当にスゴイ。
自風が暗刻でくることで配牌の時点で一面子と一役確定してる上にオリにも使える。
更に南場になると前半戦の南2局のように自風だけではなく場風も集まるようなので、攻守両方で相当強力な能力ですよね。
ただいくのんが「アドバンテージ・・・・・・・」と何か思うところがあるような
セリフを言ってるのが気になる。今までの描写ではこれといって弱点があるようには見えないけど、
この能力の何かしらの弱点や制約などに気付いたりしているんでしょうか。
赤土さん同様名前に「赤」の付く監督の目は鋭すぎて怖い。
二回戦では幾度かリーチをかけていた洋榎ちゃんですが、準決勝ではリーチがかけづらい様子。
今回は部長の攻めの姿勢や明華の存在がやはり大きい。
末原さんも言ってるように防御の方が得意とはいえ洋榎ちゃんがこうも慎重な攻めをしているというのも、
洋榎ちゃんは部長と明華をかなり手強いと感じているんでしょうね。
部長が攻めの姿勢に出ることによって他家を
慎重にさせられるなら間接的に有珠山を守ることにも繋がるのかもしれませんが、
相手が相手ですからどうなるんでしょうね~。
悪待ちを選んでしまったことで振り込んでしまった部長。
「ひねくれすぎると痛い目見ることもあるんちゃうか」と言われますが、
「でも私ここまでやってこれちゃったから」と笑顔で答えるところがかっこいい。
部長はここ一番では論理と計算ずくではなく悪い待ちを選んできた。
もちろん今回のように裏目に出ることもあるでしょう。
それでも分の悪い待ちを選んで得たものがある。
だからこそ、自分の打ち方を信じる。
今このステージに立っていることもその悪待ちの結果なのだから。
洋榎ちゃん「夏の高校生やしな」 部長「ふむ 意味わかんない」 揺杏ちゃん「ねぇ!おねーさんがた 試合中なんだけどマジ」 明華「疎外感・・・ これが国境・・・」 |
準決勝中堅戦のメンバーおもしろすぎる。
部長と洋榎ちゃんにすみませんを言わせる揺杏ちゃんはなかなかの大物!
「こりゃ流れってのきちゃってる――?」
このポジティブ思考ホントに大物ですね~。
むしろ後半戦開始早々また和了れなかったわけだし、焼き鳥の流れが来てるのでは...。
親:揺杏 ドラ:
ロン
残念ながら揺杏ちゃんに流れはきておらず、東2局は部長が揺杏ちゃんから8000の和了り。
部長が直前にを切っているので悪待ちではなく今回は普通に待ったんですね。
揺杏ちゃん11巡目にドラ切ってるけどどんな手なの?
親だし高い手張ってたとかなのか、それとも全く考えなしにドラ切ったのかよくわからない。
この局も強気に揺杏ちゃんから出和了る部長。ついに有珠山の点数が12300点まで落ち込んでしまう。
ここで"風向き"が変わる。
ついに明華が有珠山トバしに本腰を入れてくるのか。
残り点数12300点でトバした方がいいかもって思うのもなかなかに凄いけど、
この面子だといつトンでも全然おかしくない残り点数だし怖いなぁ。
中堅戦途中経過
前半戦 | 親番 | 和了者 | 放銃者 | 獲得点数 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
東1局 | 竹井 | 明華 | 揺杏 | 1300 | 臨海(164000) | 姫松(121600) | 清澄(73200) | 有珠山(41200) |
東2局 | 明華 | 洋榎 | 揺杏 | 5200 | 臨海(164000) | 姫松(126800) | 清澄(73200) | 有珠山(36000) |
東3局 | 揺杏 | 明華 | 2000・4000 | 臨海(172000) | 姫松(124800) | 清澄(71200) | 有珠山(32000) | |
東4局 | 洋榎 | 明華 | 揺杏 | 2600 | 臨海(174600) | 姫松(124800) | 清澄(71200) | 有珠山(29400) |
南1局 | 竹井 | 洋榎 | 揺杏 | 1300 | 臨海(174600) | 姫松(127100) | 清澄(71200) | 有珠山(27100) |
