ふわふわな記憶

日々精進。

『すわっぷ⇔すわっぷ』第1巻、キスから始まるMiracle!

2015-12-02 01:35:00 | まんがタイムきらら
『すわっぷ⇔すわっぷ』第1巻



春夏



念願だった『すわっぷ⇔すわっぷ』の第1巻がついに発売されました。

去年の8月に初めて掲載されたゲスト第一話を読んだあの瞬間、『すわっぷ⇔すわっぷ』はいつか絶対に「キャラットの中核を担う作品になる」と確信していました。それほどに衝撃的だったのです。

「まんがタイムきららキャラット」って他のきらら姉妹誌と比較すると、幅広いジャンルの作品が軒並み高いレベルで掲載されているというのが僕の主観で、安定しておもしろい作品は多いけど、ガツンと響く作品が載っているのはむしろ本誌やミラクの方だったりしていたんです。

でも、『すわっぷ⇔すわっぷ』は第一話の時点で安定感のある連載作品がひしめくキャラットの中でも一際異彩を放っていました。がっちりとハートを持っていかれた。ニヤニヤが止まらない。緩んだ頬が引き締まらないとはまさにこのことです。



ちこくちこくは、運命のいたずら


めっちゃ、ベタだな!

「ちこく、ちこく~!」と通学路を走っていると見通しの悪い曲がり角付近で少年少女が運命的な出会いを果たすというアレです。水戸黄門が印籠を出したら事件は解決するし、ヒーローや魔法少女の変身中に敵は攻撃を仕掛けてこないのと同じ。パンを咥えながら美少女が走っていれば、運命の人とぶつかるのは当然なわけです。

だがしかし。この作品は「まんがタイムきらら」ですからね。ボーイミーツガールではなく、ガールミーツガールです。

黒髪ジト目でクラス一頭の良い一之瀬春子ちゃんと金髪で瞳ぱっちりギャルの二階堂夏子ちゃん。この対照的な2人はキスをするとお互いの体が入れ替わってしまうのでした。



ちゅ♡


もう、ニヤニヤが止まらない。テストで良い点を取ったり、苦手な食べ物を美味しく食べたり、新しく試着した服を客観的に見たりとあくまでも手段は女子高生らしいもの。

でも、おんなのこ同士というのもあって、キスをするとき夏子ちゃんが照れて顔を赤らめるのがもう至高。恥ずかしくて抵抗感はあるのに入れ替わってやってみたいこともたくさんある。

羞恥心で赤面しながらのキスシーンは芸術的ですらあります。読者を完全に悶絶させにキテる。おんなのこ同士のキスと入れ替わりという要素が上手くかみ合っているのが素晴らしい。ほぼ毎回のように2人のキスシーンが拝めるのですけど、試着室での密室のキスであったり、プールでの水中キスであったり、シチュエーションも様々で、全く飽きさせない工夫もされているのが上手い。


そして、おんなのこ同士の甘いやり取りにニヤニヤ出来るのをウリにしながら、4コマ漫画としても笑えるネタが多いのがこの作品の凄いところ。

欲望に忠実な春子ちゃんは、大きい胸が好きで、グラビアアイドルの写真集を愛読していたり、入れ替わった夏子ちゃんの胸を揉んだりと自由すぎて笑えます。斬新な発想で入れ替わりを楽しんでいるのが実に愉快。しかもジト目のかわいさといったら神の領域ですよ。



おんなのこの友情


控えめに言っても、このシーン、このセリフは最高だった。このシーンで初めてお互いが名前で呼び合うようになるんです。

今まで仲の良い友達がいなかった春子ちゃんが最も求めた言葉。運命的な出会いとキスがもたらす奇跡の現象。きっかけは不思議なものだったけど、「友達」への階段を一歩一歩進んでいく2人の様子が実に微笑ましい。

『すわっぷ⇔すわっぷ』って、キスシーンがあるわりに「百合」というよりは純な「友情」ものというテイストなのが最高なのですよ。



特別


たとえば、春子ちゃんの体と入れ替わった夏子ちゃんが夢芽ちゃんからのキスの提案を拒むシーンがあります。

普段は便利だからと、躊躇なくキスをする彼女たちですが、他の人とはキスをしないのです。

誰でもいいわけじゃない。あくまでも「初めて親しい友達が出来た春子ちゃん」と「春子ちゃんの一番の友達でいたい夏子ちゃん」という強い「友情」の関係があってこそ、2人のキスは成立している。

そして、正反対の2人が入れ替わりを重ねていくうちに仲良くなっていくその過程が楽しめるのもこの作品の素晴らしいところ。


友達のいなかった春子ちゃんが夏子ちゃんと出会い、五月ちゃんや夢芽ちゃん、秋穂ちゃんや冬美ちゃんたちと友達になっていく。友達の輪が広がり、やがて深まっていく。その様子にこれからも期待していきたいです。







以下、特典とサイン会について。


特典類


第1巻で10種類もの描き下ろし特典がありました。店舗の立地的にサイン会の際に頂いたペーパーを含めてまだ8種類分しか入手できていないけど、1巻から描き下ろし10種類というのを考えると『すわっぷ⇔すわっぷ』は期待されているんだなぁと実感します。描き下ろしだと色々なパターンの春子ちゃんと夏子ちゃんが拝めるから嬉しいね。




K-BOOKS 『すわっぷ⇔すわっぷ』1巻 発売記念 とめきち先生サイン会

そして、発売日の翌日、11/28に 『すわっぷ⇔すわっぷ』1巻の発売を記念して70名限定でとめきち先生のサイン会が秋葉原のK-BOOKSで開催されました。

単行本に春子ちゃんか夏子ちゃんのどちらか一人を選んでイラスト付きでサインを頂くことが出来るとのことなので、


お団子春子ちゃん


僕が選んだのは春子ちゃん。とめきち先生のチョイスでお団子ヘアーの春子ちゃんを描いてもらえました。とてもかわいい。

やっぱり直接お会いして少しでも『すわっぷ⇔すわっぷ』が好きということを伝えられるのは嬉しい。

きららだとマチ★アソビとかでないとなかなかサイン会に参加できる機会はないし、今後こういう機会が増えていくといいな。是非、『すわっぷ⇔すわっぷ』2巻の発売記念でまたサイン会を開催していただきたいものです。


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