咲-Saki- 第175局
以下、咲-Saki-本編最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第174局 「好敵」 感想)
今回の扉絵は中堅戦で火花散らすセーラと洋榎ちゃん。この2人の関係を「氷炭」と評するのは言い得て妙だね。
それぞれ、全国屈指の実績を持った関西の名門校に特待生として入学し、学校を代表する主力メンバーとしてチームを支えてきた2人。
でも、共通点こそあれど、この2人の性格や麻雀のスタイルは正反対。いや、似た境遇の2人だからこそ、その特性の違いが浮き彫りに出る。「攻」と「防」。高校最後のインターハイという舞台で、果たしてどちらが上を行くのか、その行く末が気になるところ。
前回、華麗な打ち回しでセーラの当たり牌を取り込み、東1局を制して見せた洋榎ちゃん。だが、対するセーラも当然黙ってはいない。
東2局、親のセーラの配牌は面子手5向聴、七対子3向聴。
微妙な配牌ではあるが、前局の洋榎ちゃん同様、ここからの展開を「楽しむ」姿勢をセーラは崩さない。
雀風こそ違えど、麻雀という競技に対しての向き合い方が似ているところがいいよね。だからこそ、この2人は強いのだろう。
対する洋榎ちゃんは、5巡目にタンヤオ赤2000点の手を聴牌。この早い巡目で、絶好の1向聴から、打点を落としてまで、をポンし、速度にこだわるところを見ると、やはりさすがの洋榎ちゃんもセーラの親を落とすことを最優先と判断したのでしょう。
点差を考えれば、門前で手を進めていくのが普通の場面だろうけど、セーラの高火力を考えれば、親の連荘は是が非でも阻止したいところ。防御に定評のある洋榎ちゃんらしい選択だね。
一方で、面子手5向聴のセーラも遅れて聴牌。
ツモ
この形から、ではなく、を切るところが、セーラが攻撃型雀士である所以だよね。
トップの親だし、和了ることを考えれば切りなのだけど、セーラのスタイルは「より高い方で和了る――!!」こと。
出和了りでは切りも切りも同じリーチのみの手だが、自分でツモれば三暗刻が付く。加えて、高目を選択することで同時に洋榎ちゃんへの放銃回避につながるというのが何とも絶妙。
東2局は、セーラが洋榎ちゃんの和了り牌を5枚使い切ってのリーヅモ三暗刻で4000オール!3900を3回和了るより、12000点を和了る方が好きなセーラらしい一局だね。
というか、セーラは東1局も跳満を聴牌していたし、12000点を平然と3回和了るタイプだから本当に厄介このうえない...笑。
続く、一本場。ドラ2赤3の好形3面張のチャンス手で揺杏が先制リーチ。
うわ...。親のセーラに追っかけられたくない...笑。2位との点差が+26800点ある状況でも普通に稼ぎにくるからなぁ...笑。
セーラのようにコンスタントに高打点を和了れる強さを持っていると、攻撃は最大の防御になり得るから怖いよね。
この2人のリーチに対し、洋榎ちゃんが羊先輩のをポン。
この鳴きによって、ツモ順がずれ、揺杏のツモが羊先輩へ、セーラのツモが揺杏へと流れた結果、セーラの第1ツモ牌にして当たり牌のを揺杏が掴まされ、9900点を放銃。
ロン
リーチ七対子赤1の一本場で9900点。もし、洋榎ちゃんのポンがなければ、セーラが自分でツモ和了りをし、ここに一発とツモがついて跳満だった。
10万点持ちの団体戦だからこそまだよいものの、25000点持ちだったらと思うと、セーラとの対局は本格的に恐怖としか言いようがない...笑。
それと、羊先輩が洋榎ちゃんのポンを「なかなかの知略――」と評しているけど、描かれている範囲で見ても、はセーラと揺杏のどちらにも現物ではないので、あの場でを切って、洋榎ちゃんに鳴けそうな牌を選択した羊先輩もなかなかの知略だよね。
「でしょうね」というセリフは、洋榎ちゃんが鳴けるようにアシストしているようにも受け取れるし。
さて、セーラの連続和了で、各校の点数状況は千里山:139300点(+20900点)、姫松:101600点(+3900点)、新道寺:97000点(-6000点)、有珠山:62100点(-18800点)となった。
東2局にして、かなり点数に開きが出てきたけど、未だにセーラの親は継続中。誰かがブレーキをかけないと、セーラの親は終わらない......!
絶好のチャンス手を潰されたどころか、追っかけに放銃をした揺杏。そう、このままじゃ終われない。
格上を相手にする時、大切なことは諦めないこと。何より、精神論を抜きにしても、たとえどんな状況でもここからどう反撃していこうか考えて打つ方が楽しいものだからね。揺杏の反撃をちょー期待しております!