南2局 | 明華 | 竹井 | 1000・2000 | 臨海(172600) | 姫松(126100) | 清澄(75200) | 有珠山(26100) | |
南3局 | 揺杏 | 竹井 | 揺杏 | 2600 | 臨海(172600) | 姫松(126100) | 清澄(77800) | 有珠山(23500) |
南4局 | 洋榎 | 明華 | 揺杏 | 3200 | 臨海(175800) | 姫松(126100) | 清澄(77800) | 有珠山(20300) |
後半戦 | 親番 | 和了者 | 放銃者 | 獲得点数 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
東1局 | 明華 | 洋榎 | 竹井 | 5200 | 臨海(175800) | 姫松(131300) | 清澄(72600) | 有珠山(20300) | 東2局 | 揺杏 | 竹井 | 揺杏 | 8000 | 臨海(175800) | 姫松(131300) | 清澄(80600) | 有珠山(12300) |
これまでの中堅戦の点数経過を表にしてみた。
現時点で清澄が勝ち上がるには残り12300点の有珠山がトぶ前に
50700点差ある2位の姫松をまくらなければいけない。
危機的な状況ではありますが、危機という言葉は
「危険」ともうひとつ「好機」という言葉から成り立つもの。
強者と闘う上で必要なことはもう一歩踏み出す勇気だと思います。
前に向かうことを選んだ部長はきっと危機を好機に変えてくれると信じています。
余談ですが、
今回も有珠山の大将が爽ちゃんなのか由暉子ちゃんなのかが明らかにならなかった。
今までの描写から見るとどちらが大将でも全く驚きはないけど、どっちなんだろう。
立先生のHPで誓子ちゃんが部長っていう情報が公開されたとき少し思ったのが、
有珠山って鶴賀と少し似てるなと思ったんですよね。
類似点
1.無名校であること
2.副将と大将に強い選手を据えていること
3.学年の構成が3年生2人、2年生2人、1年生1人になっていること
4.2人いる3年のうち実力のある方が部長ではないこと
とりあえず思いついた感じだとこのくらいでしょうか。
2だけなら新道寺や龍門渕も似たような感じだし、3だけなら白糸台だってそうだから、
まぁ偶然でしょってこともあるけど、1.4が加わると結構似てるなぁと思うんですよね。
1年生の由暉子ちゃんが副将で3年生の爽ちゃんが大将ならまた一つ似ている点が増えるんですけどね~。
ただ一つ気になるのが、
以前から気付いている方もたくさんいらっしゃると思いますけど、単行本ではこのページはなぜかカットされてるんですが、
少年ガンガンの雑誌を見ると阿知賀編第8局「最強」で
由暉子ちゃんとガイトさんが共に描かれていますよね。
もちろんこの左にいる女の子が100%由暉子ちゃんであるという保証はないけど、制服は有珠山高校のものと一致するし、
スカートにスリットの入ったフリフリの改造制服っぽい仕様になっているのでおそらくは由暉子ちゃんではないかと思います。
このページで描かれているからといってエースってことにはならないけど、
第120局の扉絵でも由暉子ちゃんは一番大きく取り上げられているし、
大将由暉子ちゃん説も結構有力だと思うんですよね~。
そんなこんなで緊張が走る中堅戦。
次回もとても楽しみですね~。
次回は4/18のヤングガンガンで掲載予定。
ユキっぽいけど、爽もありそうだしなあ
展開かな~
いくのんがフラグ立ててるっぽいし
自風や場風が集まるっていうわかりやすい能力ではあるけどいろんな手と組み合わせられるし対策は難しそうだけど
前半戦一度明華が大物手を狙ってたとはいえ、愛宕姉もリーチかけずにダマで慎重に打ってるし
ここから試合が動きそうだけどね
照の時のようにやっとのことで直撃させることが出来たってのが伝わらないと日本のインハイレベル高過ぎってことになるんじゃないか
そもそも去年個人戦3位のガイトが世界レベルで臨海のエースなわけだし