次回は6/2発売号で掲載予定。一気にリードを作ったセーラに各校がどう出るか、中堅戦勝負はまだまだここからですよ。
以下、咲-Saki-本編最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第174局 「好敵」 感想)
氷炭
今回の扉絵は中堅戦で火花散らすセーラと洋榎ちゃん。この2人の関係を「氷炭」と評するのは言い得て妙だね。
それぞれ、全国屈指の実績を持った関西の名門校に特待生として入学し、学校を代表する主力メンバーとしてチームを支えてきた2人。
でも、共通点こそあれど、この2人の性格や麻雀のスタイルは正反対。いや、似た境遇の2人だからこそ、その特性の違いが浮き彫りに出る。「攻」と「防」。高校最後のインターハイという舞台で、果たしてどちらが上を行くのか、その行く末が気になるところ。
前回、華麗な打ち回しでセーラの当たり牌を取り込み、東1局を制して見せた洋榎ちゃん。だが、対するセーラも当然黙ってはいない。
親
東2局、親のセーラの配牌は面子手5向聴、七対子3向聴。
微妙な配牌ではあるが、前局の洋榎ちゃん同様、ここからの展開を「楽しむ」姿勢をセーラは崩さない。
雀風こそ違えど、麻雀という競技に対しての向き合い方が似ているところがいいよね。だからこそ、この2人は強いのだろう。
打点
対する洋榎ちゃんは、5巡目にタンヤオ赤2000点の手を聴牌。この早い巡目で、絶好の1向聴から、打点を落としてまで、をポンし、速度にこだわるところを見ると、やはりさすがの洋榎ちゃんもセーラの親を落とすことを最優先と判断したのでしょう。
点差を考えれば、門前で手を進めていくのが普通の場面だろうけど、セーラの高火力を考えれば、親の連荘は是が非でも阻止したいところ。防御に定評のある洋榎ちゃんらしい選択だね。
高い方
一方で、面子手5向聴のセーラも遅れて聴牌。
ツモ
この形から、ではなく、を切るところが、セーラが攻撃型雀士である所以だよね。
トップの親だし、和了ることを考えれば切りなのだけど、セーラのスタイルは「より高い方で和了る――!!」こと。
出和了りでは切りも切りも同じリーチのみの手だが、自分でツモれば三暗刻が付く。加えて、高目を選択することで同時に洋榎ちゃんへの放銃回避につながるというのが何とも絶妙。
東2局は、セーラが洋榎ちゃんの和了り牌を5枚使い切ってのリーヅモ三暗刻で4000オール!3900を3回和了るより、12000点を和了る方が好きなセーラらしい一局だね。
というか、セーラは東1局も跳満を聴牌していたし、12000点を平然と3回和了るタイプだから本当に厄介このうえない...笑。
続く、一本場。ドラ2赤3の好形3面張のチャンス手で揺杏が先制リーチ。
追っかけ
うわ...。親のセーラに追っかけられたくない...笑。2位との点差が+26800点ある状況でも普通に稼ぎにくるからなぁ...笑。
セーラのようにコンスタントに高打点を和了れる強さを持っていると、攻撃は最大の防御になり得るから怖いよね。
一発消し
この2人のリーチに対し、洋榎ちゃんが羊先輩のをポン。
この鳴きによって、ツモ順がずれ、揺杏のツモが羊先輩へ、セーラのツモが揺杏へと流れた結果、セーラの第1ツモ牌にして当たり牌のを揺杏が掴まされ、9900点を放銃。
ロン
リーチ七対子赤1の一本場で9900点。もし、洋榎ちゃんのポンがなければ、セーラが自分でツモ和了りをし、ここに一発とツモがついて跳満だった。
10万点持ちの団体戦だからこそまだよいものの、25000点持ちだったらと思うと、セーラとの対局は本格的に恐怖としか言いようがない...笑。
それと、羊先輩が洋榎ちゃんのポンを「なかなかの知略――」と評しているけど、描かれている範囲で見ても、はセーラと揺杏のどちらにも現物ではないので、あの場でを切って、洋榎ちゃんに鳴けそうな牌を選択した羊先輩もなかなかの知略だよね。
「でしょうね」というセリフは、洋榎ちゃんが鳴けるようにアシストしているようにも受け取れるし。
さて、セーラの連続和了で、各校の点数状況は千里山:139300点(+20900点)、姫松:101600点(+3900点)、新道寺:97000点(-6000点)、有珠山:62100点(-18800点)となった。
東2局にして、かなり点数に開きが出てきたけど、未だにセーラの親は継続中。誰かがブレーキをかけないと、セーラの親は終わらない......!
揺杏
絶好のチャンス手を潰されたどころか、追っかけに放銃をした揺杏。そう、このままじゃ終われない。
格上を相手にする時、大切なことは諦めないこと。何より、精神論を抜きにしても、たとえどんな状況でもここからどう反撃していこうか考えて打つ方が楽しいものだからね。揺杏の反撃をちょー期待しております!
次回は6/2発売号で掲載予定。一気にリードを作ったセーラに各校がどう出るか、中堅戦勝負はまだまだここからですよ。
安全だとわかっていて切ったのかそれとも羊先輩も相当高い手を張っていたのか
最強の盾を持ってしても最強の矛の前ではノーダメージとはいかないのが辛い
さて、最近の漫画やアニメは、売り上げとか気にし過ぎて面白みに欠けますが、丁寧に作ってほしいですね。
今後の展開としては5位決定戦は気になりますが、決勝で清澄が、というより、咲ちゃんが覚醒して世界ランカーを圧倒して勝つような展開で「清澄以外とび終了」とか見てみたい気もします。 けど・・・、先鋒のゆうきが、守備力低過ぎるので決勝のゆうきがドラ無し(玄ちゃんの影響)で最初の東一局で、どれだけ連荘して稼げるかが鍵でしょうね。
勢いの阿知賀で特徴は出尽くしているから、臨海と照・咲・オーラスのたかみがどうなるのかと、あこ・部長の中堅が気になるが、淡が覚醒しないと内容的に準決の穏乃との格付けがそのままになる。
ただし・・・決勝のオーダーが変更されない事が条件です。
臨海外国人は個人戦が無いので、国際大会などが次回戦になる事を考えれば、実力を出し切る人とそうでない人が出る事は予想できる。
そう考えると、あまり、規模や新ネタを増やし過ぎると収拾できなくなりつつある。